今の仕事、このまま続けていいのかな?
でも、特にやりたいこともないし、転職できるかどうかもわからない…
注意不足によるミスが続いてしまうと、自分の中にある自責の念がどんどん大きくなってしまい、これからの働き方がわからなくなってしまいますよね…
今の現状を変えたいという気持ちの方が大きくなり、今の仕事に集中できなくなってしまうことも珍しくありません。
今回は、「仕事を辞めたい」と考えている発達障害の方に向けて、自分の軸を決める考え方や、自分に勇気を与える具体的な方法について解説します。
小さな違和感を大事にする
特に困ったことはないものの、「言葉に言い表せない違和感で悩んだ」という経験を持っている方も多いのではないでしょうか?
・パワハラなどはされていないものの、直属の上司と考え方が合わない
・仲が悪いわけではないものの、いつも勘に触るようなことを言われる
特に転職につながる理由とは言えませんが、それでも自分の中でストレスになっている場合、転職への第一歩になるかもしれません。
一滴の水滴がコンクリートを割る
たった一滴の水滴でも、それが何ヶ月も地面に落ちれば、強固に作られたコンクリートを割ることがあります。
これは、時間・期間をかけて小さな力を与えれば大きな影響が出るということを表す比喩として使われています。
これと同じように、些細な問題も長く続けば転職につながる要因のひとつになってしまうこともあるのです。
些細な問題の具体例
ストレスや問題の内容は人によって異なるものの、以下のようなことで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
・今の仕事に対して将来性が見出せない…
・上司が変わってしまって働きづらくなった…
・自分の市場価値が上がらない…
他人から見れば、「それってよくある悩みでしょ?」と捉えられてしまうようなことでも、自分にとっては大きな問題です。
このような違和感を持った状態で働いてしまうのは、精神衛生上好ましくありません。
しかし、これは具体的な行動に移すチャンスともいえるので、自分の気持ちに正直になって決断しましょう。
仕事を辞めたときに失ってしまうものとは?
転職活動を行う際、いくつかやらなければならないことがあります。
・求人情報のチェック
・履歴書や職務経歴書の作成
・面接対策
これらのほかにも、自己分析や企業研究なども行う必要があり、日々の仕事と並行して進めていくのは少々面倒です。
失うのは「自分の時間」
しかし、書類作成や面接対策をすることで失うものは「自分の時間」のみです。
「自由な時間が減るのは嫌!」と思う方も多いですが、すでに抱いてしまった違和感をそのままにしておくのもストレスなので、少しずつ進めていきましょう。
転職活動にデメリットはほぼない
先述したように、転職活動に必要なのは自分の時間のほか、作業にかける情熱と数千円〜数万円程度の費用だけです。
大きな借金をする必要もなく、また仕事を辞めて無職になるわけでもありません。
一方、もし転職に成功すれば、以下のようなメリットが得られます。
・今まで抱えていた違和感が解消される可能性がある
・収入もアップする可能性がある
もちろん、転職をしたからといって、自分の抱えている「違和感」「悩み」がすべて解消されるわけではありませんが、行動しないといつまでも現状のままです。
転職活動自体に大きなデメリットはないとあらためて意識することで、転職活動への一歩が少し楽に踏み出せるようになるでしょう。
また、転職活動については以下の記事でも解説していますので、こちらも併せてチェックしてください。
違和感に対する答え
転職をするかしないかどうか、この悩みを持つ方も多いでしょう。
しかし、悩んでいる時点ですでに答えが出ているのかもしれませんね。
悩むのは「自分にとって必要のないもの」だから
たとえば、先月買ったばかりのiPhone12、友人からもらった大事なプレゼントなど、明確な価値があるものは、そもそも捨てるかどうかすら迷いません。
仕事も一緒で、自分にとってはっきりとした価値を感じられるのであれば、「転職しようかな?」という疑問は出てきません。
背中を押されれば行動できる状態
・家族がいるからすぐには転職できない…
・不況だから転職しても決まらないだろう…
・そもそも忙しくて転職の準備に充てる時間がない…
人それぞれ色々な事情があり、すぐに転職活動ができないという人も多いでしょう。
しかし、自分の気持ちと向き合わない状態で現状維持を続けるのもしんどいことです。
仕事だけが人生ではないもの、それでも多くの時間を割いて仕事に取り組む必要があるので、悩んでいる人は少しの勇気を持ってできる範囲から取り組むのがベストです。
違和感を覚えたときはどうすればいい?
人に誇れるような成果を上げた人をSNSで見て、言葉では言い表わせないような不安感に襲われることはないでしょうか?
比べるのはいけないことだとわかってはいるものの、比較するなと言われれば言われるほど人と比べてしまいますよね…
一方、不思議なことにAppleの創業者の「スティーブ・ジョブズ」や投資の神様の「ウォーレン・バフェット」のような成功者やお金持ちを見た場合、特に落ち込むようなことはありません。
人は『現実的に到達可能な成果を手にしている人に対して劣等感を覚える』という特性を持っており、そのため自分の軸で考えることが重要なのです。
劣等感を抱く理由
・自分もできるはずなのに、どうしてうまくいかないんだろう…
・みんなはこなしているのに、どうして自分だけができないんだろう…
劣等感は、周りとの比較によって生じます。
そのため、周りではなく自分に対して意識を向けると劣等感も覚えなくなりますが、そんなに簡単にはいきません…
そのようなときは、街ですれちがう犬や猫、あるいは実際に飼っているペットのことをイメージしてみてはいかがでしょうか。
動物は基本的に落ち込まない
犬や猫などの動物は、仮に同じ種類の個体とすれ違っても、容姿や飼い主のスペックなどを比べて落ち込むようなことはほとんどありません。
また、池で泳いでいるコイも同様で、自分だけが餌にありつけなかったとしても、すぐに忘れて次のチャンスに備えるといわれています。
動物や魚と同じように考えるのは難しいですが、「ちょっとは動物を見習おうかな…」と思うだけで少し気持ちが楽になります。
また、比較によって生まれた悔しさや焦燥感などを活かして、以下の行動を実践するのもおすすめです。
・お金持ちの人がうらやましい
→自分も何かビジネスを始める
・仕事がうまくいっている人がうらやましい
→アドバイスをもらって仕事の勉強をする
・健康な人がうらやましい
→食生活や運動習慣を見直す
劣等感や嫉妬の感情は、『自分が欲しいもの』が目の前に出てきたときや、頭の中に浮かんできたときに芽生えます。
最初はうまくいかないかもしれませんが、欲しいものや理想の姿を目指して行動していくと、徐々にその成果が現れてくるようになります。
ちょっとずつで大丈夫なので、少しずつ続けていき、比較に悩まない自分になっていきましょう。
自分への手紙を書いてみる
今の状況がどんなにひどいものであっても、自分自身に優しい言葉をかけることで徐々に気持ちが落ち着いてきます。
これはセルフコンパッションという認知行動療法の中にある方法のひとつで、メンタル改善に大きな効果があるとされています。
また、実際に優しい言葉をかける際、口に出すのではなく手紙にして表すとさらに効果が高まると言われています。
以下に、僕が実際に書いてみたものを紹介しますので、よかったら参考にしてみてください。
毎日忙しい日々を送っているかと思いますが、知らない間に無理をしてない?
仕事でしんどい思いをしても、他人の顔色を伺ってついつい残業などをしている姿が簡単に想像できるよ。
でも、そんなに頑張らなくでもいいんじゃない?
仮に今の働きが周りに認められて居心地がよくなったとしても、さらに期待されてノルマが増えてしまうかもしれないよ。
そうなったらきっとさらに自分を追い込み、期待に応えようとして無理しちゃうでしょ。
身体を壊さないいように、自分である程度線引きをすることも大切だよ。
頑張らないことを頑張ることも、生きていく中で大事なことだよ
仕事の日はなかなか難しいけど、せめて休日には体も心もリラックスさせながらのんびりと過ごすようにしてね。
もしクビになっても、健康な体があればいくらでも再スタートできるよ。
実際に書くと少し恥ずかしいので、書いたあとは消してもいいですし、ノートのページを破って捨ててしまうことも多々あります。
どんな言葉なら響くのか、大事な親友に渡すつもりで書いてみましょう。
また、セルフコンパッションについては以下の記事でも解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
仕事の中で生じた違和感を大事にして行動に移そう
今回は、今の仕事を続けていくかどうか悩んでいる方に向けて、自分の軸を決める考え方や、自分に勇気を与える具体的なやり方について書いてみました。
・劣等感や嫉妬の感情は行動のきっかけにする
・自分への手紙を書く
・現状を維持するのではなく、少しずつ行動に移していく
根を詰めすぎると良い判断ができなくなってしまうので、適度にリフレッシュしながら行動し続けていくのが重要です。
今の仕事を続けようか悩んでしまうときは、周囲と比べずに自分の気持ちに素直になり、今後のビジョンについて考えてみましょう。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました!
それではまた!