やらなきゃいけないことも多いしノルマも高い…この会社もう無理かも…
今の仕事がつらいと感じるとき、色々な選択肢が頭をよぎるのではないでしょうか。
特にADHDやASDなどの発達障害の方は、不注意やこだわりといった特性のおかげで「要領が悪い」「自分だけどうしてできないの…」と悩みがちです。
また、焦って行動するとかえって逆に状況が悪化することもあり、さらにストレスが増えてしまうことも考えられます。
・今の会社に残ればいいのかな?
・それとも転職しようかな?
今回はこのような悩みを抱えている方に向けて、実践したい行動・取り入れたい思考について解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。
今の会社で体力とメンタルを回復させる
行動力がある人やフットワークが軽い方は自分の目標を達成しやすいといわれており、世間的にも「何事もすぐ取り掛かる人」になろうという風潮が強いです。
たしかにこれは間違ってはいませんが、自分が納得できていない状態で大事な決断をするのは少々危険です。
特に、ストレスや疲労で身体やメンタルが弱まっていると正常な判断ができなくなってしまうため、自分の体調面を整えることが先決です。
・仕事量を減らすように相談する
・休日は仕事のことを考えずに好きなことをして過ごす
・仕事に対して「ほどほど」のスタンスを取る
・仕事でミスをしてしまっても自分を認めてあげる
「今の仕事がつらいから転職する」という思考はとても良いものですが、体調不良の状態ではうまくいくものもうまくいかなくなってしまいます。
自分の体調と精神を一度整えて、落ち着いた状態で今後のキャリアについて考えるようにしましょう。
今の会社でできていること・できないことを明確にする
転職に向けて履歴書や職務経歴書を書くことになりますが、そのためには「キャリアの棚卸」を行わなければなりません。
僕自身も定期的に行っていますが、「特に誇れるものがないな」「際立った長所もないな」と凹むことが多いです。
だけど、どんな人でも強みとなるものは持っているもので、根気強く探っていく必要があるといえます。
・短期の離職が気になるけど、その分さまざまな業界の知識を得ている
・マネジメント経験はないけど、その分現場経験が豊富で、トラブル対応にも長けている
このとき、短所面接官への心象を良くしようと嘘の経歴を書くのはNGです。
「短所を長所に変える工夫をする」「面接官や会社の課題を解決できる能力があることをアピールする」など、できるだけ相手目線で職務経歴書を作っていくことが重要です。
希望と能力は別物
「自分ができること」と「自分がやりたいこと」はまったくの別物なので、きちんと分けて分析していくのが大事なポイントです。
また、自分の希望と能力を把握することで、今の自分を形作っている「軸」が見えてくるようになります。
・体力に任せて仕事ができるのも20代まで
・収入面も大事だけど長期的に見て長く働ける職場の方が良い
・尊敬できる人がいる職場で働きたい
上記3つは僕が持っている軸の一例ですが、これらは人によって異なってきますし、年齢や家族構成によっても変わります。
過重労働で心のゆとりがなくなってくると、これらを無視して「とりあえずどこでもいいから働きたい!」と安易な判断をしてしまうようになります。
バランスを取るのは難しいことですが、ゆっくりと時間をかけて行い、自分自身の軸を明確にしましょう。
人間関係・働き方について可能な限り確認する
正直なところ、転職は運や縁の要素も強いです。
どんなに優れた人でも、長時間労働・マウント上司・休日出勤の3つがコンボになっている「ブラック企業」に入る確率はゼロではありません。
場合によってはうつ病や適応障害といったメンタルの病気にかかってしまうおそれがあるので、面接のときにできるだけ詳細な情報を聞き出しておく必要があります。
・面接官に対し、社風が自分に合っているかどうか可能な限り聞いてみる
・現場を見学させてもらい、先輩社員に生の声を聞いてみる
実際に入らないとわからないことも多いのですが、それでもできる限り聞き出す努力は必要です。
また、求人情報に記載されている条件面も念のためたしかめておく必要があります。
・リモートワークができると書いていますが、実際にはどれくらい経てばリモートでの業務が開始となりますか?
・育児休暇が取れると書いていますが、これまで何人くらいの方が取得されていますか?
実際に僕も何社か見てきましたが、求人情報と実態が剥離している会社も少なくありません。
転職活動をして、希望の会社が見つからない場合には、今の会社に残るという選択をしてもOKです。
転職は「今よりも幸せになる」ために行う手段のひとつなので、焦ることなく取り組むようにしてくださいね。
つらい仕事を無理に続ける必要はない
今回は、今の仕事がつらいと感じてるときに実践したい行動や取り入れたい思考について解説しました。
・今の会社で体力とメンタルを回復させてから行動に移す
・やりたいこととできることを明確にして、自分の軸をはっきりさせる
・自分にとって働きやすい会社で働く
一度メンタルを崩してしまうと、焦りや不安にによって極端な行動を取りがちになります。
また、他人の転職成功談などを聞いてしまうと余計に焦ってしまい、うまくできていない自分を責めてしまうようになるため、自分にできるところから無理なく取り組んでいきましょう。
転職は誰かと競うものではないので、きちんと納得できるまで考えてから決めるようにしてくださいね。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてご覧になってみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!