仕事ばかりの人生なんて嫌だな…
子ども過ごす時間も満足に取れないし、会社を辞めたほうがいいのかな?
ワークライフバランスという言葉が世の中に広まるにつれ、働き方の多様化が進むようになってきましたが、それに比例して今後の生き方に悩む方も少なくありません。
仕事一筋と考えている方もいる一方、趣味や子育てなど、仕事以外の時間を優先したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
今回は仕事とプライベートの両立を考えている方に向けて、ワークライフバランスの整え方について書いてみます。
目次
ワークライフバランスの重要性
どこの学校に進学するか、どんな企業に就職するかなど、人生ではさまざまなことから取捨選択し、時間と労力をかけてそれぞれやるべきことを実行していきます。
社会人の場合、貴重な時間と能力を仕事に割き、残りの時間で余暇を楽しんだり、身体を休めたりしています。
発達障害だとよりワークライフバランスが整えにくい
僕の場合、平日は仕事で埋まっており、さらに休日もその疲れを取るために使っているため、理想のワークライフバランスとはかけ離れている状況ともいえます…
注意欠陥多動性障害の特徴のおかげでミスが多く、さらに時間もかかりがちなため、毎日残業が続くことも珍しくありません。
休日が取れたとしても、日々の睡眠不足の影響でどこかに出かけようと思えなくなり、繁華街や観光地などに行くことなく家の中で過ごすことがほとんどです。
健康な身体を維持するためだけではなく、やりたいことを実行するためにも、仕事についてあらためて考える必要があるといえます。
そもそも、仕事での充実感を得にくいADHD・ASDさんの場合、ストレスの原因である仕事に使う時間を減らさないとメンタルがボロボロになってしまうおそれがあります。
今の状況を変えたいと思うなら、人生の時間配分を十分に考える必要があるかもしれません!
会社の利益にもつながる
内閣府の「仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する専門調査会」が中小企業の採用コストについてとある調査をしました。
ワークライフバランスを重視した中小企業としなかった中小企業を比べた結果、採用にかかる費用を一人あたり約16万円ほど抑えられたいう結果が出ました。
たとえば、一時休職した社員に支援対策を行った場合と、新規採用して新たに人員を増加した場合にかかる費用は、前者の方が費用が抑えられます。
つまり、ワークライフバランスを重視して働きやすい職場環境を整えた方が経営コストをより削減できるといえます。
従業員はもちろん、会社側から見ても、劣悪な労働環境にすることは大きな損失となるといえるでしょう。
ワークライフバランスを整えれば仕事の生産性も上がる
残業時間が増えれば増えるほど、業務終了後の時間が減っていきます。
仮に定時に終われたとしても、家に帰るまでに必要な時間や家事に使う時間を考慮すると、余暇に充てられる時間はそれほど多くはありません。
イライラすることも多くなってしまうため、仕事の生産性も下がってしまうでしょう。
頭の中が仕事以外のことで埋まってしまう
仕事中、下記のようなことが頭に浮かんできてしまい、集中力が途切れてしまったという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
・早く帰って眠りたい…
・彼氏と食事に行きたい…
・子どもと一緒に遊びたい…
仕事がその人にとっての最優先事項であれば、大きな問題にはなりません。
しかし、特に家庭を持つ方であればプライベートを充実させたいと考えるのが心情です。
社会人として不謹慎だと思う方もいるかもしれませんが、たとえば小さなお子さんが熱を出してしまっては、もう仕事どころではありません。
そのため、従業員一人ひとりのライフワークバランスが整っていれば会社にも良い影響が出るといわれています。
会社側が率先してワークライフバランスを重視した環境を用意することが、社員・会社双方の最善策なのかもしれません。
ワークライフバランスが整っている職場で働く
ADHD・ASDさんの多くは真面目かつ努力家です。
自己肯定感の低さや、自分の欠点を補おうとして、人よりもたくさん頑張ってしまいがちです。
だけど、それでも人並み程度、あるいはそれ以下の結果になることの方が多く、帰宅途中に凹んだり落ち込んだりしてしまうことも珍しくありません…
こんな状況の中で生きていてもつらいだけなので、やはり何らかの対策を実施しなければなりません。
特性に合った場所で努力する
ミスをしないように工夫したり、自己研鑽のために新しいスキルをつけたりするなど、自分自身を高めることをするのは素晴らしいことだと思います。
僕もタスク管理術や生産性の上げ方に関する本を読み、少しでも毎日の仕事に活かせればと思いながら実行してきましたが、大きな改善にはいたりませんでした。(少しはマシになったかな?みたいな程度です…)
もし今の仕事で結果が出なかった場合、違うところに目を向けて努力した方がいいのかもしれません。
・今の仕事とは違う仕事を副業として初めてみる
・好きな趣味に打ち込んでみる
・思い切って他業種に転職する
苦手な仕事を克服しようと努力することはもちろん大事です。
短期で結果を出すことは難しく、一定以上の期間やらないと成果も出ないことがほとんどです。
だけど、いつまでも苦手な仕事にしがみつくのもそれはまた違うような気がしてなりません。
人生は今の仕事だけではない
たしかに世の中は厳しいですが、仕事なんて探せばいくらでもありますし、働き方も多様化しています。
自分を苦しめているのは、もしかしたら自分の執着や固定観念なのかもしれません。
・今まで頑張ってきたのに全部無駄になってしまうかもしれない…
・転職なんて「逃げ」だし、そもそもうまくいくかどうかわからない…
・趣味に時間をかけるだなんて、もう30歳の大人がやることじゃないのでは?
・友達は仕事と子育てを両立しているのに、私だけ仕事を辞めて育児に専念するのは「甘え」なんじゃないかな…
真面目な人ほど上記のような悩みを抱きがちですが、人生どう生きるかは人によって違います。
人のキャパや能力もそれぞれ違うので、無理に他人と比べて自分の行動・意思決定を変える必要もありません。
それに、人は何かを失うことに大きな恐怖を感じる(プロスペクト理論)生き物で、新たなチャレンジを避けがちです。
さらにバイアス(先入観や思い込みのこと)にかかる方がほとんどで、バイアスを捨てさるには多くの時間とワークが必要です。
たしかに今の現状を変えるのは大変なことですが、無理のない範囲で少しずつ取り組んでみてはいかがでしょうか。
ワークライフバランスを意識した働き方を見つけ、自分なりのライフスタイルを確立させましょう。
ワークライフバランスを意識して今の働き方を見直そう
今回は生きづらさを抱えるADHD・ASDさんに向けて、ワークライフバランスの整え方について書いてみました。
・時間は有限であることを意識し、仕事以外の時間を作るようにする
・仕事の生産性を上げるためにもプライベートの時間を大切にする
・努力の方向性を見直し、働きたい会社・活躍できる仕事で生きていく
従業員のプライベートを大切にし、ワークライフバランスを重視している会社。
たしかに増えてはきていますが、今の日本にどれくらいあるのかは正直いってよくわかりません。
たしかに働きやすい会社・職場を探すことも重要ですが、その前に自分の価値観や望む働き方を明確にさせておく必要があります。
メンタルを病まないように、低ストレスで働けるところで生きていく
生きづらさを抱えたADHD・ASDさんは、まずは上記のような目標を持ってみてはどうでしょうか。
夢を叶えたり、自己実現を目指したりするのは、これをクリアしてからでも遅くはないでしょう。
ますは生き延びることを優先させて、逞しく生きてきましょう。
こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!