【発達障害あるある】本当にサラリーマンは向いていないのか?

終わりの見えないコロナ禍の中、業績悪化などで自分の仕事について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

僕も日々仕事のミスや効率の悪さを上司に指摘され、このまま仕事を失うのかと悩むことも少なくありません…

 

今回は、サラリーマンという働き方に悩んでいるADHD・ASDの方に向けて、組織で働くメリットとデメリット、改善方法について解説します。

発達障害がサラリーマンに向いていないといわれている理由

まずは、発達障害の方が「サラリーマンに向いていない」といわれている理由について解説します。

 

 

プレッシャーに弱い

組織で働く以上、年齢や役職などによる上下関係が発生します。

 

後輩は先輩の指示に従って仕事を進め、もしそれが間違った行動なら注意されるのが一般的です。

 

しかし、発達障害の方はミスの頻度も人一倍で怒られる回数も多く、その結果プレッシャーに弱くなってしまいます。

 

・もう二度と注意されたくない

・これ以上失敗できない…

 

可能な限り知恵と体力を振り絞って与えられた業務に取り組みますが、プレッシャーに負けてしまって思うような結果を残せないことも多々あるのです。

 

自責の念が強い

発達障害の場合、能力の凸凹が極端で、努力では補えないほどの短所が際立ってしまうケースも少なくありません。

 

ADHD・ASDの方の多くは真面目で頑張り屋なので、周りの人も親身になってくれることも多いのですが、それがかえって大きなプレッシャーになることも多いです。

 

周りからサポートしてもらっても思うような結果が残せなかった場合、非常に大きな自責の念にかられてしまうことになるでしょう。

 

精神的な負担が多い

上司や周りの人に対して罪悪感を覚えてしまうと、何気ない業務上のやり取りにも強いストレスを感じてしまうようになります。

 

・A社にアポを取ってください

・明日の午後までに会議で使う資料を作ってください

・このペン、ゴミ箱に捨てて置いてね

 

上記の指示はどれも真っ当なもので、基本的には従う必要があります。

 

しかしメンタル面に不調がある場合、ネガティブな感情が強まり「責められている」「理不尽な要求だ」などと捉え、余計なストレスを抱えてしまう方も少なくありません。

 

プライドが邪魔をすることもある

コピー取りなど単調で面白味がないような仕事を任された際、一概にはいえませんが、人によっては『なんで私がやらなきゃいけないの?』と思うかもしれません。

 

あまり多くはありませんが、変なプライドが邪魔をして雑用のような単純作業を嫌がる方も決して少なくありません。

 

サラリーマンである以上、上司の指示を受けて行動するといったことは日常茶飯事なので、プライドが高い方は注意が必要です。

 

ポジティブな励ましもストレスの原因

ポジティブな励ましもストレスのひとつで、うまく受け取ることができずに困ってしまうケースも多いです。

 

・◯◯さんならきっとうまくいくよ

・次は大丈夫だから心配しなくてもいいよ

・困ったら相談してね

 

良い人を装ってこちらを手玉に取るような人ではない限り、上記のような声をかけてくれるのは非常にありがたいことです。

 

しかし、そんな善意もネガティブに捉えてしまい、過度なプレッシャーになってしまうことも珍しくありません。

 

・みんな良い人なのに、また心配をかけてしまった…

・せっかくフォローしてもらっているのに結果が出せない自分は本当にダメなやつだ…

 

僕の場合、新卒で入った会社では、直属の上司には嫌われていましたが、数人ほど優しく声をかけてくれる先輩もいました。

 

自分なりに努力しましたが、発達障害の特性によってうまく期待に応えらず、同じようなミスを繰り返してひどく落ち込んでしまったことを今でも覚えています。

 

どうしても改善できない場合、同じ組織で働くことは難しいのかもしれません…

 

サラリーマンに向いてないと思ったときにやるべきこと

もし自分が「サラリーマンに向いていない…」と思ったとき、いったいどのようなことをすれば良いのでしょうか。

 

・承認欲求を満たす

・しなやかな心を持つ

・失敗を恐れずにチャレンジしていく

 

いずれも大事なポイントなので、以下に挙げる解説を参考にしながら取り組んでいきましょう。

 

承認欲求を満たす

「自分を認めてもらいたい」「周りから評価されたい」と思う気持ちを「承認欲求」と呼びますが、サラリーマンはこの承認欲求が満たされにくい働き方だといわれています。

 

・◯◯さんのおかげで助かったよ

・◯◯がいるからこの会社は回っていると思うよ

 

上記のような褒め言葉をもらうのは、基本的に仕事能力に秀でた一部の人のみです。

 

一方、発達障害の方はミスが多く、先輩や上司に悪い印象を与えてしまいがちです。

 

そのため「ダメなやつ」というレッテルを貼られ、自分がまるで全否定されたように感じることも少なくないため、自分の承認欲求を満たせる環境に身を移すことが必要になります。

 

・自分が得意な仕事を任せてもらうよう、上司や先輩に相談する

・部署移動や転職をして、自分が行う仕事内容を変える

・フリーランスになって自分の得意分野の仕事だけをする

 

個人的に、上司の言動に一喜一憂することほどメンタルに悪いことはないと思っていますので、まずは自分の苦手が目立たないよう、工夫することが必要になります。

 

たとえば電話応対が苦手な方は、「電話が苦手なので、その分資料作りの仕事を任せてもらえないでしょうか?」などと提案してみると良いでしょう。

 

また、直接お客様から褒められることが少ない職種の方の場合、フリーランスとして働きお客様とのやり取りの中で良いフィードバックを受けるのもひとつの手です。

 

しなやかな心を持つ

どんな状況でも自分のことを認められる「しなやかな心」を持つことも重要です。

 

もし「しなやな心」を持っていない方は、それを手に入れるための練習をしていく必要があるといえます。

 

・元々出世には興味がないし、ミスをして評価が下がってもそこまで気にする必要はないよね

・元々自分の能力は高くないし、失敗するのはしょうがないよ

・たしかに仕事はできないけど、仲の良い家族や友達がいるから大丈夫だよ

 

どれも僕自身を守るおまじないとして、ミスをしたときや凹んだときに思い出しています。

 

失敗を恐れずにチャレンジしていく

基本的に人は何らかのミスをするものです。

 

しかし、会社の経営に直結するようなミスでもない限り、基本的に1~2週間もすればほとんどの人は忘れてしまいます。

 

【同僚のケース】

・◯◯さんってミスしたんだっけ?言われてみればそんな気もするけど全然覚えてないよ…

・私も全然覚えてない!だから大丈夫じゃない?

 

【上司のケース】

・過去の失敗を引きずるのは良くないことだよ

・ミスしたことよりも今の仕事に意識を向ける方が重要じゃない?

 

他人のミスをいつまでも覚えているような余裕のある人はほとんどいませんし、仮にネチネチ蒸し返すような人がいたら、そのときは距離を取れば良いだけの話です。

 

真摯な姿勢でミスの再発に努めようとする姿勢があれば、一人くらいは味方になってくれる人は現れるものです。

 

そんな人達のことを大切にしつつ、フリーランスとして働くか、サラリーマンとして働くかどうかを決めていっても遅くはないといえるでしょう。

 

なお、失敗を恐れずにチャレンジしていくマインドを「成長マインドセット」呼びますが、こちらは以下の記事でも紹介していますので、興味があればぜひチェックしてみてください。

 

【成長マインドセット】不安を力に変える方法とは?

サラリーマンの働き方が合うかは人それぞれ

今回はサラリーマンで働くことに悩んでいるADHD・ASDの方に向けて、組織で働くメリットとデメリット、改善方法について書いてみました。

 

・サラリーマンで働いているとプレッシャーに押しつぶされる

・指示・命令・声かけといった何気ないやり取りも精神的な負担になる

・自分のことは自分で決めるように意識してから働き方を決める

 

自己肯定感が下がると人が怖くなり、ささいなやり取りもストレスになってしまいます。

 

フリーランスになったとしても、今度はお金やクライアントの問題など、サラリーマン時代にはない悩みも多く出てくることになります。

 

サラリーマン・フリーランスの双方を十分に検討して、後悔のない選択をしましょう。

 

また、以下の本も参考になりますので、もしよければチェックしてみてくださいね。


 


今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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