【報われたい】生きづらさを解消させる「80:20」の法則・活かし方

毎日降りかかる仕事・家事・育児に追われ、毎日ヘトヘトになっているという方も多いのではないでしょうか。

 

しかし、すべて完璧にこなせる人なんてほぼいませんし、気力・体力にも限りがあるので、自分がやるべきこと一つ一つの「時間配分・力の入れ具合」を知る必要があるといえます。

 

【本記事はこのような方におすすめ】

・やることが多すぎて混乱している人

・やるべきこととしなくても良いことがわからなくなっている人

 

今回は、日々忙しく生きている方に有効な「80:20の法則」について解説しますので、お困りの方は参考にしてみてください。

「80:20の法則」とは?

80:20の法則は、「物事の結果の80%は、残りの20%から導き出されている」という考え方で、「パレートの法則」「働きアリの法則」などとも呼ばれています。

 

この法則のメリットは、主に以下の3つとされています。

 

【「80:20の法則」の主なメリット】

・物事の「本質」が見えてくる

・さまざまな事象に活用できる

・仕事の成果が上がる

 

物事の「本質」が見えてくる

「全体の2割に物事の本質がある」ということを知れるのが、「80:20の法則」の1つ目の特徴です。

 

少々大げさに聞こえるかもしれませんが、これは普段僕たちがしている仕事や勉強などにも通じるものだといわれています。

 

【わずか2割のところに「物事の本質」があるといわれている主な理由】

・仕事への報告の場合→上司が知りたい「結論の部分」は全体の1〜2割ほど

・商談の場合→一般メンバー、管理職の心象が悪くても、最終決済者である社長(1人)に刺さるプレゼンができれば契約できる可能性がある

 

上記は一例に過ぎませんが、8割の部分に力を入れるより、大事な2割(本質部分)に自分のリソースを投下した方が効率的といえるシーンは多々あるのです。

 

さまざまな事象に活用できる

「80:20の法則」は、僕たちにとって身近な仕事や育児のほか、予測が難しい社会現象にも通じるとされています。

 

【「80:20の法則」が当てはまるケースの例】

・会社の売上の80%は、わずか20%の社員が生み出している

・社会全体の富の80%は、たった20%の富裕層が所有している

 

一見すると「うそでしょ?」と思えるのような内容ですが、いずれも本当のことで僕自身「たしかにそうだな」と思っています。

 

エースと呼ばれるトップ営業パーソン、億単位の資産を持つ経営者などを見ると、「世の中すべて80:20の法則でできているんじゃないか…?」と感じることが少なくないからです。

 

仕事の成果が上がる

先述したとおり、「80:20の法則」はさまざまな事象に当てはめることができますが、現在は主にビジネスシーンで活用されることが多いです。

 

「80:20の法則」が想起される主な例文

・部署の売上の8割は、たった2割の商品によって生み出されている

・自社サイトのアクセスの8割は、わずか2割の重要ページに集まっている

・仕事の成果の8割は、労働時間全体のたった2割によって生み出されている

僕は発達障害(ADHD)なので、3つ目の「仕事の成果」については非常に共感できます。

ハイパーアクティビティ(過集中)の特性があるので、比較的短い時間でも高いパフォーマンスを出すことは可能だからです。

もちろん、定型発達の人にも当てはまることなので、「80:20の法則」はすべてのビジネスパーソンに必須のティップスといえるでしょう。

「80:20の法則」が通用しないケース

僕を含め一般的なサラリーマンは、上司や先輩の指示で動くことがほとんどです。

いくら「物事の2割が重要」「8割は無駄」といわれていても、「業務時間の8割をサボる」「自分のやりたい2割の仕事だけをやる」ことは許されません。

そのためあくまで一般論的な考え方に留め、上司や先輩の認識の範囲内で「80:20の法則を使った仕事の進め方」を実施するのがベストだといえます。

「80:20の法則」とメンタルケアの関係性

「80:20の法則」を押さえておくことで、僕らの健康を保つうえで大事な「メンタル」を守ることができます。

人によってやり方は異なりますが、僕は以下3つの方法を日々の生活に取り入れながらメンタルケアを行っています。

【「80:20の法則」を活用したメンタルケアの例】

・大事な「センターピン」のみに力を入れる

・8割の部分は「7割の完成度」でOKと考える

「すべての人に好かれることはできない」と受け入れて人付き合いをする

大事な「センターピン」のみに力を入れる

「センターピン」とは「全体に最も影響があるもの」「そこを動かせば後はそのまま回り出すもの」で、ボーリングの際に倒すピン(中心)に例えられることが多くあります。

 

ボーリングの先頭のピンを倒すと、2列目以降のピンもスムーズに倒れ「ストライク」が取れる確率が高まることから、物事の全体に最も影響する本質的な要素のことを指す際に「センターピン」という言葉が用いられるのです。

 

【「センターピン」の例】

・健康面→規則正しい睡眠、栄養バランスの整った食事など

・貯金面→固定費の見直し、節税など

 

センターピン以外の箇所に力を入れてしまうと、失敗する確率が一気に高まります。

 

たとえば、健康面なら「サプリメントだけに頼るダイエット」、貯金面だと「電気をこまめに消すような小さい節約」などが挙げられます。

 

大事な体力・メンタルが削られていき、最後は失敗に終わって後悔するというケースも多いので注意が必要です。

 

8割の部分は「7割の完成度」でOKと考える

真面目な人は「完璧主義」になりがちで、どんなことでも「100点」を取ろうと無理をしてしまう傾向にあります。

 

【完璧主義者の主な特徴】

・いつでも「完璧な自分」でいようと努力する

・何事もきちんと準備してから実行に移す

「できない自分」でいることをひどく嫌う

・承認欲求が強い

 

常に「完璧でいよう」とすると、当然さまざまなことに力を注ぐことになります。

 

しかし、瑣末な部分に注力しても思うような成果は出ないほか、万が一ミスをしまった場合にはひどく落ち込んでしまうことになるでしょう。

 

一方、「8割の部分は7割の完成度でOK」と考えている方は、それほど疲弊することなく自分の欲しい結果を出すことが可能になるほか、以下のようなメリットが得られます。

 

【要所を押さえて仕事をすることで得られる主なメリット】

・時間的・体力的余裕が生まれ、作業効率が上がる

・仕事のスピードが上がり、早い段階で上司からのフィードバックを得ることが可能になる

 

仕事のクオリティを高めるには、「他者からのフィードバック」が欠かせません。

 

7割の完成度のものを上司に提出し、適切なフィードバックを受けた方が良いシーンは多々あるのでぜひ実践してみてください。

 

ただし、クライアントやお客さんに提供する資料・商品の場合、7割の完成度ではクレームにつながってしまうため注意しましょう。

 

「すべての人に好かれることはできない」と受け入れて人付き合いをする

「80:20の法則」は人間関係にも応用でき、たとえば以下のような文章が作れます。

 

【人間関係に当てはめた場合の例文】

・世の中にいる2割の人は、自分のことを無条件で嫌ってくる

・知り合いの上限はおおよそ150人程度であり、その中で自分が大切にできるのは2割(30人ほど)しかいない

 

自分がどんなに献身的に尽くしたとしても、その人が全体の「2割」に当てはまっているなら効果はないといえます。

 

また、人脈は広げれば広げるほど良いというものではなく、おおよそ150人が限界(ダンバー数)とされています。

 

150人の2割=30人が自分にとって大切だと思える人・大切にできる人なので、「知り合いが増え過ぎて自分の時間が取れない…」「気乗りしない飲み会の誘いが増えて困っている…」という方は、一度「80:20の法則を意識した人間関係の断捨離」をして今の状況を見直してみてはいかがでしょうか。

 

「80:20の法則」はビジネス・プライベート問わず幅広く使える

今回は、全体の8割を切り捨て残りの2割に集中して成果を出す「80:20の法則」について解説しました。

 

・世の中にある出来事・物事・事象の中で大切なのはたった「2割」しかない

・すべての項目で完璧を目指さない

・世の中にいる2割の人からは無条件で嫌われてしまうため、職場・・学校・ママ友グループにいる人全員と仲良くする必要はない

 

どんなに優れた人であっても、仕事や家事、育児などのタスクを完璧にこなすのは不可能といえます。

 

長期にわたってがんばり続けると身体やメンタルの調子が崩れてしまうおそれがあるので、「80:20の法則」「センターピン」などを意識しつつ自分のやるべきことに取り組みましょう。

 

また、以下の書籍も参考になるので併せてチェックしてみてください。

 


 


 

 


 

 


本日も読んでいただきありがとうございました。
それではまた!

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