【現状からの脱却】どん底から救うための思考法「クリティカルシンキング」とは?

就職・結婚・独立など、僕を含め一般的な社会人にはさまざまなライフイベントがあります。

 

ただ、各ライフイベントにはそれぞれ異なる「常識」があり、それによって今後取るべき行動がわからなくなっている方も少なくありません。

 

【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】

・「入社したら最低3年間は続けるべき」って、実際にどうなんだろう?

・「転職は裏切り行為だから控えるべき」って先輩に厳しく指導されたけど、全然しっくりこない…

 

今回は、常識や慣習などに縛られずに行動するために必要な「クリティカルシンキング」の身につけ方について解説していきますので、転職や結婚、今後のキャリアについて悩んでいる方は参考にしてみてください。

クリティカルシンキングとは

「クリティカルシンキング」とは、思考や行動の根底にある前提条件を疑問に思い、クリティカル(批判的)な質問によって、異なる思考や新しい視点を導く思考法のことです。

 

常識や世間体、これまでの慣習などにとらわれない行動を取るために、いろいろな角度から物事を捉えていく思考とも呼ばれています。

 

しかし、これはなかなか難しい考え方で、気を抜くとクリティカルシンキングができなくなってしまうことも多いので、クリティカルシンキングの大事な要素を事前に把握しておくことが重要です。

 

クリティカルシンキングの主な流れ

クリティカルシンキングを行うためには、以下の4つの要素が必要になります。

 

【クリティカルシンキングで重要視されている4つの要素】

・前提条件の特定と疑問視

・コンテクストの重要性

・代替の選択肢の探求

・思慮深い懐疑的な態度

 

前提条件の特定と疑問視

多くの人は物事の前提条件を特定せず、さまざまな前提条件に縛られながら行動してしまいがちです。

 

【やっかいな前提条件の例】

・社会に出たら会社のために尽くさないといけない

・上司には逆らってはいけない

 

上記のような考え方は、現在の令和の時代ではあまり見られなくなりましたが、今でも根強く残っています。

 

このような考え方にとらわれてしまうと、周りの人が驚くような新しいアイディアは浮かばなくなってしまうでしょう。

 

そのため、最低でも3つほど、今の自分が持っている前提条件を疑うことが重要です。

 

【具体的な前提条件の疑い方】

・本当に会社のために身を粉にして働かなければならないの?

・上司の指示をすべて聞くことって本当に大事なの?

 

また社会に出る際、サラリーマン以外の選択肢も多くあり、たとえば以下のような働き方も可能です。

 

【サラリーマン以外の働き方の例】

・フリーランス

・個人事業主

・派遣社員

・パート、アルバイト

・ギグエコノミー(ウーバーイーツのように単発で仕事を請け負う働き方)

 

「サラリーマン」という前提を変えることによって、自分の取るべき行動や将来の可能性が広がるようになります。

 

このように、クリティカルシンキングを使うことで視野の拡大が叶うので、自分の将来について悩んでいる方にはピッタリの思考法といえるでしょう。

 

コンテクストの重要性

コンテクストとは、本来「文脈・前後関係」という意味であり、クリティカルシンキングにおいては「自分の置かれている環境」のことを指します。

 

クリティカルシンキングを実践する際は、以下のように「自分が今の環境にどれくらい依存しているか」を考えます。

 

【依存度をチェックする際に役立つ質問の例】

・会社から支給される給料がないと生きていけないか?

・給料がない状態でも半年くらいは生きていけるか?

・仮に今の会社でリストラされたとしても大きな問題はないか?

 

たとえば、貯金もなくスキルも乏しい人が、重大なミスによってリストラされてしまったとしましょう。

 

この場合、今までどおりの生活を送ることができなくなってしまうため、今の環境に依存しているといえます。

 

一方、十分な貯金がありスキルも高い人なら、転職活動をして新しい会社に入ることも容易なので、依存度は低いといえるでしょう。

 

つまり、新しい行動を取るためには、「特定のもの・コトの依存度を低くする」ことが重要なのです。

 

代替の選択肢の探求

クリティカルシンキングを実践する際、何か別のアイディアを3つほど考えておくと次の行動に移りやすくなります。

 

たとえば、「最低限の収入を得つつ、自由に生きていく」という目標を持っている方の場合、以下のようなアイディアが出るでしょう。

 

最低限の収入を得つつ、自由に生きていくと考えている方が思いつくアイディアの例

・残業や休日出勤は極力しない

・時短勤務に切り変えて、空いた時間を趣味や家族サービスに充てる

・潔く退職し、短期アルバイトをしつつ慎ましく暮らしていく

 

何も気にすることなく書き出していくことがポイントですが、これらの選択肢には以下のようなリスクがあります。

 

【考えるべき主なリスク】

会社を辞める→定期収入がなくなる

アルバイト生活に切り替える→スキルアップにつながりにくい

 

人によって状況が異なるため明確な正解はないものの、それがクリティカルシンキングの魅力で、数多くの視点を持つことに大きな意味があります。

 

ゲーム感覚で書き出していくことで、自分の新たな可能性に気づくことができるようになるでしょう。

 

思慮深い懐疑的な態度

自分が取る行動に「懐疑的な態度を取る」ことによって、より多角的な視点を持てるようになります。

 

【懐疑的な態度を考える際に役立つ質問の例】

・サラリーマンとして働いても大丈夫かな?

・フリーランスとして働くのは本当に不安なことなの?

・実際、どれくらいの収入があれば暮らしていけるんだろう?

・家族は反対するかもしれないけど、実際のところどうだろう?

・自由に暮らすことができるのかな?

・いっそのことひたすら漫画を読んで生活してみるのはどうだろう?

 

このとき、異なる性格・年齢の自分を思い浮かべ、全員が各々の意見を出し合うシーンをイメージする(脳内ディスカッション)と、自分の考えがより深まります。

 

以下に具体例を挙げますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

「20歳の行動派の自分」

サラリーマンなんて辞めて、自分の好きなように生きていけばいいよ。資金面の不安もあると思うけど、やりたいように生きる方が大事でしょ?

 

「40歳の慎重派の自分」

今は不景気だし、もう少し様子を見てから判断しても良いのでは?

 

「70歳の自分」

年を重ねたら思うように行動できるなくなる。動けるうちに動いた方がいいよ!

 

「10歳の子どもの自分」

なんでそんなに考える必要があるの?苦しい人生より楽しい人生の方が良に決まってるから、今がつらいならスパッと決めればいいでしょ?

 

年齢が違えば思考のプロセスも変わるため、よりさまざまな意見が出やすくなります。

 

もちろん、正解が出ないこともありますが、多角的な意見によって今まで見えてこなかった部分が見えてくるようになります。

 

世の中の常識や慣習にとらわれずに行動していくためにも、この「脳内ディスカッション」を定期的に実践してみてはいかがでしょうか。

 

クリティカルシンキングは目標の道しるべ

今回は、常識や慣習などに縛られずに行動するために必要な「クリティカルシンキング」の概要・具体的な実践法について解説しました。

 

・これまであった前提条件を特定し、それらに疑問を投げかける

・コンテクスト(今の環境)の重要性を認識し、そこから次のアプローチを考える

・代替の選択肢を探し、実際に行動に移すかどうか考える

・異なる年齢の自分をイメージ、頭の中で会議を開いて検討する

 

今回ご紹介したクリカルシンキングは、仕事はもちろん結婚や出産など自身のライフスタイルが変化したときにも有効です。

 

また、買い物や断捨離など、日々の行動の際にも活用できるので、興味があればぜひ日常生活の中でも実践してみてください。

 



 


上記の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。

今回もご覧いただきありがとうございました!

 

それでまた!

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