活躍したい、自己実現したいという悩みを持つ方も多いかと思いますが、それよりもまずは「人並程度」を目指して日々の仕事に取り組んでいる方も多いのではないでしょうか。
特に活躍しなくてもきなり会社をクビになることはありませんが、小さなミスが増えてしまうと周りに迷惑をかけることになり、その結果居心地が悪くなってしまうことになりかねません。
僕自身20代で3回の転職をしていますが、ネガティブな理由なものが多いのなので、つつがなく仕事ができるを人を見るたびに「あの人すごいな!」と本気で思っています。
まずは今の仕事をこなせるようになりたいな…
今回はこんな悩みを持っているADHDさんに向けて、仕事を人並程度にこなすコツについて書いていきます。
目次
【ADHDの仕事の悩み解決方法①】やるべき作業・タスクを書き出す
資料整理や見込み客へのアプローチなど、上司から与えられた仕事というのは決して少ないものではありません。
ADHDさんは自分がやるべき仕事の「優先順位」を付けることができず、どれも中途半端になってしまうことがありますので、まずはそれらを全部書き出していきます。
・案件数の確認
・締め切りの確認
・1時間当たりの作業量と作業時間の確認
・連絡事項の確認
・実際の作業
・作業後の報告
上記のものは実際に僕が普段やっている書き出し作業の一例ですが、一通り書き出すことである程度頭の中を整理することができます。
業種や職種、役職などでタスク量が変わるため、「こんなにやることあったんだ…」とげんなりしてしまうこともあるかもしれません。
しかし、「今自分がどれだけタスクを抱えているのか」「今日やらなきゃいけないことはどれなのか」を把握できれば、締め切りに間に合わなくなるようなトラブルを減らすことができます。
自分の中で「今やっている仕事の中で大事なものはなんだろう?」と問いかけるクセを付ければ、上司とのやり取りもスムーズになり凹むことも少なくなります。
【ADHDの悩み解決方法②】細かい手順を書き出していく
実際に書き出した後は、その流れに沿って細かい手順を書き出していきます。
僕の場合、作業時間や作業内容にばらつきがあるので、その辺りも考慮しながら書いていきます。
・Aの案件→質より時間重視。短時間でこなしていく
・Bの案件→時間はかかってもいいから質重視。丁寧に作業していく
かなり大雑把なものにはなりますが、これだけでも「自分のやっている仕事の押さえどころ」を把握できるので、作業自体が比較的スムーズに進むようになります。
また、1日のスケジュールも立てやすくなるので、「まだこんなに仕事が残っている…」と焦ることもありません。
マルチタスクに注意
また、作業効率が落ちてしまう原因のひとつに、「マルチタスク」が挙げられます。
一度に複数の作業を行うことをマルチタスクと呼びますが、ADHDさんは基本的にこのマルチタスクが苦手です。
電話をしながらメモを取るというのもマルチタスクであり、僕はこの電話応対が壊滅的に下手で、あまりのひどさに会社をクビになるほどのレべルです笑
マルチタスクにならないようにするためにも、自分がやっている作業の全体像を把握し、ひとつずつ着実にこなしていく必要があります。
さらに、全体像が把握できれば「そういえばあの仕事っていつまでやればいいんだっけ?」といった細かい疑問が浮かんでくることもありません。
頭のスペースを空ける
「気になること」が浮かんでくると、意識がそれに向いてしまって目の前にある作業に集中できなくなってしまいます。
これは日常生活、プライベートでもいえますが、買い物のことや子どもの送り迎えのことなど、僕たちの頭の中には細々とした予定・タスクが記憶されており、それらが気になってささいなミスややっかいなトラブルが起こることも珍しくありません。
目の前にある仕事に集中するために、今後の予定やタスクをアウトプットしてみましょう。
・仕事が終わった後は子どもを迎えに行く
・明日の朝食のためにパンと卵を買ってから家に帰る
・読みたかった本もついでに買う
仕事と関係ないことではありますが、自分の頭の中をすっきりさせるにはこのようなこともアウトプットする必要があります。
大事な予定やタスクだけではなく、ふと思いついたことでもかまいませんので、ひとつでも多くアウトプットしていきましょう。
【ADHDの悩み解決方法③】自分の長所を認める
仕事で悩むADHDさんは、「要領の悪さ」という点にばかり意識が向いてしまうのではないでしょうか。
得意なこともあるはずなのに、自分のダメなところばかりに注意が向いてしまうと自分を責めてしまうようになります。
職場では成果を出す人、リーダーシップを取って周囲を引っ張っていく人ばかり注目されがちですが、どんな人でも欠点はあるものです。
逆に普段はミスが多い人でも、いつも積極的に電話を取る、みんなが嫌がるようなことを率先してやっているなど、その人にしかない長所や魅力はたくさんあり、それに目を向けることで自尊心は保てます。
・周りの仲裁役になっている
・人よりも20%多い作業量をこなしている
・目立った成果は挙げられてはいないものの、どんなときでも一定の成果を出している
・大きく体調を崩すことなく仕事を続けられている
自分ができているところを把握して、きちんと褒めてあげましょう。
ADHDの短所や弱点を認めてできることを増やそう
今回は仕事に悩むADHDさんに向けて、仕事を人並程度にできるようになる方法やコツについて解説しました。
・手順書を作って仕事の全体像を把握する
・タスクの細かい手順を書き出していき、脳の負担を減らす
・長所を認めて自分を肯定する
職場では色々な人がいますし、それぞれ持っているものも違います。
ADHDさんはできないところばかりが目立ってしまうので、「普通の人」になろうとしていつも120%の力で頑張ってしまいがちです。
だけど、苦手なことを克服しようとするのはとても疲れるもので、さらにそれも限界があります。
他人が責めてきてしまうのは止められませんし、自分の能力を一気に上げることもできません。
しかし、どんな人でも「できること」はあるはずで、それを地道にこなしていけば、きっと良い結果につながるのではないでしょうか。
自分を過度に責めず、ちょっとずつ改善に向けて努めていきましょう!
また、こちらの本もおすすめなので、もしよければ読んでみてくださいね。
それではまた!