【頑張り屋のADHDに向けて】仕事で評価されないと感じてしまう理由と対策

仕事で頑張っても成果が出ないとき、解決策を考えて実践するものの、なかなかうまくいかずに悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

仕事の内容によっては半年〜1年、職人の世界なら5〜10年など、自分の想像以上の時間を要することも少なくありません。

 

【このような悩みを抱いている方におすすめの記事】

・今の仕事、いくらやっても成果が出ない…

・周りの人と同じように仕事がこなせない…

 

今回は、仕事で成果が出ないときに意識する考え方や、具体的な改善方法などについて、実体験を踏まえながら解説します。

 

頑張っても成果が出ないときに意識すべきこと

頑張っても成果が出ないとき、「やっぱり自分には向いていないのかな…」などと落ち込んでしまうのも無理はありません。

 

そのままではモチベーションが下がってしまうほか、メンタル面にも影響が出るようになるため、以下の2つを意識して行動することが求められます。

 

・頑張ることに固執せずに働く

・頑張っても続けたい仕事なのかどうかを問いかける

 

頑張ることに固執せずに働く

コピー取りや簡単な資料作成など、基本的なマニュアルを覚えればどんな人でもできるといわれている仕事は一定数存在します。

 

そのような仕事は、定型発達の方なら問題なくできるかもしれませんが、発達障害の方の場合、以下の理由によってつまずいてしまうことが多いとされています。

 

注意力・集中力に欠けるため

僕が普段やっている仕事は、文章を書いたり直したりするような作業が多く、一定の注意力・集中力が必要です。

 

誤字・脱字が多いうえに、作業の途中で気が散ってしまうことも多く、一人オフィスに残って残業をすることも少なくありません。

 

これはリモートワークになっても同様で、一人ブラック企業となっていることも多いです。

 

常に「完璧」を目指してしまうため

ADHDの方の多くは「完璧主義」であり、ちょっとした作業でも多くの時間を要します。

 

完璧主義とは「ミスは許されない」「どんなときも手を抜かない」など、何事も「完璧」を目指す方のことを指します。

 

一見、「ストイックでかっこいい」といったポジティブな評価をされがちですが、その分時間をかけて作業する傾向にあるほか、「ちょっとしたミスで傷つく」など繊細な一面を持っています。

 

【完璧主義者の特徴】

・常に自分に厳しく妥協を許さない

・物事を「白」か「黒」でしか判断できない(あいまいな状態を許さない)

・自意識過剰でプライドが高い

 

なお、完璧主義については以下の記事でご紹介していますので、こちらも併せて読んでみてください。

 

【適応障害の予防策】完璧主義にならないために行う文章完成ワーク

 

頑張っても続けたい仕事なのかどうかを問いかける

仕事でミスが続いてしまうと、まるで自分自身のことを否定されてしまったかのような気持ちになってしまうことも少なくありません。

 

一般的に、仕事は成果を出して評価されるものなので、成果を出せずにいると自分の居場所がどんどんなくなっていくようになります。

 

「自分に自信が持てない」と悩む方は、自分が今やっている仕事について再度考えてみてはいかがでしょうか。

 

【つらいのにもかかわらず会社に留まってしまう主な理由】

・就活のときに苦労して入った会社だから

・親や友達に心配かけたくないから

・ほかの会社で通用するスキルがないから

 

もし上記のような理由で今の仕事を続けてしまうと、心身ともに疲弊していき、場合によっては会社に行けなくなってしまうほどかもしれません。

 

心身の健康を保つうえで、自分のストレス状態がどうなっているかチェックすることは重要なポイントです。

 

気になる方は、以下の記事で「ストレスが大きいときに出るサイン」についてチェックしてみてくださいね。

 

【見逃さない!】身体に現れる危険なストレスサイン3つ

 

頑張っても成果がでないときにやること

「もうこれ以上頑張れない…」と思ったときは、以下に挙げる3つの行動をチェックし、自分に合ったものを実践してみましょう。

 

・頑張っている自分を認める

・別の選択肢がないかどうか考える

・頑張らずにできる仕事を探す

 

頑張っていることを認める

つらい状況にいると、自分のことが嫌いになり、何もかも投げ出したくなるような気持ちになることも珍しくありません。

 

実際、僕も仕事でミスをして上司に怒られてしまうことは多々あります。

 

しかし、たとえ上司に怒られてしまっても、今までやってきた努力や工夫といったものは自身の貴重な財産として残り、どれも次の仕事に活かすことが可能です。

 

・たしかに怒られたけど、タイムアタックやタスクの見直しなど、生産性を高める工夫はしている

・迷惑をかけたけど、体調管理に気をつけて、スケジュールが狂わないよう努力できた

・先輩にフォローしてもらうことになったけど、素直に「ありがとうございます」と感謝できた

 

この世に完璧な人間は存在しないので、劣等感に悩まず、がむしゃらになって仕事をしてきた自分を認めてあげるようにしてくださいね。

 

なお、自分のことを認めるためには認知行動療法が有効です。

 

以下の記事で、認知行動療法のひとつである「ACT」について解説していますので、よければぜひ読んでみてください。

 

【認知行動療法】失敗から立ち直る際に使う「ACT」とは?

 

別の選択肢がないかどうか考える

今の仕事や職場が我慢できないほど悪いものではなく、身体に何らかの症状が出ていなければ、「今の仕事を辞めずに方向性を変える」という方法を実践するのがおすすめです。

 

①身体と心を休めて自分の気持ちを紙に書き出す

②部署異動できないかを上司に相談する

 

「過度な残業を押しつけられている」「休日出勤が当たり前」など、人によって状況はそれぞれ異なります。

 

そのような中でいきなり大きな決断をするのはおすすめできませんので、まずは身体と心を休めてから行動に移してみてくださいね。

 

頑張らずにできる仕事を探す

世の中は「頑張ることが美徳」とされていますが、それは一時的なものにすぎません。

 

1〜2日など比較的短期間なら無理は効きますが、1〜2ヶ月もなると、倦怠感や頭痛など心身に異常が出るようになります。

 

そのまま放置すると、最終的には以下のような状態に陥ってしまうことも少なくないため注意が必要です。

 

・起床後、ベッドから起き上がれない

・プレッシャーによって玄関先でうずくまってしまう

・勤務中、突然泣き出してしまう

 

上記のような症状が現れた場合、もうドクターストップの状態といっても過言ではありません。

 

無理がたたって動けなくなってしまう前に、「上司に相談する」「転職活動を始める」など何らかの行動を取ることをおすすめします。

 

頑張るだけでなく身体のケアも忘れない

頑張ったことで疲弊している身体をいたわり、ストレスを溜めない生活を心がけるのも有効です。

 

「最近頑張り過ぎだな…」と思う方は、以下のような習慣を作ると良いでしょう。

 

ジョギングや水泳などの有酸素運動

ストレス解消の方法は人によって異なりますが、ジョギングや水泳といった有酸素運動は、ストレス解消と不眠改善の両方に効果があるとされています。

 

たとえばデスクワークの方の場合、疲れているのにも関わらずなかなか寝付けないということはありませんか?

 

これは、身体ではなく脳が疲れを感じていることに原因があります。

 

メラトニン・セロトニンの特徴

人は「メラトニン」というホルモンが分泌されないと、スムーズに眠りに入ることができないといわれています。

 

このメラトニンは「セロトニン」が変化してなるものであり、このセロトニンは主に運動することで分泌されます。

 

そのため、セロトニンをたくさん分泌させ、メラトニンに変えていかなければなりません。

 

・通勤の際に一駅分歩く

・エレベーターやエスカレーターでの移動を控え、なるべ階段を使う

 

「ジョギングも水泳もやる時間なんてないよ」という方は、上記のような行動でも効果はあるのでぜひ試してみてください。

 

ストレッチなどの軽めの運動

スムーズに眠りたいと考えている場合には、ストレッチなど軽めの運動をし、自律神経を整えることが重要です。

 

このとき、あまりにも激しい運動をすると身体が覚醒し、かえって眠りづらくなるので注意が必要です。

 

 

また、ストレッチを行った後に瞑想をするのも有効なので、「自分に合うものは何か?」を考えたうえで、無理のない範囲で取り組んでみてくださいね。

 

頑張ることをステータスにしない

今回は、仕事で成果が出ないときに意識する考え方や、具体的な改善方法などについて書いてみました。

 

・何事もがむしゃらにやらない

・自分のやってきた努力を見直し、ジョブクラフティングなどを実践しながら改善させていく

・定期的にストレスを解消させつつ、転職活動を始める

 

仕事の成果が出ないと焦ってしまいがちですが、人は短期間で成長することはなく、環境が合わないことが原因で行き詰ってしまうことも少なくありません。

 

場合によっては地道な努力も必要ですが、身体が一番の資本なので、「なんかちょっと疲れているかも?」と思っているときはダラダラ過ごすことも大事です。

 

僕自身も頑張りすぎてしまうことが多いので、一緒に無理なく取り組んでいきましょう。

 

また、こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてくださいね。


 


 

一人でも多くの人が働きやすい環境で働けますように。

 

それではまた!

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