【生きる知恵】ストレス発生のメカニズムと具体的な解消法とは?

世間では「ストレスはなるべくなら減らした方が良い」「身体を休めてリフレッシュすることが重要」といわれているものの、どこか抽象的でどのように対処すれば良いかわからないこともありますよね…

 

ストレスが増えると身体にいろいろな症状が出るようになるので、ひどくなる前に病院に行って診察を受けなければなりません。

 

【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】

・上司のパワハラがひどくて耐えられない…

・仕事と子育てで自分の時間が全然持てない…

 

今回は、ストレスが発生する仕組みのほか、効果的なストレスケアの方法について解説しますので、お困りの方は参考にしてみてください。

ストレスホルモンとは

身体にストレスが溜まると、「コルチゾール」と呼ばれるホルモンが分泌されます。

 

これが一般的にいわれている「ストレスホルモン」で、同時に「アドレナリン」「ノルアドレナリン」といったホルモンも全身に行きわたるようになります。

 

アドレナリン、ノルアドレナリンのいずれも身体を興奮させる作用があるため、寝るときにはこれらのホルモンが出ないよう、リラックスできる環境づくりが重要です。

 

ストレスを受けるとどうなる?

ストレスを受けたとき、私たちの身体は交感神経が優位に働き、「戦うか逃げるか反応(fight-or-flight response)」が起こるとされています。

 

戦うか逃げるか反応(fight-or-flight response)とは?

アドレナリン、ノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されると、戦うか逃げるか反応(fight-or-flight response)という反応が起こります。

 

これは、はるか昔凶暴な獣などの敵に遭遇したときに、逃げる、あるいは戦うかのどちらかの行動を取るために、交感神経が優位に働くという身体の反応のことです。

 

いずれにしても、自分の身を危険から逃れるために必要な反応ですが、交感神経が優位に働くと身体は興奮状態になります。

 

交感神経とは?

自律神経系とは、血圧や呼吸数など、体内の特定のプロセスを調節している神経系のことを指し、「交感神経」「副交感神経」の2つから成り立っています。

 

日中活動するときや、何らかの要因によってストレスを受けたときは交感神経が、逆に休むときは副交感神経が働きます。

 

もし過度なストレスを受け続けるようなことがあると、「交感神経優位」の状態になり、自律神経のバランスが乱れ(自律神経失調症)身体にさまざまな症状が現れてしまうため注意が必要です。

 

【自律神経失調症によって発症する症状の例】

・倦怠感

・不眠

・情緒不安定

・抑うつ症状

・下痢

 

 

現代の敵は苦手な上司や先輩

原始時代や戦国時代ならともかく、現代社会において、戦ったり逃げたりするような敵に遭遇する機会はほとんどありません。

 

逃げたくなるのは、嫌な先輩・上司ですが、簡単に逃げられないのがつらいところです…

 

また、自分が不得意な分野が上司・先輩の得意分野だった場合、不要なマウントを取られがちです。

 

【嫌な上司・先輩が放つ言葉の代表例】

・こんなこともわからないの?

・この仕事をして何年?それで恥ずかしくないの?

・いつまで新人気分でいるつもり?

 

自己承認欲求を他人で満たそうとするのは、他人を搾取する「悪いサイコパス」の特徴とされています。

 

身体や精神に何らかの症状が出る前に、このような人からなるべく距離を取るなどの対策を実施するほか、定期的にストレスを発散させる必要があるといえます。

 

過度なストレスによって生じる困りごと

ここからは、ストレスが増えることによって起こる具体的な症状や困りごとについて解説していきます。

 

【過度なストレスによって発生する困りごと】

・不安や恐怖が制御できなくなる

・判断ミスが増える

 

不安や恐怖が制御できなくなる

過度なストレスが発生すると、脳の中にある「扁桃体」に大きな負荷がかかり、不安や恐怖に過敏に反応してしまうようになります。

 

扁桃体はネガティブな感情をうまく処理し、メンタルを一定に保つ役割を果たしている大事な脳の組織のひとつです。

 

この扁桃体が弱ってしまうと以下のような症状が現れます。

 

【扁桃体が弱ることで生じる主な症状】

・反芻思考(嫌な出来事・体験を頭の中で何度も思い出すこと)

・抑うつ症状

・暴飲暴食

 

いつもなら問題のない不安事や心配事が処理しきれず、一種のパニック状態になってしまうことも珍しくありません。

 

なお、本来なら避けるべき行動である「眠る前のスマホチェック」も過度なストレスが原因のひとつとされているため、思いあたる方は注意が必要です。

 

判断ミスが増える

ストレスが増えると、自分にとって大事な判断をする際に迷ってしまうようになります。

 

【悩みごと・迷いごとの代表例】

・転職しようか悩んでいるけど決められない…

・セールで安くなっているカバンを買うかどうか迷う…

・職場の先輩から食事に誘われているけど、行くかどうかなかなか決められない…

 

もちろん、優柔不断などご自身の性格の影響もあります。

 

しかし、脳に負荷がかかっていると、焦りや不安といったネガティブな感情により、余計判断に時間がかかってしまうようになるので、なるべく早めに対処していく必要があるといえるでしょう。

 

簡単にできるストレスケア

ここからは、比較的簡単なストレスケアの方法を紹介していきます。

 

【簡単にできるストレスケア】

・自然を見る

・マッサージを受ける、またはセルフマッサージをする

 

無理にやろうとするとかえってストレスが増えてしまうので、自分に合ったものを取り入れてみてくださいね。

 

自然を見る

ストレスケアに効果的で、なおかつ簡単にできるものは「自然を見る」ことです。

 

森や川、山や風などの自然に触れることで、大きなリラックス効果を得られることがイギリスのブライトンサセックス医科大学の研究によって明らかになっています。

 

このとき、「自然を見るといっても、近所に森林浴ができるところなんてないよ」と思う方も多いですが、必ずしもそのような場所に行く必要はありません。

 

【身近にある自然の例】

・近所の公園

・通勤途中にある街路樹

・室内にある観葉植物

 

通勤途中にある街路樹を眺めるほか、近所の公園に足を運んでも構いません。

 

また、観葉植物を購入して部屋の中に置くのも有効なので、興味のある方はぜひ実践してみてください。

 

マッサージを受ける、またはセルフマッサージをする

マッサージには、ストレスの緩和のほか、疲労回復・血行改善効果が期待できます。

 

しかし、「マッサージの施術が苦手で整体院やリラクゼーションサロンなどに通えない…」という人も多いのではないでしょうか?

 

僕自身も少々苦手なので、「マッサージボール」や「マッサージガン」を使ってセルフマッサージをしています。



 

移動時間も節約できますし、ピンポイントでツボを刺激できるので、整骨院やリラクゼーションサロン、病院などに通う時間がないときに便利です。

 

また、僕と同じように「人見知りでどうしても気を遣ってしまう」という方もぜひ試してみてくださいね。

 

小さなストレスを見逃さない

今回は、仕事のストレスに悩んでいる方に向けて、ストレスの発生原因のほか、効果的なストレスケアの方法について解説しました。

 

・ストレスが増えすぎてしまうと自律神経が乱れ、身体にさまざまな症状が現れる

・ネガティブな感情が制御できなくなると頭が回らなくなり、判断ミスを引き起こす

・自然に触れる、マッサージをするなどのストレスケアに努める

 

僕たちの周りには危険な猛獣などはいませんが、代わりに苦手な上司や先輩がいて、基本的に逃げることができません。

 

大事な身体を守るためにも、自分に合ったストレス解消法を見つけ、それを実践しつつ日々の仕事にあたっていきましょう。

 

また、こちらの本も参考になるのでよければチェックしてみてください。


 


 

今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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