ADHDの理解の遅さの原因は脳にあった?

仕事や勉強中、自分の中で理解が遅れてやってくることはないでしょうか。

 

「あのとき先輩が言った指示って実はこういうことだったのかも?」

 

仕事中はさっぱりわからず、なかなか作業が捗らなかったものの、会社が終わって帰路に就いている途中に突然クリアになる感じです。

 

ADHDの脳の構造は定型発達の方のそれとは異なり、理解力が少々落ちてしまうという特徴を持っています。

 

そのため、人から馬鹿にされたり、呆れられたりすることも少なくありません。

 

「どうしてあのとき気付けなかったんだ…」

「もうあんな情けない思いはしたくない」

 

今回はそんなADHDさんの方に、理解力を上げる効果のある思考法を紹介していきます。

 

目次

  1. 理解が遅れてやってくる理由
  2. 思考だけに脳がとらわれてしまう
  3. 感覚モードで生きていく

 

理解が遅れてやってくる理由

仕事中には気付かないことが、その場から離れたときに理解できてしまうという経験、僕は比較的多くあります。

 

ゆっくりとじわじわ理解が進み、仕事が終わってからようやく頭の中に入ってくるので、仕事中はずっと頭を抱えてしまっています。

 

この現象は「あぶり出し」とよく似ていて、炎の上にかざした紙の表面に、ゆっくりと絵や文字が浮かび上がるように理解がやってきます。

 

しかし、どうしてこんな現象が起きてしまうのでしょうか。

 

それは自分の思考がロックされていることに原因があります。

 

思考だけに脳がとらわれてしまう

思考が頭の中で占拠されてしまうと、肝心の行動がスムーズに進みません。

 

僕は趣味でギターを弾きますが、初めて弾いた中学生のころは一つひとつの動作をチェックしながら弾くことしかできませんでした。

 

・Cのコードってどうやって押さえるんだっけ?

・右手と左手が全然合わない…

 

初心者なので無理もありませんが、こんな風に確認しながら覚えていくことになります。

 

おそらく、ピアノやトランペットなども基本的には同じでしょう。

 

練習するうちに思考しなくても自分の感覚で勝手に手が動くようになりますが、思考がロックされているといつまでたってもこの「感覚」で動くことができません。

 

いつまでたっても「この曲のこの部分はCコードだから、指のフォームはこうだ。よし、左手を動かそう!」みたいな状態です。

 

これが仕事中にも起きてしまっている可能性があります。

 

・さっき言われた指示はこうだったけどこれで合ってたっけ?

・とりあえずやってみたけどなにかが違うような気がする…

 

感覚で理解できなくなると、こんな風にどんな作業をするにしても時間がかかってしまうようになります。

 

この状態ならいくら真面目にやっていてもいつまでたっても仕事が終わらないため、職場で「使えないやつ認定」を受けてしまいます。

 

ミスも増えますし、自己肯定感も下がってしまうでしょう。

 

感覚モードで仕事をする

 

自分の頭を思考モードではなく感覚モードにすることで、このような作業時間の増加はある程度抑えることができます。

 

いちいち考えることなく、プロの演奏家が奏でるバイオリンのように流れるように作業するということを意識する必要があります。

 

しかし、これは簡単なことではありません。

 

パワハラ上司が何度も何度も自分の行動を注意してくると、次第に「自分がやっている行動って本当に合っているのか?」と疑問に思ってしまうようになります。

 

その結果何気ない作業でもそれら一つひとつに思考を挟むようになり、感覚的判断が事実上の禁止状態になってしまいます。

 

これでは脳が思考モードから感覚モードに切り替えることができません。

 

そのため、思考モードに入っているときは休憩して心と体を休めるようにします。

 

これは脳がオーバーヒートしてしまっている状態なので、頭を使わずに横になって目をつむり、外部からの情報をシャットアウトさせます。

 

一時的な思考モードであればこれで治るのですが、これまでずっと思考モード状態で生きてきた人はそもそも「物事を感覚的にやる体験」の数が極端に少ないので、新たにこの体験を積み重ねていく必要があります。

 

そして定型発達の人のように、感覚モードと思考モードを切り替えて行動していけるような状態を目指していくことが重要だといえるでしょう。

 

まとめ

今回は理解が遅れてやってくる理由と作業をスムーズに行えるようになる思考法について書いてみました。

 

・理解が遅れてやってくる理由は脳が「あぶり出し」のような状態になっているから

・あぶり出し脳になっているのは思考だけに脳がとらわれている状態になっているから

・なるべく感覚モードで生きていき、脳にかける負担を少なくする

 

事務作業をはじめとるするデスクワークはどうしても思考モードに陥りがちです。

 

発達障害の方が事務作業が苦手と言われている原因もこれによるものだと僕は思っています。

 

自転車に乗る、歯を磨くといった感覚でできるような仕事はレアだと思いますが、マニュアルが完備されてイレギュラーなケースがあまり起こらない仕事に就きたいものですね。

 

今回参考にしたのはこちらの本を参考にしてみました。本書にはかなり詳しいところまで書いてあるので、興味をお持ちの方はぜひ読んでみてくださいね。

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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