【優柔不断の方へ】行動するかどうかの判断基準

人が行動するとき、脳は以下の2つの異なる指示系統で指示を出しています。

どちらも組織づくりなどのときに使われている言葉ですが、トップダウンはいわゆる意思の力で身体を動かすときに出る指示とされています。

上記のように自分でやるべき行動を決めていきますが、これではおそらく挫折してしまいそうですよね…

一方、ボトムアップは無意識にやってしまうような行動をしようとするときに出される指示になります。

トップダウンとボトムアップ、どちらがよりストレスなく行動できるかといえば、ボトムアップといえるでしょう。

ボトムアップの場合、意思の力は不要のためスムーズに行動に移せます

疲労を感じることなく行動できるので、ほかの人なら難しいとされることも簡単にできるようになります。

一般的に、人はマルチタスクができないといわれています。

マルチタスクは同時に複数の作業を行うことを指す言葉で、電話をしながらパソコンで作業するなど、ADHDの方が苦手なことのひとつとして挙げられます。

しかし、実際に電話をかけかながら何かほかの作業をしている人を見たことがあるという方も多いのではないでしょうか？

これはタスクスイッチングというもので、マルチタスクを行っているように見えて、単に複数の作業を瞬時に切り替えながら行っているだけです。

悩んだうえで行動しても結果はほとんど変わらない

上記のように、「してもいいけど、何となくしたくない」という状況はなんとも歯がゆいものですよね。

しかし、命が関わるような大きな決断でもない限り、どちらを選んでも結果はさほど変わらないことが多いです。

行くことを選んでも、行かないことを選んでも、自分の考え方ひとつで後悔するようになってしまいます。

行動する？しない？

たとえば職場の人や友達から飲みに行こうと誘われたとき、行く・行かないかを選ぶことになります。

仲の良い人なら行くかもしれませんが、嫌いな人ならおそらく断りますよね…

しかし、その日は自分が今まで読みたかった本を読もうと決めていた場合、判断に悩むことになります。

このとき、自分の考えをはっきりさせていないと、今後の後悔につながってしまいます。

上記のようなことになってしまうので、【行くことで発生するリスク・行かなかったことで発生するリスク】を考えてみるのがおすすめです。

たとえば【飲み会に行く】と決めたとき、発生するリスクは以下のようになります。

一方、【飲み会に行かない】と決めた場合、以下のようなリスクが発生するかもしれません。

個人差もあるかと思いますが、それぞれのリスクを比べながら決めていくことで、後悔のないような判断ができるようになるはずです。

また、人は何かを得る満足感よりも失うリスクを恐れるといわれており、これはダニエル・カーネマンという心理学者が説いたプロスペクト理論からきているものとされています。

プロスペクト理論とは、不確実な状況下で意思決定を行う際に、事実と異なる認識の歪みが作用するという意思決定モデルをあらわした理論で、人の習性のひとつである損失回避性を表した理論ともいわれています。

上記のように、財布を落としたり恋人と別れてしまったりすると、これまで得てきたさまざまなものを失ってしまうことになりますが、その恐怖感は計り知れませんよね…

転職をする、新しいビジネスを始めたりするなど、これから何か判断しなければいけないようなときには、失うことのリスクについて考えてみると良い結果になるかと思います。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

それではまた！