「あなたが一番ストレスに感じることは?」という質問をされたとき、きっと多くの方が「仕事」と答えるのではないでしょうか。
一方、「仕事は好きだけど会社は嫌い」と回答する方も少なくありません。
自分のストレス減が「仕事」「会社」のどちらなのかで講じる対策が異なってくるので、時間を取って整理・把握することは非常に重要といえるでしょう。
【このような悩みを持つ方におすすめの記事】
・仕事は好きだけど会社が嫌い
・休みたいけど休めない
今回は、会社・仕事が嫌になる主な原因、手軽にできるストレス解消法などについて解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
目次
会社が嫌になる原因
会社が嫌になる原因は多岐にわたりますが、主に以下2つが大きなストレス源になることが多いとされています。
【会社が嫌になる主な原因】
・コントロールできない業務量
・人間関係
・勤務時間・形態
業務量
日常的に無茶な業務量を割り振られている場合、身体と心に大きな負荷がかかり、やがて「会社に行くのが嫌」「タスク票を見るだけでげんなりする」といった悩みを抱えることになるでしょう。
【「これは無茶な業務量だろう」と思った事例】
・朝一から取りかかっているのに次から次へとやるべきことが舞い込んでくる状況
・レジ打ちなどのお客様対応に追われ、自分のやるべき仕事に手をつけられない状況
どちらも実体験で、常に目まぐるしく状況が変わるため、ストレスが溜まるのはほぼ確定事項です。
また、上司に「トラブルがあったからすぐに対応して!」と言われることも多く、そのたびに自分のやるべき仕事が後回しになるため、「定時を過ぎてからが自分の時間」と思っていた時期もありました。
このような働き方をしている方は、知らないうちに身体に大きな負荷がかかっている可能性が高いため注意が必要です。
人間関係
職場の先輩・上司との関係について聞かれた際、「非常に仲が良い」と答える方は少ないでしょう。
また、そこまでギクシャクしているわけではないものの、「自身の深い話までできる」など有効な関係性を築いている方は、決して多くはありません。
【多くの人に当てはまる「職場の方との関係性」】
・業務のこと以外ほぼ話さない
・雑談なら付き合うものの、込み入った話はしない
尊敬できるような上司や先輩なら問題ありませんが、そうでなければ「あまり話したくない」と思うのが心情です。
また、今はパワハラやセクハラの規制が厳しく、「業務のこと以外はなるべく話さない方が良い」と思う上司・先輩も多くいます。
勤務時間・形態
「勤務時間の融通性のなさ」も会社が嫌に感じる原因のひとつとされています。
【嫌に感じる勤務時間・形態の例】
・出社必須かつ9:00~17:00以外認めない
・日勤と夜勤が絶え間なく変わる交代制
・残業禁止である代わりに早出出勤を命じられる
いずれもストレスが溜まることに変わりありません。
仕事の内容的に厳しい場合は仕方ありませんが、上長や職歴だけが長い社員だけの一存で理不尽なルールが定められているなら非常にモヤモヤしてしまうでしょう。
仕事が嫌に感じる原因
仕事が嫌に感じる原因も多々ありますが、以下の2つが代表的なのではないでしょうか。
【仕事が嫌に感じる原因】
・性格や能力に合っていない
・将来性がない
性格や能力に合っていない
仕事の内容が自分の性格・能力に合ってない場合、仕事が嫌になってしまうのも無理はありません。
【発達障害の方によく見られるミスマッチの例】
・ADHD→経理清算など一般事務全般
・ASD→営業・販売など対人コミュニケーションが求められる仕事
上記は代表的な例ですが、なかにはさまざまな工夫や努力によって克服している方もいます。
僕もさまざまな工夫を行いどうにか業務をこなしていますが、「普通であるように見せる」のはかなりの重労働だと実感しています。
疲労やストレスがピークに達し、限界を迎えて倒れてしまう方も少なくないため注意が必要です。
将来性がない
現在携わっている仕事に将来性を見出せない方も黄色信号といえます。
将来性がない仕事の定義は明確に決められていないものの、おおよそ以下のようにいわれています。
【将来性がないといわれている仕事の主な特徴】
・誰がやっても結果がほとんど変わらない
・近い将来、仕事そのものの需要がなくなる
仕事に優劣はなく、僕は例外なくすべての仕事に意義があると思っています。
コンビニやスーパーのレジ打ちや街頭のチラシ配りなど、いわゆる「代わりが利く」「近い将来なくなってしまう」といわれている仕事に携わっていたことがあるためです。
しかし、「将来性がないからやる価値がわからない」「AIに奪われる仕事をどう好きになればいいの?」と思う方も一定数存在します。
そのような方が代替可能な仕事に就いてしまうとモチベーションの維持が困難になってしまうため、注意が必要です。
会社嫌い・仕事嫌いに対するアンサー
会社が嫌になっている方、仕事自体がおっくうに感じている方に向けて、ストレスへの向き合い方と、比較的現実味のある解決策を紹介していきます。
【ケース別解決策】
・会社が嫌い…職場環境改善の提案・実施
・仕事が嫌い…自己分析からのスキルアップ・ピボット
上記のような施策を実施しても解決されないなら、転職または独立が有効です。
自分の状況・能力・ライフプランなどをすべて頭に入れ、そのうえでどの方法を実施するのかを決めるのがベターといえます。
会社が嫌いなら職場環境改善の提案・実施
今の職場に不満がある場合、まずは直属の上司、または上司の上司に相談するのがベストです。
【よくある相談項目】
・特定の先輩からの過干渉に困っている
・シフトの希望が通らず悩んでいる
・早退するときに聞こえる周りからの嫌味がつらい
・直属の上司からのセクハラ、パワハラに困っている
よほどひどい人ではない限り、真摯に今後の対策について考えてくれます。
事情によって改善が厳しい場合は転職や部署異動を検討してみましょう。
仕事が嫌いなら自己分析からのスキルアップ・ピボット
仕事自体がストレス源になっている場合、スキルアップあるいはピボット(職種変更)が有効です。
「自分の性格や能力に合っている仕事だけど嫌いになっている」という状態であれば、今抱えているストレスの原因はスキル不足にある可能性が高いです。
【スキルアップのやり方の具体例】
・Excel…MOSの資格を取得する
・PowerPoint…あらかじめよく使うテンプレを作っておき、時間短縮を図る
・その他(ミス対策・タスク管理など)…「今の自分には何が足りないのか?」を一度整理し、熟練者にアドバイスを求め取り入れられそうな方法があれば実行に移していく
必要なスキルをアップさせることで仕事のストレスが解消されるケースは多くあります。
一方、自分の能力や性格が今の仕事にマッチしていないなら、潔く職種変更をするのが有効です。
【職種変更の例】
・一般事務から営業
・営業から営業事務
・販売からマーケティング
僕自身、「一般事務→営業」「コンビニオーナー→校閲」という未経験職種をしたことが何度かあります。
最初は非常に大変ですが、「自分の能力に合わない仕事をする苦労」と比べればまだマシだと実感しているので、お困りの方は選択肢のひとつに入れてみてはいかがでしょうか。
手軽にできるストレス解消法
特に何もせずにのんびりと過ごすのも大事ですが、もしデスクワーク中心の方であれば、適度に身体を動かした方がストレスの解消には効果的といわれています。
なかでも公園や森などの緑豊かな自然に触れることが効果的で、抗うつ剤と同じくらいメンタルに効果があるともいわれています。
具体的には以下3つなので、ぜひ実践してみてください。
【手軽にできるストレス解消法】
・グリーンエクササイズを行う
・観葉植物を置く
・山に登る
グリーンエクササイズを行う
自然の中で行う運動や趣味のことをグリーンエクササイズといいます。
都市部では少々難しいですが、少し郊外の方に行けば大きな公園や林などの自然を手軽に見ることができるでしょう。
【グリーンエクササイズの例】
・公園の中を散歩、またはランニングをする
・登山をする
・畑仕事をする
なお、僕の地元は田んぼと畑、雑木林がいたるところにあり、外に出るだけで自然に触れられるので、メンタルにとってはかなりの好立地といえます。
観葉植物を置く
部屋の中に観葉植物を置くだけでもリラックス効果があり、メンタル面に良い影響を与えるとされています。
僕は最初「大きな植物」を置こうと意気込んでいましたが、世話をできる自信もなく、おそらく虫などの問題も出てくるだろう考え、手のひらサイズのものを買いました。
「アクセサリーポトス」と呼ばれるもので、手間もさほどかからず、デスクにも置くことができます。
仕事でパソコンばかりいじっている日々ですが、視界に緑の潤いがプラスされることによって、メンタル面もだいぶ回復できたを実感しています。
山に登る
季節や天候、体調にもよりますが、僕はなるべく時間を作って山に登るようにしています。
もし関東圏に住んでいる場合、電車で2〜3時間くらい移動すれば、日本でも有名な山のひとつ「高尾山」にアクセス可能です。
これまで登山とは無縁の生活を送っていましたが、手っ取り早くメンタルを改善をするには山に登るしかないと思うようになり、主に初心者向けの山を中心に登っています。
また、山に行っているときはマインドフルの状態(集中している状態)になることができるのもうれしいメリットのひとつといえるでしょう。
自分のストレス源(会社・仕事)を見極めよう
今回は、会社・仕事が嫌になる主な原因、手軽にできるストレス解消法などについて解説しました。
・業務量や人間関係に注意する
・適度に休むことを義務付ける
・自然に触れる機会をたくさん作る
真面目で頑張り屋の発達障害の方は、自分自身に対する基準が高く、つい無理をしてしまいがちです。
そのままでは身体やメンタル面に何らかの症状が現れてしまうおそれがあるので、あまり自分に厳しくせず、自分のケアを続けながら日々の仕事に取り組んでいきましょう。
上記の書籍も参考になりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
それではまた!