なんであんなことをしてしまったんだろうと、昔のことを思い出して後悔することはないでしょうか。
いつでもスマートに仕事に取り組んでいる人でも、失敗談の1つくらいは持っているものですよね。
僕もこれまで数えきれないほどの失敗をしてきて、そのたびに自分を責めてきました。
仕事のミスだけでなく、大事な給料の半分以上、約2年間にわたって上司に取られてしまったというお金がらみの失敗も多々あります…
今回は、過去の失敗経験と向き合って、同じ失敗をしないようにするワークのやり方について書いてみます。
目次
【昔の失敗と向き合うセルフコンパッション①】過去の失敗を書き出していく
まずは時系列に沿って、過去の自分がやってしまった失敗経験を思いつく限り書き出していきます。
書き出していく途中、体調が悪くなってしまう方もいるかもしれませんが、少しずつ向き合っていきます。
22歳→新卒で入った会社を3ヶ月でリストラされる
23歳→転職した会社でパワハラとモラハラに遭って心身ともに疲弊する
25歳→休日出勤まで行って挙げた成果を、ほとんど上司に取られてしまう(数十万程度の額の現金を2年間ほど手渡ししていた…)
28歳→上司からのコンビニ経営の誘いに乗ってしまい、長時間労働を強いられる
29歳→ほとんど体が動かなくなってなってしまい、自宅療養となる
30歳→運良く転職できたが、こちらでも長時間労働で働く
時系列順にするとこのような感じになります。
この後に、これまでの疲労とストレス、環境の変化によって適応障害になって現在に至ります。
中には味方になってくれる人もいて、そのたびに救われてきましたが、それがなかったら今もきっと布団の上で療養していたかもしれませんね…
【昔の失敗と向き合うセルフコンパッション②】過去の自分の考え方を変える
昔から過去と他人は変えられないと言われており、それは僕自身も非常に納得できるもので、今では自分の指針になる言葉として仕事や生活の中で使っています。
たしかに過去の出来事は変えられないのですが、過去の自分の考え方は変えることができるんですよね。
・リストラをされてしまってふさぎ込んだ→社会の厳しさと自分の無知さを知ることができた
・大事なお金を取られてしまった→お金に対する管理の大事さを知ることができた
・お金がらみの口約束が果たされなかった→今は全部書面に残すようにした(そもそもお金のやり取りをするような関係は作らないようにしている)
・信じていたのに裏切られた→人は環境によって簡単に裏切るものだと知ることができた
リアプレイザル(解釈を変えてメンタルを安定させる認知療法)のように、自分が苦しんできた過去の体験を上書きしていきます。
これをやることによって、それらの体験を受け入れられるようになったんですよね。
もちろん、すぐに全部受け入れられたというものではなく、ちょっとずつ改善されたという感じです。
しかし、今過去と同じような状況では、再び同じ事態になってしまう可能性が出てきます。
そのため、今の自分の状況を定期的にチェックして行く必要があります。
今はいい人としか付き合っていないから大丈夫だと、安心していてはまた同じように変な約束をしてしまいますからね…
過去の自分と同じように、お金のことで安易な決断をしていないかどうか、改めて見直すことが重要となります。
あれ?今の状況って昔のあの状況と一緒じゃない?
このような疑問が浮かんできたら、その人との関係はちょっと怪しいものかもしれません。
【昔の失敗と向き合うセルフコンパッション③】これからのことを考える
仕事の失敗から、お金の失敗、辛い恋愛経験まで、人それぞれ失敗の種類も程度も異なります。
どれも辛いものだと思いますが、それらの解釈は変えることができます。
自分の今の状況と、辛かった過去の状況が同じようなものであれば、それは危険なシグナルだといえるでしょう。
やってしまった失敗を無駄にすることなく、それを肥やしにして乗り越えていきましょう。
【昔の失敗と向き合うセルフコンパッション】まとめ
今回は過去の失敗を乗り越えていくために必要な考え方とやり方について書いてみました。
・過去の失敗を書き出していく
・失敗した経験の考え方を変えていく
・今の状況を把握して冷静に対処する
リストラや失恋、お金がらみのトラブルなど、どれも心に大きな傷を残してしまう出来事です。
僕もたくさんの失敗をして、自分のことが嫌いになってしまったときがありました。(今でも好きになれません…)
だけど、それらも全部人生かなと今なら思えます。
それに、たくさん傷を負っている人の方が、魅力的に映るものです。(そう思いたいです…)
過去の出来事は変えられないのですが、それらを自分のエネルギーにして、上手に向き合っていきましょう。
今回もご覧いただき、ありがとうございました!