【発達障害のキャリアプラン】計画通りに進まなくても良い理由

転職活動しているけど、なかなか決まらない…

やりたい仕事に就いたけど、全然向いてなかった…

 

きちんと人生の計画を立てて行動していても、想定外のトラブルによって、予期せぬ方向転換を強いられることも少なくありません。

 

自分が目指していた方向から徐々に逸れていき、「何かおかしいな…」と違和感を覚えてしまう方も多いのではないでしょうか?

 

今回は、理不尽な出来事でキャリアの方向性を見失ってしまった方に向けて、トラブルに翻弄されないキャリアプランの作り方について解説します。

キャリアプランを考えるときのポイント

体調不良や経営不振によるリストラ、理不尽な異動など、働いていると思いも寄らない予期せぬトラブルに遭ってしまうことも少なくありません。

 

いつもの冷静な自分ではいられなくなり、無駄に焦ってしまい変な行動を起こしがちです。

 

そのためキャリアについて考える場合、自分にとって想定外のトラブルが起こるということをあらかじめ把握し、それをうまく利用して対処していく必要があります。

 

偶然をうまく活用する

キャリア開発と職業選択に関する社会学習の研究をしているグランボルツ教授は、「キャリア形成は、偶然起きる予期せぬ出来事によって開発されるもの」と定義しています。

 

また、「予期せぬ出来事を自ら積極的に作り出すことも大事」とさえいっており、「予期せぬ出来事」を比較的ポジティブにとらえていることがわかります。

 

ただし、この予期せぬ出来事はまったく予期できないものではなく、自分の行動や経験からある程度把握できる範囲の出来事です。

 

仮に不運なことがあったときでも、冷静に考えて行動していくことで、自分の重要なキャリアにすることも可能です。

 

リストラの経験を活かす

たとえば仕事クビになってしまった場合、家族を養うために就いた短期のアルバイトが自分の理想の仕事だったということも少なくありません。

 

しかし、ただ単に作業をこなしているだけではその仕事の魅力に気づくことができません。

 

予期せぬ出来事を自分のキャリアにできるかどうかは、自分の心持ち次第で変わっていくといえるでしょう。

 

世間の理想にとらわれない

有名な大学を卒業して大手企業に入り、出世・昇進して人生を謳歌する。

 

まだ学生だったころ、僕はこのようなライフプランを考えたときがありました。

 

しかし、現実は厳しいものです。

 

大学を卒業した後に入った地方の中小企業を3ヶ月でクビになり、自分のみじめさを噛み締めることになりました。

 

自分らしく働く道を模索する

その後転職し、そこを辞めて独立を果たし働いていましたが、無茶な働き方が原因で体調を崩しました。

 

一人暮らしのアパートを引き払い、実家に戻って3ヶ月ほど休養し、再度転職して今は再び社会人として働いています。

 

当時は未来のことが何も見えず自暴自棄になっていましたが、今になって思えば、「20代のうちにさまざまなことを経験できてよかったな」と自分自身のことを冷静に見れています。

 

過去を無駄にしないと決めて前に進む

「今の自分」は、過去の自分がやってきたことの積み重ねによって作られています。

 

世の中の変化もありますし、人の価値観も変わるため、「必ず○年後には■■という目標を達成する!」みたいな目標はなくても良いのかもしれません。

 

むしろ、今日という1日を後悔なく生きる方が大事です。

 

毎日の積み重ねから得られる「学び」によって、自分の未来は変わっていくのかもしれません。

 

キャリアプランを作る際の注意点

自分のやりたいことと、今やっていることが違う場合、今の会社を辞めるかどうか悩んでしまうでしょう。

 

周りから反対されてしまうと自信を失い流されてしまてしまいがちですが、以下のポイントを忘れずに行動すると自分をうまく保てるので、ぜひ実践してみてください。

 

周囲の期待に応えない

キャリアについて迷った際、多くの人が信頼できる先輩や友達などに相談するかと思います。

 

このとき、自分の行動や考え方に賛成する人がいる一方、反対する人も少なくありません。

 

周りの期待に応えようとして過度に仕事にのめりこんでしまうケースも多く、やがて燃え尽き症候群(バーンアウト)になってしまうことも多くあります。

 

逃げや甘えという言葉を間に受けない

バーンアウトの一歩手前になり「もう辞めよう…」と思っても、自分の気持ちと周囲からの意見の違いで悩むことが多々起こります。

 

・今の仕事が嫌だから辞めるなんて甘えじゃない?

・つらいのはみんな一緒だよ?

 

身体も心もボロボロなのに、自分のネガティブな気持ちを否定されてしまうのはかなりつらいことです。

 

しかし、自分の人生は自分のものであり、「つらさ」の基準は他人が決めるものではありません。

 

軌道修正と考える

もしつらい気持ちを誰かに否定されてしまったときは、現在抱えているネガティブな気持ちも全部含めて「軌道修正」と考えるのが有効です。

 

やりたいことをやるために仕事を辞めることも、嫌な職場から逃れるために今の仕事を辞めることも、結果だけ見れば同じですよね。

 

「逃げ」だと決めつけられて否定されてしまうことも多いのですが、これは単なる人生の軌道修正ともいえます。

 

・キャリアチェンジは妥協でも負けでもないよ

・周囲の期待も関係なく自分のやりたいことをやった方がいいよ

 

上記のように心の中で折り合いをつけることができれば、きっと良い結果につながるはずです。

 

難しいことではありますが、不遇な出来事も味方にして、理想のキャリアを作っていきましょう。

 

なお、転職に役立つ方法は以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せて読んでみてください。

 

【発達障害の転職術】会社を辞める前に考えておくべきこと

 

偶然をうまく利用して自分のキャリアを積み重ねよう

今回は、理不尽な出来事でキャリアの方向性を見失ってしまった方に向けて、トラブルに翻弄されないキャリアプランの作り方について解説しました。

 

・偶然の出来事を意味のあるものだと考えて利用する

・不遇な出来事も学習の場として考える

・周囲の期待に応えず、柔軟に軌道修正していく

 

リストラ・倒産・体調不良など、生きていると何らかの不運な出来事に巻き込まれることがあります。

 

一見すると不幸なイベントと思えるものでも、冷静に考えれば、自分のキャリアを見直すチャンスかもしれません。

 

これから起こる出来事は、自分の心持ち次第で良いものにも悪いものにもなりますので、偶然を味方につけて、より良いキャリアを作っていきましょう。

 

また、以下の書籍も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。



今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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