【発達障害向け】キャリア形成を考えるうえで重要なポイント

今の仕事がつらいけど転職するのも怖い…

キャリアアップしたいけど私のスペックじゃ叶えられないかもしれない…

 

人と比べて短所が目立ちがちな発達障害さんの場合、「キャリアアップなんてできっこない…」と悩むことも多いのではないでしょうか。

 

また、「転職するのは難しいし、もし雇ってもらえてもまた同じことの繰り返しだよ」と転職に躊躇している方もいるもしれません。

 

 

今回は今後のキャリアに悩んでいる発達障害さんに向けて、仕事の取り組み方や転職先選びのポイントについて解説します。

【キャリアの重ね方①】出世を目指す人と距離を置く

一般的に、職場には若手からベテランの方まで幅広い年齢の方がいます。

 

仕事の取り組み方やモチベーションは、人によってそれぞれ異なり、なかには細かい指摘ばかりするやっかいな「お局様」も少なくありません…

 

サボってばかりいる人も困りものですが、特に発達障害さんは「出世に貪欲な人」に注意が必要です。

 

悪い方向に流されてしまう

仕事熱心なのは良いことですが、怖いのはその人の影響を受けて「自分も頑張らなきゃ!」と無理をしてしまうことです。

 

そもそも出世に興味がある人は、体力や能力に優れていることがほとんどです。

 

要領が良く自分に自信を持っているため、職場への影響力も強いです。

 

・残業することが当たり前

・ミスばかりする人は使えない

 

出世に貪欲な方は、このような考え方を持っていることが多く、周りの人にもそれらを求めてきます。

 

今の仕事だけで精一杯

発達障害さんは、真面目で努力な方が多いのですが、それは自分に対し過度な負荷をかけている状態ともいえます。

 

・そもそも今の仕事をミスなくこなすだけで精一杯

・出世してチームを率いるなんて考えられない

 

若干ネガティブな考え方ではあるものの、自分に向いていない・できないようなことを行うと、途端にキャパオーバーになりミスが生じる可能性が高まります。

 

場合によっては、「出しゃばり」「アピールに必死」などの悪い評判が立つようになり、職場での居場所を失ってしまうかもしれません。

 

今の業務だけでキャパオーバーの場合、ますます自分のことを責めてしまうようになるので、出世に貪欲な方とは、なるべく距離を置くよう意識する方も少なくないのです。

 

【キャリアの重ね方②】弱点を改善させる

今の仕事がつらい、ミスばかりしてしまうという方は、転職を視野に入れて働いているかもしれません。

 

法律を無視するようなブラック企業の場合、明日にでも退職届を出した方が賢明です。

 

しかし、あからさまなパワハラなどはなく、さらに周囲のサポートもある場合、自分の弱点を改善させるようなことに注力してみましょう。

 

・ケアレスミスを減らすために必要な自分だけの作業書を作る

・遅刻をしないように規則正しい生活を心がける

・必要最低限のコミュニケーションスキルを身につける

 

自分で書いていて非常に耳が痛いのですが、どれも社会で生きていくには大事なポイントであり、身につけられるのならそれに越したことはありません。

 

改善できない場合は環境を変える

もちろん、どんなに頑張っても改善が見られないケースは多々あります。

 

場合によってはそれらを受け入れつつ、環境を変えて目立たなくする努力もことも必要です。

 

自分の中で「昔よりは改善されたかも?」と思えるようになったときに、次の職場を探してみても決して遅くはありません。

 

・以前に比べてまともなメモを取れるようになった

・ケアレスミスの頻度が減った

・スムーズに会話できるようになった

 

日々の仕事だけでも精一杯で、そのうえ自己研鑽をするのはかなりの負担です。

 

体調が良いとき、時間にゆとりがあるときだけでもかまいませんので、少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

【キャリアの重ね方③】自分の価値観と合う職場を探す

仕事に求めるものは人それぞれですが、それらは「価値観」によって決まるといわれています。

 

収入や社会貢献、ライフスタイルなど、大事なポイントを合わせたものが「その人が持っている価値観」になります。

 

北野唯我さん著「これからの生き方」」によると、以下のような価値観に分けることができます。

 

能力の活用→自分の能力を発揮できる仕事

 

達成感→達成感を得られる仕事

 

美的追及→美しいものを作り出すこと

 

愛他性→人の役に立てること

 

自立性、自律性→自立できること

 

創造性→新しいものを作りだせること

 

経済的価値→たくさんのお金を稼ぐこと

 

ライフスタイル→自分の望むペースで働くこと

 

身体的活動→身体を動かす機会が持てること

 

社会的評価→社会に仕事の成果を認められること

 

危険性、冒険性→リスクがある仕事に就くこと

 

社会的交流性→いろいろな人との接点を持つ仕事をすること

 

多様性→多様な活動ができること

 

環境→仕事環境が心地良いこと

※参考 北野唯我 「これからの生き方」より抜粋

 

僕の場合は主に「ライフスタイル」「能力の活用」「自立性・自律性」の3つが挙げられますが、ほかの価値観は不要ということではありません。

 

大事なことは、自分の価値感を見つけることです。

 

これらを絞るのは時間がかかりますし、これからも変化していくものなので、定期的に自分の価値観をアップデートしていくことが重要です。

 

また、キャリアアップについては、以下の記事でも取り上げていますので、こちらも参考にしながら一度自分の価値観を把握してみてはいかがでしょうか。

 

【LIFESHIFT】発達障害がワークライフバランスを求めるのは難しい?

発達障害でもキャリアアップはできる

今回は、今後のキャリアに悩んでいる発達障害さんに向けて、仕事の取り組み方や転職先選びのポイントについて書いてみました。

 

・出世を目指す人と距離を置き、自分のやるべきことに集中する

・次の転職に備えて、少しずつ弱点を改善させていく

・価値観を見つけて自分に合った仕事を見つける

 

個性が目立ってしまう発達障害さんは、今後のキャリアに悩みがちです。

 

収入やスキルアップなど、自分にとって譲れない価値観だけを持って新しい仕事を探していくと、きっと良い仕事・職場に巡り合えることでしょう。

 

もし今の仕事が合わないと感じたら、転職活動を始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

相談するだけでも自分の気持ちが整理できるので、もしよければ利用してみてくださいね。

 

また、以下の書籍も参考になりますので、併せてチェックしてみてください。


 


今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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