仕事で大失敗…もしかしてクビになるかもしれない…
お金もないし、貯金も増えないからこのまま一人で暮らすことになるのかな…
ふとしたときに、上記のような不安が勝手に頭の中に浮かんでくることはないでしょうか?
毎日のように浮かんでくると、抑うつ症状や不安障害の原因になってしまうので、早めに対処する必要があるものの、簡単には頭から離れませんよね…
今回は、そんな不安が頭によぎってしまったときに行う考え方と、毎日できる不安対策について書いてみます。
不安は悪いものじゃない
僕はこれまで3回転職していますが、いずれも大きな不安の中での転職でした。
転職の理由はどれもネガティブなものであり、キャリアアップやスキルアップなどの前向きな理由はほとんどありませんでした。
ADHDの注意欠陥多動性障害なので、どの職場でもミスの連続したし、上司や先輩からは毎日のように「真面目にやってるの?」と叱責され続けていました。
でも、今では不安になるたびに【これは大きなチャンスかも?】と考えられるようになりました。
不安になると、人は少なからず準備をし始めます。
たとえば営業職の方の場合、契約が取れないと不安であれば、資料をまとめたりトークスクリプトを見直したりするなど、さまざまな準備をするものです。
また、不安になることで普段よりも注意力が上がり、詐欺や怪しい投資話などに引っかかりづらくなります。
逆に【不安でたまらない、どうしよう…】と思うだけで行動に移さないと不安な気持ちが強くなってしまうので、まずは小さなことから準備していくということを心がけましょう。
不安を力に変える
先ほど「準備をして不安感を解消させよう」と書きましたが、いろいろと準備をした場合でも、それでも不安が大きくなることもありますよね。
・勉強したけど合格できないかもしれない…
・リサーチしたけど契約が取れないかもしれない…
気持ちはわかりますが、このままプレッシャーに押しつぶされてしまうのはちょっともったいないですよね。
たしかに不安なことはありますが、やれるだけのことをしていれば、仮に失敗してしまったとしても後悔は少なくなります。
それに失敗することによって、貴重な経験や学びを得ることができます。
多くの人は「成功したい!」と思いがちですが、その場合は給料や収入などの【報酬】は得られる一方、失敗から学べる【経験】を得ることができません。
【学び】はやがて力になり、いずれ大きな力になりますからね。
成長マインドセット・固定マインドセット
【自分はまだまだ成長できる】と思える成長マインドセットと呼ばれる考え方がありますが、これを持つことによって、失敗も力に変えることができます。
成長マインドセットを持つ方は、仮に失敗したとしても「良い経験」として自分の中にインプットし、次の挑戦につなげていきます。
一方、失敗した後に「もうダメだ…」と諦めてしまう方のマインドを固定マインドセットと呼びます。
・成長マインドセット→努力すればいつか成果が出る
・固定マインドセット→努力しても結果は変わらない
この成長マインドセットは、内発的な動機を探したり小さな成功体験を積んだりすることで身につけられるので、クヨクヨしてしまいがちな方は、成長マインドセットになっているかどうかを一度たしかめてみてくださいね。
過程にも意味がある
先ほども軽く触れましたが、仮に失敗したとしても、その過程でたくさんのことを学ぶことができます。
成功のノウハウを知ることも重要ですが、それだけでは乗り切ることができません。
僕は昔ポケモン(青)に夢中だったときがあるのですが、全然攻略できず、特にイワヤマトンネルという洞窟がクリアできませんでした。
どうしてもわからなくなってしまったので、本屋さんで攻略本を買い、それを見ながら進めていました。
たしかにスムーズに攻略できましたが、同時に物足りなさも感じていました。
むしろ、仮にスムーズに進まなくても、あれこれ考えながらゲームをしていった方が楽しく感じられてくることも少なくありません。
仕事でも一緒で、最初からマニュアルが用意されているとたしかに効率はよくなります。
しかし、人によっては飽きてしまうほか、自分の成長にはあまりつながりません。
失敗しすぎるのもよくありませんが、「小さな失敗はむしろ歓迎!」みたいに考えるのも重要です。
失敗が続いて凹むことが多い方は、ポケモンと同じように、少しずつレベルアップしていくという気持ちで取り組んでいきましょう。
不安対策~体力づくり~
不安を解消させるために、日々の運動は欠かせません。
「どうして運動?」と疑問を持つ方もいるかもしれません。
しかし、座ったままの時間が長い生活を数週間続けていると、メンタルが不調になりやすくなり、うつ病のリスクが上昇するとされているため、定期的な運動はメンタルヘルスに効果的といえます。
また、運動するために使う体力と、仕事で使う体力はそれぞれ少し異なります。
たとえばデスクワークの方の場合、全力疾走したり、ボールを蹴ったりする機会はほとんどなく、必要になる力は【持久力】といわれています。
持久力の内容
営業であればお客さんと話すために必要な体力、事務作業であれば長時間パソコンを操作する体力など、求められる体力の内容が変わります。
いずれの場合にも、それらを持続させることができなければやはり厳しく、1日8時間、週5日、それを何年も続けられる精神力と体力が必要といえます。
秀でた才能や技術よりも、一定のパフォーマンスを長期間出し続けられる人の方が職場では重宝されます。
このような力は、単なる筋トレや走り込みだけでは見に付きません。
・実際にお客さんと会って話す
・パソコンを操作して作業に慣れる
・休憩を取って体と心を休ませる
実施のところ、僕が営業をしていたときは、初めは数人のお客さんと話すだけでかなりの疲労感を覚えましたし、パソコンの方も1時間操作しただけでも疲れていました。
足や腕など肉体的な疲労はないものの、話す・キーボードを打つ・画面を見つめるといった各種動作は、かなりの体力を使うものだなと痛感させれました。
不安対策とは少々離れてしまうかもしれませんが、仕事のパフォーマンスを上げる点においては、体力面のアップも欠かせないものといえるのかもしれません。
不安対策としての運動を続ける
仕事面での体力・持久力ばかり高めても、徐々に身体の筋肉の方が落ちてしまうので、やはり適度に身体を動かす運動にも取り組みましょう。
運動をしないと代謝が落ちて痩せづらくなるほか、精神の安定や安心感につながるセロトニンが分泌されなくなり、メンタルが病んでしまうことも少なくありません。
そのため、家の中で運動するより、できれば外に出て行う運動の方が効果的だといえます。
HIITトレーニング
部屋の中で手軽にでき、さらに体力面の維持に効果が高い運動として、HIITという筋トレがあります。
HIITとは、「High Intensity Interval Training(高強度インターバルトレーニング)」の略で、負荷の高い運動と小休憩を繰り返すトレーニング法のことです。
こう聞くと【私にはできないかも…】と不安になる方も多いのですが、やり方自体はそこまで難しいものではありません。
1.床にヨガマットを敷き、その場で腕立て伏せをした後、その場でジャンプする
2.着地した後、再びしゃがんで腕立て伏せの体制になって腕立て伏せを1回する
3.足を胸の位置にまで動かし再びジャンプする
4.この工程を20秒間全力で行い、インターバルの10秒間を挟んで4分経過するまで8回繰り返す
全力で取り組む必要があるので、慣れないうちは、最初の1セットで限界が来ることが自然です…
実際に、僕も最初は1セットこなすだけで息が上がってしまいました。
ですが、少しずつ続けていくと、次第にセット数が増えていくようになります。
マンションなどの高層階に住んでいる場合、足音に気をつけて行わないと下の階の人から苦情がくるかもしれませんので、深夜などにはやらない方がいいかもしれませんね。
朝散歩
やはり太陽に当たるのは大事なことなので、朝に10分ほど近所を散歩するようにするのがおすすめです。
朝の散歩はセロトニンの分泌を促し、メンタルに非常に良い影響を与えます。
冬は寒くて難しいのですが、春先など気温が上がれば取り組みやすいですよね。
気分もリフレッシュでき、HIITのような疲労感もないはずので、運動が苦手な方はまずは朝散歩から始めてみるのもいいかもしれません。
健全な肉体で不安を対処する
先ほども軽く触れましたが、仕事ばかりしていてると、徐々に肉体的な体力は落ちていきます。
一方、身体だけを鍛えていても、仕事に必要な持久力をつけることができず、その結果不安感などのネガティブな感情が出てくることも少なくありません。
どちらもメリハリをつけて、平均くらいを目指しながら続けていくのがベターなのではないでしょうか。
もちろん、仮にまったく運動ができなかったとしても、自分を責めないようにしてください。
僕も最初は3日坊主で終わることが多々あり、そのたびに凹んでいました。
また、散歩もサボることが多いです…
ですが、【そんな日もあるよね】と自分を許し、自分にとって難しい目標ではなく、達成可能な目標に修正して再度チャレンジすればいいだけと割り切るのも重要です。
のんびりと地道に、健康的な習慣づくりを楽しんでいきましょう。
不安解消スキルを伸ばしていこう
今回は、不安が頭によぎってしまったときに行う考え方と、毎日できる不安対策について解説しました。
・不安は悪いものではない
・仕事で使う体力とメンタル維持に必要な体力を両方をつける
・運動が続かなくても自分を責めない
不安に思うのは悪いことではなく、むしろ生きるうえで重要なセンサーでもあります。
ただし、不安ばかりが大きくなるとメンタルが病んでしまうおそれがあるので、無理のない範囲で運動するなど、自分に合った方法で不安を少なくさせることも重要です。
不安と上手に付き合って、その不安を日々のエネルギーに変えていってみてはいかがでしょうか?
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
それではまた!