【自分自身の棚卸し】発達障害の方が考えるキャリアプランとは?

「健康」「仕事」「お金」「人間関係」など、僕たちの悩みは日々増え続けており、「何から解決していけばいいのかわからない…」と困っている方も多いのではないでしょうか。

 

また、「人に比べて集中力がない」「人とコミュニケーションを取るのが苦手だし、やっぱり会社で働くのは無理なの?」など、発達障害の特徴によって悩む方も少なくありません。

 

【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】

・これからどんな風に生きていけばいいんだろう…

・「働く」ってどうしてこんなに難しいの?

 

今回は、将来への漠然とした不安が大きくなったときに役立つ思考法について解説しますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

今後のキャリアを考える前にすること

会社員の方であれば、基本的に最低8時間、場合によってはそれ以上の時間を仕事に割かなければいけません。

 

今後のキャリアを考えるには相応の「時間」が必要になるので、まずは不要な残業をなくすなどして自由に使える時間を確保しましょう。

 

それができた際は、以下のような質問を自分自身に投げかけてみてください。

 

【投げかける質問の内容】

・その仕事、いつまで続ける?

・解決できる問題なのか?

 

その仕事、いつまで続ける?

仕事に見合った報酬や評価が得られていれば良いものの、そうでなければ徐々に言葉にできないような不安が膨らみ、自分の悩みを大きくさせます。

 

【仕事で抱きがちな悩み】

・残業ばかりでつらい…

・この仕事をずっと続けていてもいいのかな?

・安定はしているけど、この状態がずっと続くとは思えない…

 

これらの悩みは僕が今持っているものですが、どれも「すぐに対処しなければ命を落とす」ほどの大きな懸念事項ではありません。

 

緊急性の高い悩みではないからこそ、ずるずると先延ばしにしてしまい、心の奥に残ってしまいます。

 

解決できる問題なの?

自分の悩みをリストアップし、「どうやったら解決できるんだろう?」と考えることが大事なポイントといえます。

 

【抱きがちな悩みの例】

・今の仕事は自分にとってどんな価値があるんだろう?

・この先自分はどんな風に働いていきたいのかな?

・自分の弱点があまり目立たない仕事ってないのかな?

 

自分と向き合うためには、ある程度の時間と労力が必要になります。

 

人によっては途中でつまづいてしまうほか、明確な答えがわからず「もういいや」と諦めてしまうケースも少なくありません。

 

キャリアのことで悩んだときにやるべきこと

キャリアについて悩んだとき、「仕事に役立つ勉強をしよう」などと、つい自己研鑽に励みがちです。

 

しかし、仕事は人生の中の一部であり、視野を広げて考えることも重要なポイントになります。

 

キャリアにつながらないようなこともやってみる

「仕事に関係のある」ことに取り組むのも重要ですが、「仕事にまったく関係のないこと」をやるのも大切です。

 

【仕事にまったく関係のないことの例】

・好きなアイドルの推し活をする

・海をぼんやりと眺める

・スイーツバイキングに行って満足するまで食べる

 

仕事のことばかり考えると、「視野狭窄」という状況に陥る可能性があります。

 

この状況では、普段以上に「発想力」「行動力」などが下がり、本来取るべき行動ができなくなることも多くあります。

 

まじめな方ほど「遊び心(プレイフルネス)」が必要であり、これが新しいキャリアを切り開いていくれるアイディアにつながることも少なくありません。

 

1万円でできることを見つける

「視野狭窄になりたくないから自分の好きなことをしよう!」と思っても、「お金がないからできないな…」と悩んでいる方も多いでしょう。

 

僕自身、なかなか行動できずに足踏みをしてしまうことが少なくありませんが、モヤモヤしたときは勇気を出してやってみましょう。

 

【叶えやすい夢の例】

・有名なレストランで食事する

・好きなカフェで一番高いメニューを注文してみる

・高級ホテルに泊まり、非日常の時間を楽しむ

 

場合は少々高額な費用が必要になるかと思いますが、さすがに100万円単位のお金がかかることはないでしょう。

 

日々の食費を100円だけ節約して、それを3ヶ月ほど続ければ1万円が手に入ります。

 

これに少し貯金を加えれば、有名なレストランに行くことだって、高級ホテルに泊まることだって、決して不可能なことではないでしょう。

 

今後のキャリアについて、自分の頭で考える

世の中には、「お金持ち」と呼ばれる人がたくさんいます。

 

先代から引き継いだ資産を持つ人や若くして富を築いた経営者など、お金を手に入れた経緯は人それぞれ異なりますが、そのような人たちの真似をしても、あまり良い結果にはならないことが多いです。

 

【自分にとって必要ではない仕事・取り組みの例】

・流行っているFX投資

・高収入が得られるギャンブル

・就くことが難しい仕事(弁護士・公認会計士など)

 

 

「お金を稼ぐことが大事」「有名にならないと気が済まない」と考えている方も多いですが、お金を稼ぐのも有名になるのも相応のリスクが生じるうえに、決して少なくない労力が必要になります。

 

自分の価値観を把握してない状態で単に「お金持ちがやること」をそのまま真似するのは、あまりおすすできないといえるでしょう。

 

サンクコストバイアスに注意

多くの人は、「サンクコストバイアス」というバイアス(思い込みのこと)にかかりがちです。

 

これは、特定のアクティビティに手を出し一定期間経過した際、これまで使ってきたお金や時間を「もったいない」と思い、これまでかけてきた費用・時間を取り戻そうといつまでもそれを続けてしまうという心理効果を指します。

 

すでに支払った対価の元を取ろうとするあまり、自分にとって不利益になる結果を招く行動を取るという経済学用語のひとつです。

 

【サンクコストバイアスにかかっているときの心理の例】

・この本、読んでも読んでも全然頭に入ってこない…ただせっかく買ったものだし、このまま読み進めようかな…

・100万円ほど投資したのに全然リターンを得られない…でも、もう少しやればきっとうまくいくはず…!

 

「もうダメだ」と気づいた時点でやめれば良いものの、サンクコストバイアスが働いてしまうと、元を取ろうとするあまり最後まで突っ走ってしまうようになるので注意が必要です。

 

新しいキャリアにつながる仕事を始めるときのコツ

新しい仕事を始めるときは、以下のポイントを押さえておくようにしましょう。

 

・自分にできることを書籍から探す

・フィードバックが得られる仕事かどうか確かめる

 

つらいこともたくさんありますが、なるべく自分に合った仕事を見つけるようにしましょう。

 

自分にできることを書籍から探す

世の中にはたくさんの成功本が売られており、僕もこれまでたくさん読んできましたが、読んだままで行動できずに終わってしまうことも多々ありました。

 

本を読み、そこで大きな資産となる知識を得て、自分の状況に合わせて応用していくことが重要といえます。

 

自分の弱さや悩み、嫌なところも全部ひっくるめて仕事ができるようになれば、おのずとお金が稼げるようになるでしょう。

 

フィードバックが得られる仕事を探す

世の中にある多くの仕事は、基本的に「人を喜ばす」ことにつながっています。

 

【世の中にある仕事の役割の例】

「タクシー運転手」→移動に困っている人を助ける

「レストラン」→おいしいご飯を提供することで人を笑顔にする

「医者」→苦しんでいる病気を改善させることで人を助ける

 

上記のような仕事に就いている方は、お客様・患者様からのフィードバックが得やすく、これは日々のモチベーションの源泉になるため満足感・多幸感が比較的高い傾向にあります。

 

なお、発達障害の「ADHD」の方は、報酬に強いモチベーションを抱く傾向にあり、なるべく「短時間・高収入」の仕事に就くと長続きするといわれています。

 

一方、「人を喜ばす」感覚がつかめない仕事も少なくありません。

 

【人を喜ばす感覚がつかみづらい仕事の例】

・エンドユーザーの姿が見えない、あるいは接しない仕事(工場のライン作業、事務作業など)

・ほぼルーティン化されている仕事(ポスティングなど)

 

ただし、発達障害の「ASD」に関しては、「こだわりの強さ」といった特徴から、上記のような仕事の方が合っている場合があります。

 

職業に優劣はありませんので、なるべく自分に合った仕事を選ぶようにしましょう。

 

なお、発達障害の仕事探しについては、以下の記事で詳しく解説していますので、併せてチェックしてみてください。

 

【サラリーマンorフリーランス】発達障害に会社勤めは無理なのか?

 

不安を抱えつつ新しいキャリアを探していこう

今回は、キャリアに関する悩みを抱いたときに注意したいポイントや、講じるべきやり方・思考法について解説しました。

 

・自分の悩みと向き合う

・自分のやりたいことがあればすぐに行動に移す

・自分の特徴やビジョンに合った仕事を探す

 

自分の叶えたい夢や目標に向かって少しずつ行動していけば、いつかはそれが手に入るはずです。

 

人は誰しも悩みを持つもので、場合によってはなかなかつらいこともあるかと思いますが、悩みと向き合って少しずつ改善していけるように取り組んでいきましょう。

 

また、以下の書籍も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

 



今回もご覧いただきありがとうございました!

 

それではまた!

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