ビジネスシーン以外でも役立つロジカルシンキングの概要・メリットとは?

ビジネスシーンに限らず、日々の生活の中でも「わかりやすく話す力」が求められるシーンは多々あります。

 

直属の上司やゼミの教授、習い事の先生などから「どうも君の話はわかりにくいんだよね…」と言われてへこんでいらっしゃる方は、今回紹介する「ロジカルシンキング」の考え方を身につける必要があるのかもしれません。

 

【本記事はこのような悩みを抱いている方におすすめ】

・今日も「もっとわかりやすく話してくれない?」って上司に注意された…何とかしたいけどどうすればいい…?

・話す力をつけてたくさん契約を取って、職場の上司や同僚を見返したい!

 

今回は、今よりもっとわかりやすく話すために必要なスキルのひとつである「ロジカルシンキング」について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。

ロジカルシンキングとは?

ロジカルシンキングとは、とある2つの物事の「因果関係」「包括関係」を整理し、きちんと筋道を立てて考える思考法のことです。

 

ロジカルシンキングの場合、まずはAとBの2つの物事・事象の間に相応の「因果関係」があるかどうかを考えていきます。

 

【ロジカルシンキングの例】

①お腹が減る→ご飯を食べる

②欲しい本がある→お金を貯めて購入する

 

一方の包括関係は、「Aの事象には何が関係しているか?」を考えていきます。

 

【包括関係(家計の節約)の例】

・家賃

・食費

・娯楽費

・上記以外

 

「節約できた!」と喜んでいる方は、家賃の低い物件に引っ越したのか、趣味の旅行を控えたのか、それとも別の何かを削減したのかを考えていくと良いでしょう。

 

また、ロジカルシンキングを活用するにあたり、以下のティップスを押さえておく必要があります。

 

【ロジカルシンキングをするうえで必要になるティップス】

・MECE

・ロジックツリー

・オプション思考

 

MECEとは?

MECEは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、「モレなく、ダブりなく」と訳されるビジネス用語のひとつです。

 

MECEはビジネスシーンに限らず日々の生活でも重宝されており、以下のような「料理のレシピ」にも応用が可能です。

 

【モレやダブりのある「キャベツの油炒めのレシピ」】

・卵

・塩コショウ

・野菜

・玉ねぎ

・にんじん

 

たとえば、「玉ねぎ・にんじん」「野菜」に含まれており、このことから「ダブり」があるといえます。

 

また、肝心の「キャベツ」がないため、「モレ」のあるレシピともいえるでしょう。

 

MECEの実現に役立つ「ロジックツリー」とは?

ロジックツリーとは、1本の幹から枝や葉っぱが伸びていくような図を使い、物事の関連性を可視化させるツールのことです。

 

【ロジックツリーの例】

 

上記は「在宅勤務に必要なもの」をテーマにしたロジックツリーで、ここから各項目を追記し「1つの木」のような図に仕上げていくのが一般的です。

 

「PC関連」「家具」「その他」の3つにカテゴリ分けをし、それぞれ必要なものを明記しています。

 

このように可視化することで、MECEの「モレなく、ダブりなく」の実現が可能になります。

 

オプション思考とは

オプション思考とは、とあるテーマを「因数分解」して最善の手段を導き出すために用いられる思考法のことです。

 

たとえば「ダイエット」の場合、以下のように因数分解することが可能です。

 

【ダイエットの因数分解】

①「総摂取カロリー数」-「消費カロリー」

②総摂取カロリー=朝・昼・夕の食事のカロリー+間食のカロリー

③消費カロリー=基礎代謝量+日々の活動量+トレーニング量

 

このとき、単に「総摂取カロリーを減らせば良いんでしょ?」と考えるのは好ましくありません。

 

朝の食事を軽めにするのか、それとも間食をやめるのかなど、総摂取カロリーを減らす手段は多岐にわたるからです。

 

自分に合ったダイエット法を実践するためには、オプション思考の理解・実践が必要となるでしょう。

 

ロジカルシンキングを身につけるには?

「ロジカルシンキングを使って仕事できれば良いんだけど、実際難しくてうまくいかないんだよ…」と悩んでいる方は、以下の方法を実践してみてください。

 

【ロジカルシンキングを身につけるのに有効な方法】

・ロジックツリーなどのフレームワークを使って物事を考えてみる

・他人からフィードバックを受ける

・常に論理的に考えるクセをつける

 

ロジックツリーなどのフレームワークを使って物事を考えてみる

恥ずかしい話ですが、僕自身「ロジックツリー」「MECE」といったフレームワークや概念はすでに知っていましたが、実際にはあまり使いこなせていないのが現状です。

 

ロジカルシンキングをはじめ、多くの物事に通じることですが、「知っている」「できる」には大きな差があり、実際に「できている人」は比較的少数といわれています。

 

そのため、自身が「何となく知っている状態」なら、自分に合ったフレームワークを使いロジカルシンキングの訓練をすることが必要といえるでしょう。

 

他人からフィードバックを受ける

「上司への相談=サンドバックのようにボコボコにされるイベント」と捉えている方も多いのではないでしょうか。

 

言葉の暴力を日常的にかましてくる上司には相談しない方が賢明ですが、ロジカルシンキングを身につけるには、「他者からのフィードバック」が欠かせません。

 

もし信頼できる先輩や上司がいるのなら、その方を相手にロジカルシンキングを使ったプレゼンを行い、適切なフィードバックを受けてみることをおすすめします。

 

【フィードバックしてもらうべきポイント】

・論理の飛躍・抜け漏れがないか

・話の内容が一貫しているか

・冒頭〜結論までがストーリーになっているか

 

経験豊富な上司・先輩なら、「◯◯と△△の因果関係がわかりづらいね」「冒頭部分と結論部分が噛み合っていないよね」といった具体的なアドバイスをしてくれるはずなので、勇気を持って相談してみてください。

 

常に論理的に考えるクセをつける

先述したように、ロジカルシンキングはビジネスシーン以外にも応用できるスキルです。

 

【ロジカルシンキングが使える代表的なシーン】

・料理

・家族やパートナーへの提案(家電を買い替えたい、レジャースポットに行きたいなど)

・ダイエット

 

たとえば新しいメニューにチャレンジし、結果的に失敗してしまった場合、「火加減を間違えてしまったのか」「食材をフライパンに入れるタイミングが悪かったのか」など、知らない間に論理的に考えるでしょう。

 

そこから「次は弱火ではなく強火で調理する」「フライパンから湯気が出たタイミングで食材を投入する」など具体的なアクションを見出せるようになるので、料理はロジカルシンキングの良い練習機会ともいえます。

 

ほかにも、「エアコンを買い替えたい」と家族やパートナーに相談する際には、以下のような説明をする必要があります。

 

【エアコンの買替えを提案をするときの会話の例】

・古いエアコンを使い続けることのメリット・デメリットを伝える

(購入費用がかからない、故障するリスクがある、電気代がかさむなど)

・新しいエアコンを購入することのメリット・デメリットを伝える

(電気代が安くなる、より快適な環境が手に入る、ポイントが貯まる、出費が増えるなど)

・メリット・デメリットの双方を比べ、「◯◯だからエアコンを買い替えた方が良い」と伝える

 

気づいている方も多いでしょうが、上記は「論理的思考」による説明がなされています。

 

家族やパートナーへの提案はロジカルシンキングの練習の場になり得るともいえるので、機会があればぜひ「論理的思考」を意識して話すようにしてみてくださいね。

 

ロジカルシンキングを身につけて「生きづらさ」を解消させよう

今回は、今よりもっとわかりやすく話すために必要なスキルのひとつである「ロジカルシンキング」について解説しました。

 

・ロジカルシンキングはビジネス・プライベートの双方で役立つ思考法

・MECEの概念やロジックツリーの活用法を押さえておくと便利

・ロジカルシンキングを身につけることで、上司やお客さん、パートナーや友人とのやり取りがスムーズになる

 

一般的に、ロジカルシンキングは一朝一夕で身につくようなスキルではないとされています。

 

僕自身、常に論理的思考で物事を捉えるように努めておりますが、なかなかうまくいかないのが現状なので、自分にとって無理のないペースで練習していきたいと考えています。

 


 

 


 

 


 

 「ロジカルシンキングを身につけたい!」とお考えでしたら上記の書籍も参考になるので、もし気になるものがあればぜひ読んでみてください。

 

今回もご覧いただきありがとうございました!

 

それではまた。

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