周りの人はみんなやりたいことをやって輝いて見えるけど、どうして自分だけモヤモヤしているんだろう…
仕事や人間関係がうまくいかず、自分のことが嫌いになってふさぎこんでしまうことはないでしょうか。
現状に満足できないときほど自分のことを責めてしまうようになり、場合によっては職場に行けなくなってしまうことも珍しくありません。
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに行う思考法や考え方について解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
自分のことを深く知るための方法
仕事や人間関係がうまくいかないとき、「今すぐ投げ出してしまいたい!」と思うこともありますよね。
しかし、そう簡単に投げ出すことはできませんし、だからといって現状を変えるのもそれなりのリスクが生じるため、決断して行動に移すのも一苦労です。
まずは以下の方法を実践し、自分の悩みの根っことなる部分を探してみましょう。
メリット・デメリット・アウフヘーベンを書く
自分の悩みの種となっている物事のメリット・デメリット・アウフヘーベンの3つを書き出して整理すると、新たなアイディアが出るようになります。
アウフヘーベンとはメリットとデメリットの中間という意味で、これはさまざまなものに存在します。
デスクワークの方の仕事を例に挙げた場合、主なメリットは以下のようなものになります。
・テレワークができる
・一人で黙々と作業ができる
・過度な人付き合いが不要
一方、考えられるデメリットは以下のようなものになります。
・パワハラ上司がいる
・残業が多い
・同じような作業が続く
そして、これらのメリット・デメリットの中間になる【アウフヘーベン】を書いていきます。
・収入は低いものの、比較的慣れている作業が多いので、精神的な負担は少ない
・嫌な上司はいるけど面倒な人付き合いは少ない
上記にのように、「たしかに○○というデメリットはあるけど、△△というメリットはある」といった考え方が習慣になれば、よほどひどい仕事でなければ続けることができます。
なお、「アウフヘーベンを挙げる」という方法は、趣味やパートナーの問題にも応用できます。
画期的なアイディアが出たり、新しい道筋が見えてきたりすることも多いので、まずは「アウフヘーベン」について考えることから始めるようにしましょう。
難しい質問に短時間で答える
時間にゆとりがあるときほどダラダラしてしまい、「結局何もできなかった…」という失敗をしてしまうことってよくありますよね。
これは自分の考え方を見直すときも一緒で、時間をかけて考えれば考えるほど、良い答えからは遠のいてしまいます。
その結果、「たくさん悩んだのに答えが見えてこないなんて、自分は頭が悪いのでは?」と悩んでしまうことも少なくありません。
いつも自分を責めてしまう癖を直したいと思うときは、1〜2分ほどの時間で以下の質問に答えていきましょう。
①今の自分を責めてしまう原因は何ですか?
②自分の中で腑に落ちないところはどこですか?
③全体的に見て、今の自分が一番解決したいことはどんなものですか?
難しいように感じるかもしれませんが、これらの質問を短時間で答えていきます。
①の解答→責めてしまう原因は自分の偏った思考にある
②の解答→腑に落ちないところは、いつも上から目線で話してくる上司の存在
③の解答→いつも「できない」自分を責めてしまうので、まずは自己肯定感を高めたい
時間をかけて答えてしまうとうまく答えられないほか、いつもと同じ結論にたどり着いてしまう可能性が高くなるので、自分の視点を強制的に変えるためにも、直観に近いような形で答えていきましょう。
自分のことを深く知った後にやること
自己理解が深まった後は、実際に行動していくフェーズに入りますが、このときも事前の準備が重要になります。
以下に説明する2つのポイントを押さえ、きちんと準備したうえで自分の現状を変えていきましょう。
WOOPの法則で目標を達成させる
WOOPの法則とは、自分自身の目標達成のために使われる考え方のひとつです。
このWOOPの法則を活用する場合、単に目標を掲げるのではなく、目標達成の過程で生じる障害のことまで事前の計画の中に組み込むため、よりスムーズに自身の目標を達成することが可能になります。
4つの頭文字
WOOPの法則は、一般的に以下4つの質問に答える形で自分の目標達成までの道のりについて考えていきます。
・wish(夢)→達成したい目標はどんなものですか?
・Outcome(結果)→手に入れたい結果はどんなものですか?
・Obstacle(障害)→待ち構えている障害はありますか?
・plan(計画)→結果を得るための計画はどのように立てますか?
例えば、【自分を認められる人間になりたい】という目標があるときは、以下のような感じになります。
・達成したい目標→自分を認められる人間になりたい
・手に入れたい結果→ミスをしても落ち込まない、人の目が気にならない自分になれる
・考えられる障害→上司からの叱責や、周囲からの陰口により、自分のことを責めてしまうようになる
・具体的な計画→周りとのコミュニケーションは最低限にして、目の前にある作業に集中する
上記のように可視化することで、目標達成までの道のりが明確になるほか、自己理解も深まります。
・自分は職場に「友達」を求めるタイプじゃなかったんだな
・もしかしたらうまくいくかもしれないけど、最悪転職してもいいかもしれない
目標達成から逆算することで、今の自分の素直な気持ちもあらためて見えてくるようになります。
また、自己理解を深める方法は決して1つでだけではありませんので、複数の方法を実践しながら理想の自分に近づいていきましょう。
つらい気持ちを書き出す
目標に向かって取り組んではいるものの、なかなか結果が出ず落ち込んでしまうことも少なくありません。
このままではモチベーションが下がって諦めてしまうことになるので、ノートやメモ帳などに自分の気持ちを書き出してすっきりさせましょう。
・まだ始めたばかりだから、うまくいかなくても当然だよね
・行動しているだけでもたいしたものだから、落ち込む必要はないよ
紙に自分の気持ちを書き出すことで、徐々にネガティブな感情が和らぐようになります。
なお、メンタルの整え方については以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
自分のことを深く知るには時間と手間が必要
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに行う思考法や考え方について解説しました。
・物事のアウフヘーベン(中間)を意識する
・難しい問題を短時間で答えて本当の自分の気持ちを知る
・自己理解を深めた後はWOOPの法則を活用して目標を達成させる
落ち込んだりつらくなったりするなど、気持ちというのはいつも不安定で、そのバランスも崩れやすいものです。
そのような気持ちを抑えることは難しいのですが、距離を置いて受け流すことはできるので、一流のサーファーように上手に乗りこなしていきましょう。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!