何度も確認したはずなのに、なんでミスをするんだろう…
仕事中、何度も確認したのにもかかわらず、見落としや漏れがあるとかなり凹んでしまいますよね…
今回は仕事のミスを減らすために活用できる「思考法」と「メモ術」について解説していきますので、仕事のミスを減らしたいと考えている方は参考にしてみてください。
目次
【仕事のミス対策①】想定漏れを少なくする
上司から「もっとよく考えろ!」「それくらい誰だって思いつくだろ!」など、思考の抜け漏れのことで怒られる方も多いのではないでしょうか?
実際、頭を抱えて考えてもイマイチピンとこないことも多く、漠然とした状態で仕事に取りかかってしまうことも少なくありません。
頭で悩むだけでは腑に落ちない
仕事だけではなく、なにか物事を整理して考えられるようになるためには、物事を構造化する力をつける必要があります。
この『構造化する力』をつけるためには、以下の2つの作業が有効とされています。
・情報を洗い出す
・階層構造で整理する
少し小難しく聞こえてしまいますが、ここでは簡単に料理を例にして書いてみます。
たとえば野菜炒めを作るときは、以下のような手順で進めていきますよね。
・材料を購入する
・まな板に野菜を置く
・野菜を切る
・フライパンで炒める
特に問題がないように見えますが、これでは野菜の種類や火にかける時間などがわからなくなり、料理の途中でミスが起こるおそれがあります。
そのため、野菜炒めを作る場合には以下のようなメモが必要です。
材料を揃える
①豚肉
②ニンジン
③キャベツ
④ニンニク
⑤シメジ
野菜を切る
①豚肉はざく切りの一口大
②ニンジンはいちょう切り
③キャベツ、ニンニク、シメジはざく切りなど
主な流れ
ⅰまず油を引き、ニンニクを炒める
ⅱ火が通りづらいニンジンを入れる
ⅲ豚肉を入れる
ⅳ火が通りやすいキャベツ、シメジは最後の方に入れる
ⅴ塩コショウで味付けをして完成
このような形で一つひとつの工程をこまかく書いていくと、作業の抜け漏れが少なくなります。
あいまいな指示を理解するというのが苦手という方は、なるべく細部までわかるような形にしてやるべきことを整理してみてくださいね。
【仕事のミス対策②】視覚優位の特徴を活かす
ADHDの場合、聴覚優位ではなく視覚優位であることが多くあります。
聴覚優位とは、耳から聞いた情報の処理に長けている人のことを指す言葉で、視覚優位は目から入った情報を処理することが得意の人のことを指します。
・聴覚優位→口頭での指示に強い
・視覚優位→メモや資料を読む力が高い
飲食店やコールセンターなどで働くのが苦手なのは、この視覚優位が関係しているといわれています。
指示の内容は文章に落とし込む
視覚優位の特徴を活かし、仕事の指示を文章に落とし込むことで、スムーズに理解できるようになります。
僕も実際に口頭での指示が非常に苦手なので、テキストベースの指示を送ってもらうよう、上司や先輩たちにお願いしています。(緊急時ではできません…)
そのようなときは、伝えられた指示をその場でノートに書き、書きながら復唱して頭にインプットしています。
また、メモは端的に書くことを意識するのが重要です。
・指示の趣旨
・目標や納期、打ち合わせの日付や場所に関する具体的な情報
状況によってはほかにも書かなければなりませんが、混乱してしまうことも多いので、僕は上記2点だけは必ず押さえるよう心がけています。
しかし、メモを取ることも難しい場合、そのときは必死に頭に叩き込まなければならず、メモがぐちゃぐちゃになってしまうことも少なくありません。
下書きの後は清書する
しかし、そのようなメモは後で清書し、あらためてEvernoteなどのメモアプリに記録します。
手書きのメモ帳はかなりの確率でなくしてしまうので、記録が確実に残るアプリではないと落ち着きません。
文章に残す作業は、量によっては楽ではなく、時間と手間がかかります。
しかし、ミスを防ぐためには必要な作業なので、口頭での指示に困っている方は参考にしてみてくださいね。
無理のない工夫で抜け漏れを防ごう
今回は仕事のミスを減らすために活用できる「思考法」と「メモ術」について解説しました。
・物事の細部まで考えて、手順を一つひとつ整理していく構造化する力をつける
・視覚優位の特徴を活かし、口頭での指示は文章に落とし込む
・作業の手間を減らすために、上司に「仕事の指示はメールで送ってほしい」と先に伝えておく
口頭ベースの指示はすぐに忘れてしまうけど、テキストベースの指示はわりと覚えておくことができるADHDさんはとても多いです。
また、頭の中にあるアイディアをまとめるためにも、「文章に残す」のは大事な作業といえます。
職種や業種によって難しいことも多いのですが、やはり視覚優位の人が口頭での指示にスムーズに対応するのはかなり難しいため、「すいません!できればメールかチャットでお願いします!」と勇気を持って伝えてみてください。
また、こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!