普通の人とは違った特徴を持っているおかげで、うまく周囲に馴染めず困っている方も多いのではないでしょうか。
デメリットばかり目立ってしまうことも多いかもしれませんが、普通の人にはない能力をADHDの方はたくさん持っています。
それって世界でもまれなギフテッドっていうやつだけなんじゃないの?
こんな風に思っている方もいるかもしれませんが、特別な才能ではなくても日々の仕事や生活で役立つ力はたくさんあります。
今回はそんなADHDさんが持っている優れた力について書いていきますので、なかなか自信が持てないADHDさんは参考にしてみてください。
【ADHDの優れた特徴①】ハイパーフォーカス(過集中)
普段の事務作業やつまらないルーティン作業中、気が散ってしまって作業の効率が上がらないことも多いのではないでしょうか。
僕の場合は注意欠陥多動性障害の特徴でもあるので、集中力の維持・ケアレスミスの防止の2点を常に意識しながら日々の作業にあたっています。
そもそもADHDさんの場合、集中力のきっかけになるものは主に「金銭的報酬」「社会的報酬」の2つとされており、これらは言い換えれば「収入」「他人からの称賛」です。
ADHDの方は、定型発達の人よりもこれらの反応性が高く、満たされないとなかなかやる気が上がらないといわれています。
・会社での昇進
・給料アップ
・SNSでの「いいねの数」「フォロワーの数」
こういうものに、ADHDさんは普通の人よりも敏感に反応します。
自分の好きな仕事、あるいはこれらの報酬が叶いやすい・得られやすい作業の場合、ハイパーフォーカス(過集中)という力を発揮し、常人では考えられないくらいの集中状態を維持できるようになります。
・寝食を忘れてゲームをして、気づいたら朝になっていた…
・図書館で本を読んでいたらいつのまにか閉館時間になっていた…
このような経験は、「ハイパーフォーカス」という力が働いた結果によるものとも言えます。
逆に、誰からも褒められない、何の報酬も得られない作業では結果を残しづらいということになります。
今の仕事がつまらないと感じるようになってしまって結果も出しづらくなってしまうので、このような状態であれば、それは転職の時期かもしれません。
【ADHDの優れた特徴②】クリエイティビティーが高い
ADHDの方は、創造性が豊かで独自の発想力を持っていることが多いです。
つまらない授業のときなど、先生の話も上の空で、好きな物語を頭の中で空想していたという方も多いのではないでしょうか?
空想の世界に入るのはとても心地良く、想像力も高まっていきます。
仕事で行き詰まってしまったとき、何か新しいアイディアを出す必要がありますが、そんなときでもパッと閃く能力が高いのがADHDの強みです。
この閃く力は、特にビジネスの場面で重宝されるため、重苦しい会議のときでも周りの人が驚くような一石を投じることができるようになるかもしれません。
【ADHDの優れた特徴③】好奇心旺盛
ADHDの方は、定型発達の方よりも強い好奇心を持っていることが多いです。
ただ、これは言い換えれば「飽きっぽい」ということになるので、そちらが目立ってしまって劣等感を覚えてしまっている方も少なくありません。
人は昔、いろいろな獲物を求めて歩き続ける狩猟者でした。
今は狩りではなく仕事をして生計を立てていますが、その名残が僕らの脳に残っており、そのひとつが「好奇心の強さ」です。
好奇心の強さはADHDの方に顕著に見られ、「同じ場所にいられない」「落ち着きがない」「ウロウロと歩き回ってしまう」という特徴が出るのもそのためだといわれています。
場合によってはデメリットになってしまうものですが、自分の好奇心が発揮されるような仕事なら活躍できる確率が高まります。
・この仕事はどうやって進めていけばいいんだろう?
・誰もやったことのないこだからワクワクする!
このように、自分の想像力が掻き立てられるような仕事であれば集中力も発揮しやすくなります。
仕事選びで悩んだときは「この仕事は自分の好奇心が満たされるのか?」を考えて選ぶと良いかもしれませんね。
ADHDには優れた点がたくさんある!
今回はADHDさんが持っている優れた能力について書いてみました。
・集中するためには「報酬」が必要なので、定期的なフィードバッグが得られる仕事に就くと結果が出しやすい
・クリエイティビティーが高いので、困ったときに新しいアイディアをひらめきやすい
・好奇心がくすぐられる仕事であれば本領を発揮できる
僕の場合、ほとんどの仕事は日々のルーティンの繰り返しで、誰かから褒められることもほとんどありません。
欠点ばかり目立ってしまうことも多いのですが、その中でも好奇心と創造性が発揮できるように日々工夫をしながら仕事に取り組んでいます。
「褒められることもないし、単純作業の繰り返しだ…」と諦めるのは簡単ですが、頭をひねりながら少しの工夫を重ねていくことも重要かと思います。
転職活動を視野に入れつつ、日々の仕事で少しでも結果を出せるようにするために努力していきたいものです。
同じように悩んでいる方は、僕と一緒に地道に取り組んでいきましょう!
また、以下の本も参考になるのでこちらも併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!