周りの人は簡単にできているのに、どうして自分だけできないんだろう…
仕事がうまくいかず、自分のことが嫌いになってふさぎこんでしまうことはないでしょうか。
現状に満足できないときほど自分のことを責めてしまうようになり、場合によっては職場に行けなくなってしまうことも珍しくありません。
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに行う思考法や考え方について解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
【自分のことを深く知るための方法①】メリット・デメリット・アウフヘーベンを書く
仕事がうまくいかないとき、今すぐにでも辞めたいと思うこともあるかと思います。
しかし、そう簡単には辞めることはできませんし、不要なリスクも取りたくはありません。
そのときは、今の仕事のメリット・デメリット・アウフヘーベンを書き出して整理すると、新たなアイディアが出るようになります。
アウフヘーベンとは、メリットとデメリットの中間という意味で、さまざまなものに存在します。
例えば、僕の仕事のメリットは主に以下のようなものが挙げられます。
・テレワークができる
・一人で黙々と作業ができる
・過度な人付き合いが不要
一方、デメリットは以下のようなものになります。
・パワハラ上司がいる
・残業が多いうえに低収入
・同じような作業が続く
そして、これらのメリット・デメリットの中間になる【アウフヘーベン】を書いていきます。
・収入は低いけど定額収入による安心感を得ることができる
・マウンティング上司はいるけど面倒な人付き合いは少ない
上記にのように、「たしかに○○というデメリットはあるけど、△△というメリットはある」といった考え方が習慣になれば、よほどひどい仕事でなければ続けることができるので、まずは仕事のアウフヘーベンについて考えることから始めるようにしましょう。
【自分のことを深く知るための方法②】難しい質問に短時間で答える
時間にゆとりがあるときほどダラダラしてしまい、「結局何もできなかった」という失敗をしてしまうことってよくありますよね。
これは自分の考え方を見直すときも一緒で、時間をかけて考えれば考えるほど、良い答えからは遠のいてしまいます。
いつも自分を責めてしまう癖を直したいと思うときは、1〜2分ほどの時間で以下の質問に答えていきましょう。
①今の自分を責めてしまう原因は何ですか?
②自分の中で腑に落ちないところはどこですか?
③全体的に見て、今の自分が一番解決したいことはどんなものですか?
難しいように感じるかもしれませんが、これらの質問を短時間で答えていきます。
①の解答→責めてしまう原因は自分の偏った思考にある
②の解答→腑に落ちないところは、いつも上から目線で話してくる上司の存在
③の解答→いつも「できない」自分を責めてしまうので、まずは自己肯定感を高めたい
時間をかけて答えてしまうとうまく答えられないほか、いつもと同じ結論にたどり着いてしまう可能性が高くなるので、自分の視点を強制的に変えるためにも、直観に近いような形で答えていきましょう。
自己理解を深めた後はWOOPの法則で目標を達成させる
WOOPの法則とは、自分自身の目標達成のために使われる考え方のひとつです。
このWOOPの法則を活用する場合、単に目標を掲げるのではなく、目標達成の過程で生じる障害のことまで事前の計画の中に組み込むため、よりスムーズに自身の目標を達成することが可能になります。
4つの頭文字
WOOPの法則は、一般的に以下4つの質問に答える形で自分の目標達成までの道のりについて考えていきます。
・wish(夢)→達成したい目標はどんなものですか?
・Outcome(結果)→手に入れたい結果はどんなものですか?
・Obstacle(障害)→待ち構えている障害はありますか?
・plan(計画)→結果を得るための計画はどのように立てますか?
例えば、【自分を認められる人間になりたい】という目標があるときは、以下のような感じになります。
・達成したい目標→自分を認められる人間になりたい
・手に入れたい結果→ミスをしても落ち込まない、人の目が気にならない自分になれる
・考えられる障害→上司からの叱責や、周囲からの陰口により、自分のことを責めてしまうようになる
・具体的な計画→周りとのコミュニケーションは最低限にして、目の前にある作業に集中する
上記のように可視化することで、目標達成までの道のりが明確になるほか、自己理解も深まります。
・自分は職場に「友達」を求めるタイプじゃなかったんだな
・もしかしたらうまくいくかもしれないけど、最悪転職してもいいかもしれない
目標達成から逆算することで、今の自分の素直な気持ちもあらためて見えてくるようになります。
また、自己理解を深める方法は決して1つでだけではありませんので、複数の方法を実践しながら理想の自分に近づいていきましょう。
自分のことを深く知るには時間と手間が必要
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに行う思考法や考え方について解説しました。
・物事のアウフヘーベン(中間)を意識する
・難しい問題を短時間で答えて本当の自分の気持ちを知る
・自己理解を深めた後はWOOPの法則を活用して目標を達成させる
落ち込んだりつらくなったりするなど、気持ちというのはいつも不安定で、そのバランスも崩れやすいものです。
そのような気持ちを抑えることは難しいのですが、距離を置いて受け流すことはできるので、一流のサーファーように上手に乗りこなしていきましょう。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!