目標を立てて取り組んでいるけど、思った以上に進んでいない…
業務改善して残業時間を減らしたいのに挫折しそう…
仕事に関する目標を立て、それに向かって取り組んでいても、途中で挫折してしまうことも少なくありません…
プライベートならともかく、仕事で掲げている目標が未達に終わると、上司から厳しく詰められてしまうかもしれません。
今回は、発達障害の方が苦手な具体的な目標の立て方、万が一のときに備えて準備する挫折対策について解説していきます。
また、後半では僕自身の失敗談も紹介していますので、興味をお持ちの方はそちらもチェックしてみくださいね。
目標は立てるのではなく「予測」する
会社から課される目標やノルマは、自分の能力や経験なども考慮されて掲げられますが、若干高めに設定されることがほとんどです。
・今月は○件、○○万円の売上を達成する
・プレゼン資料を○日までに仕上げる
自分の実力以上の数字が課せられることも多く、「今月も達成できなかった…」と自分を責めてしまう方も少なくありません。
これと同じように、個人的な目標(勉強や転職活動など)も高めに設定してしまうと、やはり達成するまでの時間・労力は多くなります。
【NG例】
・英語が苦手なのに、いきなりTOEIC900点を目指して勉強する
・ダイエット初心者なのに、いきなりジョギング10キロなどのトレーニングを行う
上記のような目標は、強靭な意志の持ち主でも途中で挫折してしまいそうですよね。
そのため、少々ゆとりを持たせて目標を設定しましょう。
・1週間のうちに英語の参考書を20~30ページくらい読んでみる
・来年の夏までには目当ての水着が着られるようにする
1日ではなく1週間、1ヶ月後ではなく「来年の夏まで」など、比較的長期の目標を立てると、変に気負うことなく続けられます。
目標にする期間や数字などを少々ゆるめに設定すると、仮にできなくてもリカバーしやすいので、「自分にとって無理のない目標」を考えてみてくださいね。
目標を立てた後の行動にフォーカスする
「目標を達成したいけどモチベーションが上がらない!」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そのような方は、実際に出た成果や結果ではなく行動にフォーカスするのがおすすめです。
行動にフォーカスすることで得られる効果
たとえば、先ほど挙げたダイエットの目標であれば以下のような目標を設定します。
・1週間に1回ジムに通う
・寝る前に10回スクワットをしてみる
体重ではなくジムに通う回数、スクワットを行う回数にフォーカスし、それに沿って行動することで、達成感を味わいながら続けていけます。
数字にフォーカスするデメリット
逆に体脂肪率を○%にするという目標の場合、たしかにわかりやすくモチベーションも維持しやすいです。
しかし、数字を意識するあまり、厳しい食事制限したりサプリメントを取ったりするなど、自分の負担が増えてしまいます。
人によっては自信をなくして挫折する可能性があるので、自分が取った行動にフォーカスしてやるべきことに取り組むのが目標達成への近道になるといえるでしょう。
目標を達成できなかったときの考え方
仮に目標が達成できなくても、「やっぱり自分はダメなやつなんだ…」と落ち込む必要はありません。
「失敗したんだから落ち込むのは当たり前でしょ?」と思う方も多いのですが、「自分がダメ」だからではなく、目標の立て方に問題があることがほとんどです。
目標が高すぎる・厳しすぎる場合
僕自身、今までかなりの目標を立ててきましたが、その多くは達成できずに終わっています。
それにより、自分が嫌になってしまった時期もたくさんありましたが、今になって思えば無茶な目標を立てていたせいなのかもしれません。
・大学生のとき、独学で行政書士の資格を取得しようとする
・新卒で入った会社で働いていたころ、自分がADHDだとわからず電話応対の仕事を完璧にこなそうとする
・人見知りなのに、上司に誘われたら必ず飲み会に参加して場を盛り上げようとする
もちろん、自分の努力が足りない部分もあったかもしれませんが、それがすべてとは言い切れません。
目標の立て方を少々見直して、自分を追い詰めないように無理なく行動していきましょう。
もし自分を追い詰めてしまうようになってしまった際には、認知行動療法の「セルフコンパッション」がおすすめです。
自分に許しを与えて行動できるようになりますので、興味をお持ちの方は以下の記事をチェックし、自分なりに実践してみてくださいね。
目標を立てた後は無心で行動する
20代前半のころ、当時の僕はとある中小企業に勤めており、そこで営業の仕事をしていました。
個人・法人問わず、住宅地図を片手にローラーで一軒ずつ訪問する飛び込み営業を行っていきましたが、当然のことながら簡単には売れません。
・そんなものはいらないよ!
・帰ってくれ!
・不法侵入だから警察呼ぶぞ!
中には優しく接してくれる方もいましたが、半分以上は上記のような言いがかりにも似た言葉を浴びせてくる方がほとんどでした。
行動しないと結果は出ない
営業の仕事をされている方ならご理解いただけるかと思いますが、営業は結果がすべての仕事です。
どんなにお客さんのところへ訪問しても、どんなに手間をかけて資料を作っても、契約が取れなければ意味がありません。
断られることも自身の経験にはなりますが、上司にとっては瑣末なことであり、基本的に数字だけをチェックされます。
・契約が取れないと会議室や営業車の中で長時間詰められる
・仮に契約を取っても「それが当たり前だから」と一蹴される。
契約が取れないと必然的に残業が増えるようになり、それでも足りなければ休日にも働かなければなりません。
当時は上司の言われるがままに休日出勤を命じられ、最長で半年ほど休みなしで働き続けた結果、ようやく人並みの成績を挙げられるようになりました。
休息も必要
その後も働き漬けの日々が続きますが、当然友達と遊ぶことも家でゆっくりと休むこともできません。
こんな日々を送っているうちに、周りの人が楽しんでいる姿を見ると「どうして自分だけ?…」など嫉妬の感情が芽生えるようになってしまいました…
また、寝不足の状態が続いていたため、体調不良になることも多く、さらには居眠り運転で対向車にぶつかりそうになってしまったときもあります…
バランスが大事
行動し続ければ、たしかに目標は達成しやすくなります。
しかし、それによって身体や心が壊れてしまうおそれもあるのです。
無理がたたって深刻な症状が現れてしまう可能性もあるので、どうか行動と休息のバランスを取りながら目標に向かって取り組むようにしてくださいね。
目標に向かって励むことで得られるメリット
仕事でも趣味でも、何かひとつのことに頑張っている人というのは不思議なことに魅力的に映るものです。
決められた目標に向かって頑張っていると、気づかぬうちに応援してくれる人が次第に増えていくようになります。
ワンピースの主人公である「ルフィ」のように、どんな逆境になっても海賊王になるためにひたすら強い敵たちと戦う姿を見せると、仲間たちも自分の命を張って戦うみたいなイメージです。
味方がいると励みになる
僕の場合、上司の態度や言動は辛辣なものでしたが、会社の事務員さんたちは仲良くなれました。
当時は新人で若かった、単に周りのみなさんが優しかったからということも考えられますが、それでも非常にうれしかったことを覚えています。
パワハラ上司にひどい扱いをされてしまったときなど、電話などで励ましてくれるようになり、精神的に何度も救われていました。
精神的にも体力的にもつらかったのですが、それでも踏ん張れたのは支えてくれる人がいたおかげなのかもしれません。
目標だけに捉われない
先述したように、長期にわたって休みなく働いていれば、体やメンタルどちらかに何らかしらの症状が出ても不思議ではありません。
場合によっては自分を責めてしまうかもしれませんが、このようなときは、「目標を達成できなくても自分には価値がある」と思うことで心は軽くなります。
・仕事がうまくいかない
・見た目も垢抜けていない
・貯金も少ない
目標を達成できす、たとえ上記のような状態になっても、生きているだけで十分に価値があります。
諦めなめければ何度だって目標に向かって取り組むことができますので、自分のことを励ましながら続けてみてくださいね。
まずは小さな目標を立てよう
発達障害の方が苦手な具体的な目標の立て方、万が一のときに備えて準備する挫折対策について解説していきます。
・目標を立てるのではなく予測をする
・結果ではなく行動にフォーカスする
・目標が達成できなくても自分を許してあげる
当たり前かとは思いますが、無理をして行動しても途中で挫折してしまいます。
残業や休日出勤が増えれば、自分の趣味もできなくなり、うつ病などや適応障害などに苦しむようになってしまうことも考えられます。
負担の少ない自分にとって達成可能な目標を立て、ペース配分を考えながら取り組んでみてくださいね。
また、以下の本も参考になりますので、よければ併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました!
それではまた!