社会人の方の悩みの種のひとつに、「苦手な上司との付き合い方」が挙げられますよね。
怒り方は人それぞれですが、大きなトラウマになるほどの怒り方をする方も多いので、上司の機嫌を取りながら働いている方も多いのではないでしょうか。
今回は上司からの注意・叱責などに悩んでいる方に向けて、会社で働くときに押さえておきたいメンタルの保ち方や、怒られたときの対処方などについて書いてみます。
誰だって怒られたくない
僕はADHD(注意欠陥多動性障害)なので、毎日ミスをしないか、変なことをしないかどうかを気にしながら働いています。
できれば平穏無事に日々を過ごしたいと思っているのですが、なかなかそうはいきません…
上司や先輩に怒られることも、ある意味仕方がないこととはわかっているものの、怒ることそのものに慣れることはありません。
怒ることの弊害
人は怒られると委縮してしまい、生産性が約6割下がるといわれており、さらにその周りにいる人の生産性も3割ほど下がることがわかっています。
また、怒る人本人の生産性も低くなることが判明しています。
怒られた人だけではなく、本人や周りにいる人の生産性まで下げてしまうのは、会社の売上面から見れば、ほとんど意味がないものといえるのではないでしょうか。
ミスをしてしまったことに対し、謝罪をして対策を考えることは重要です。
しかし、すべて自分のせいだと思い込まず、「そんなに怒る必要ある?」と心の中でつぶやきながらやり過ごしてみてください。
ミスは、その人だけの責任でないことがほとんどで、組織の仕組みや上司からの指示、そもそもの仕事量などすべてが合わさって発生するものです。
他責と自責のバランスを取り、自分だけが一方的に悪いと思い込まないようにして再発防止に努めていきましょう。
怒られない仕組みを作る
社会人として働く以上、『防げるミスは防ぐ』意識を持つことは重要です。
初めてのケースであれば、「仕方がないよ」と許してくれるかもしれません。
しかし、2~3回と数が多くなるにつれて、徐々に周りからの信頼が失われていきます。
しかしどうしてもミスは生じてしまうものなので、工夫をしたり、上司に相談するなどして、なるべくミスが起きないような仕組みづくりに力を入れる必要があるといえます。
自分の力を過信しない
どんなに気をつけていても、人間である以上、抜けや漏れなどのケアレスミスは防ぎ切れません。
ADHDの場合、定型発達の方以上に注意力がないため、何かしらのミスでその都度頭を抱えてしまうことになります。
そのため、ツールに頼る、人に見てもらうなど、自分以外の「何か」に頼ることをおすすめします。
・Googleスケジュールにすべての予定を書き込む
・上司からの指示はメモに残し、リマインド設定をする
・書類などの場合、提出する前にチェックしてもらう
ただ、ツールを使う際、「ツールを使うこと」自体を忘れてしまうことも少なくありません。
入れたはずの予定が保存されていないと焦りますよね…
また、書類の誤字が気になる方は、周りの人にチェックしてもらうようにお願いしてみましょう。
このとき、忙しすぎてチェックしてもられない、そもそも頼れる人がいないという場合、Wordなどの文章校正ツールを使ってみてはいかがでしょうか。
すべての誤字・脱字をチェックできるというものではないものの、ある程度の誤字・脱字であれば見つけてくれるので、抜けや漏れの頻度を減らすことができるようになります。
有料にはなりますが、Just Right!6 Proといった校正ツールもたくさんあるので、そのようなものをダウンロードして使ってみるのもおすすめです。
適度に距離を取る
パワハラ上司が身近にいるのであれば、適度に距離を置くことをおすすめします。
仮に反論してしまうと「上司に逆らった」と認識され、今後の仕事に支障をきたすおそれがあるので、ある程度受け流して怒りが収まることを待ちましょう。
冷静な態度で反省できる人と周りの人に思われるようになり、逆に評価が上がることも少なくありません。
仮にミスをして怒られてしまっても、決して自分自分自身を責めず、自分に優しくしてあげるようにしてくださいね。
怒られたときは脳を休ませる
長時間怒られてしまうと、身体はもちろん心も疲れ果ててしまうため、心身をケアしておく必要があります。
ただ不思議なことに、不安や恐れ、その他の感情を司っている脳は、そもそも疲れを知らない器官といわれています。
ただ、身体と同じように休ませてあげないとうまく機能しなくなってしまうので、脳を休ませるためにも十分な睡眠を取ってケアする必要があります。
前頭前野を休ませる
睡眠不足をはじめ、人はストレスがかかると脳の中にある前頭前野が疲れてしまい、強い衝動や欲求などが制御できなくなってしまうようになります。
普段ならしない突発的な行動や言動も、知らないうちにやってしまうようになり、「急にどうしたの?」と周りから心配されてしまうかもしれません。
特に以下のような、身体にとって好ましくない行動を取ってしまう回数が増えていくようになります。
・暴飲暴食
・夜更かし
・過度な飲酒
・長時間のスマホ使用
頭ではダメとわかっていても、目の前にある欲求・衝動に負けてしまい、上記のような行動を取ってしまうようになります。
胃腸や肝臓、身体のいたるところにダメージが与えられてしまうので、前頭前野を休ませるためにも、怒られた日は好きなものを食べてリフレッシュし、あったかいベッドで眠るようにしてくださいね。
僕の場合、特にスマホを見る時間が増えているため、なるべくkindleを使って読書をするように心がけています。
スマホが手放せないと悩んでいる方は、寝る前の読書を習慣にしてみてはいかがででしょうか?
過度に怒る人には気をつけよう
今回は上司からの注意・叱責などに悩んでいる方に向けて、メンタルを保つ方法や上司との付き合い方などについて書いてみました。
・自分だけが悪いと思い込まない
・仕組みやツールでミスを防ぐ
・良質な睡眠を取り、心身ともに休ませる
怒られること自体が怖くなってしまうと、上司の機嫌ばかり気にしながら仕事をすることになってしまいます。
僕自身、怒られてばかりで嫌になることも多いのですが、なるべく「同じミスをしないためにはどうすればいいのか?」を考えるようにしています。
良いアイディアが浮かぶことはほとんどありませんが、考えることそのものはやめないように心がけています。
ミスをしたときは上司が責めてくるのだから、自分だけは自分を責めるようなことはしないでください。
ミスをしてしまうダメな自分自身を許しつつ、前向きに取り組んでいきましょう。
また、こちらの本も参考になりますので、よけれがチェックしてみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!