どんな仕事でもヒューマンエラーはつきもので、書類の誤字脱字・スケジュールのダブルブッキングなどで上司から怒られてしまう方も多いのではないでしょうか。
しかし、ミスそのものではなく、ミスの先に待っている「期待」や「信頼」などを失う方が怖いのかもしれません。
【このような悩みを抱えている方におすすめの記事】
・あの書類も間違えている…ミスが減らないから仕事が思うように進まない…
・「ミスが減らないのはお前が甘えているせいだ」って上司に言われた…
今回は、失敗に対する考え方のほか、ミスの防止につながる仕事術を紹介していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
目次
ミスをするのはダメではない理由
仕事はもちろん、スポーツや勉強にもいえますが、人は失敗からさまざまなことを学びます。
「不用意な言葉でお客さんを不快にさせてしまった」など、僕もこれまでさまざまな失敗をしてきましたが、以下に挙げるような理由から、今ではどれも良い勉強だったと実感しています。
ミスは成長につながる
よほど不真面目な人ではないかぎり、次は失敗しないよう万全の注意して仕事に臨むのが通常です。
また、今後の改善策を考えて仕事に取り組むため、今後に起こりうるミスの可能性は減ります。
【誤字脱字】
→一度書いたものを見直しする習慣をつける
【遅刻やダブルブッキング】
→Googleカレンダーを活用してトラブルを防ぐ
【お客様からのクレーム】
→謝罪して対応策を考える
同じミスを繰り返さないよう、さまざまな工夫を凝らすため、失敗する前の自分よりも成長しているといえます。
結果につながらなくても「学び」を得られる
「結果を出してないから全然成長していないよ!」という声もよく聞きますが、正直言って結果というのはすぐに出させるのではありません。
また、結果を出すと評価や称賛、臨時収入といったわかりやすい形で自分自身に報酬が返ってきますが、そこには「新たな学び」というものは含まれていません。
失敗に怯えず、自分の経験値を増やすチャレンジを重ねていくことが重要といえます。
仕事のミスでへこまなくても良い理由
「お客さんや上司からの信頼がなくなる」「周りの人に負担をかけることになる」など、多くの人は、ミスをすることによるデメリットの方に目が行きがちです。
しかし、過度に落ち込むことはありません。
以下に挙げるように、ミスをすることで得られるメリットがいくつかあるからです。
ミスをしても一定の収入は得られる
何度もミスをしてしまうと、やはり上司からの評価は下がってしまいます。
出世も期待できませんし、昇給などの話もなくなってしまうかもしれませんが、いきなりクビになるようなことはほとんどありません。
ミスをしても簡単に収入が減らない点が、サラリーマンの大きなメリットといえます。
ミスを挽回すれば新しい仕事が回ってくる可能性がある
役職がつかない方であれば、会社の経営を揺るがすような大きな仕事は回ってくることはまずありません。
任せられた仕事の内容によって異なるものの、ミスの挽回は可能なことが多いです。
ミスをきちんと対処していけば信頼度が高まり、やがて重要な仕事が回ってくるようになります。
ミスをしたことで新たなキャリアが見つかる可能性がある
本来、ミスによって生じた損失・トラブルの責任は、上役である上司が取るものです。
たとえ大きなミスをしたとしても、待っているものは「上司からの叱責」「数枚の始末書に事の顛末を書く」程度です。
思うようにミスが減らず、自分の中で不安が大きくなれば、新たなキャリア(転職や独立など)を見つけるきっかけになるかもしれません。
親近感を持たれる
完璧な人よりも、どこか欠点を持っている人の方が魅力的に映るといわれています。
これは、人は何か欠点を持つ方、完璧な人ではない方を好きになるという習性を持っているためです。
【憧れの先輩がミスをしてしまった際に思うことの例】
・憧れている先輩でもミスをするんだな。少し親近感を持ったかも…
・近寄りがたい雰囲気だったけど、実は私と同じことで悩んでいる人なのかも…
また、人は自分と同じような人を好むという性質があります。
自分がミスばかりしていて悩んでいる際、同じようにミスをしている人を見ると、どこかほっとしてしまうのはそのためです。
「完璧な人」ではなく、「何らかの欠点がある人の方が魅力的」ということを押さえておきましょう。
失敗談を語れるようになる
ミスを隠す人よりも、失敗談を明るく話せる人の方が魅力的に映ります。
・昔、仕事で大失敗しちゃって、お客さんとトラブルになったんだよね
・新人のころは本当に「使えないやつ」だったから、毎日泣きながら職場に行ってたよ
もしこんなことを憧れの先輩が言っていたら、きっとその人をより好きになってしまうのではないでしょうか。
「失敗談」を語れるというのは、その人が「自分の弱さと向き合った証拠」ともいえます。
本当に弱い人は、そもそも「自分の弱さ」と向き合うことができず、それを隠ししながら生きていることが多いです。
「弱いこと」と「弱み」は別物なので、自分の弱みに向き合えるという意味での強い人になりましょう。
仕事のミスを防ぐために実践したい時間術
ミスを防ぐために何度も確認作業を行い、それによって締め切りに間に合わなくなってしまうこともあるでしょう。
ここからは、仕事のミスを防ぎつつ、時間内に終えられる時間術について書いていきますので、仕事の効率化で悩んでいる方は参考にしてみてください。
30分以内でやれることを把握する
人の集中力は平均30分、長くても90分ほどといわれています。
90分以上仕事を続けてしまうと頭が頭が働かなくので、30分区切りで進めていくのがポイントになります。
そのため、まずは自分の仕事内容や勉強したいことを、紙やメモアプリなどに書き出していきましょう。
・資料を作る
・日報を書く
・商談やプレゼンの練習をする
このとき、ざっくりで構わないので、30分でできる作業量もあらかじめメモしておきましょう。
たとえば資料作成の場合、「普段作っている簡単なものなら1ページ」「込み入った内容のものなら半ページ」といった具合です。
作業スピードは人によって異なりますし、打ち合わせなど複数人でやるべきものだとわからないことも多いため、自分自身でコントロール可能な範囲で書くのがポイントになります。
30分単位で作業する
30分集中して5分集中する「ポモドーロテクニック」は、多くのビジネスパーソンが取り入れている仕事術といわれており、これを活用して仕事量・勉強量を数値化していくのがコツです。
もちろん作業当日の体調や外的影響なども絡んでくるので、あくまでひとつの指標として使います。
単位時間当たりの作業量を数値化して、自分の中で測定可能な行動として認識させていきます。
作業後に学んだことを一言でまとめる
30分作業した後は、実際に学んだことや改善したいことを紙に書き出していきます。
・15分経った後にLINEを開いて集中力が途切れてしまった
・疲れてしまって思うように進まなかった
僕の場合は後悔の要素が多いですが、このような形で書いていきます。
また、してはいけないNG行為も書き出していきます。
・仕事に関係ないSNSのチェックをする
・過去に失敗したことを思い出す
作業中、もし余計なことが頭をよぎってしまった場合、それらはあえて先延ばしにしてしまいましょう。
人はやってはいけないことを先延ばしにすると、不思議とそれらの行動をやらなくなるようになります。
また、「もう少しこうすればもっと捗るんじゃない?」といったアイディアや打開策が浮かんでくるようになるので、状況に合わせて実践してみてください。
自分が予測していた時間と比較する
1日の作業が終わった後は、最初に予測していた作業時間と実際にかかった時間を比較します。
たとえば資料作成の場合、以下のようなケースが考えられます。
・30分あれば1ページ仕上げられると思ったのに半分しか進まなかった
・途中で集中力が切れてしまったせいで、半分も終わらなかった
人は自分の能力を過信する傾向があり、おおよそ2倍くらいの誤差が生じるといわれています。
自分の能力のなさに落ち込んでしまうことも多々ありますが、大事なことは「正しい作業時間を知る」ことです。
生じた誤差を少しずつ修正していけば、計画倒れすることなく仕事も勉強も効率良く進めていけるようになりますので、困っている方は一度試してみてはいかがでしょうか。
仕事でやらかしてしまったミスは将来の財産になる
今回は、失敗に対する考え方のほか、ミスの防止に繋がる仕事に役立つ時間術をご紹介しました。
・失敗自体は大したことではない
・失敗は自分の魅力を高める要素になる
・30分にできることを予測してタスクを紙に書き出す
・タイマーを使って実際に作業を進める
・学んだことや改善策を一言でまとめて記入する
・自分が予測していた時間と比較して正しい作業時間を覚える
失敗すると周りから責められてつらくなってしまうかもしれませんが、失敗から学べることもたくさんあります。
うまく作業が進まないと焦ったとしても、そのような気持ちと向き合って淡々と作業を進めていくことがポイントになるので、もしミスのことが頭から離れず落ち込んでしまうという方は「ネガティブ思考の扱い方」を押さえておくのも有効です。
以下の記事で詳しく解説していますので、一度チェックしてみてくださいね。
また、以下の本も参考になりますので、もしよければこちらも読んでみてくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!