【発達障害の「ASD」の悩みのひとつ】要領の悪さは変えられない?対処法も併せて解説

一緒に働く同僚や先輩がそつなくテキパキこなしていると、「自分はどうしてあんな風にできないんだろう…」と悩んでしまいますよね…

 

特に年齢が近い人や後輩の人が仕事をこなしている姿を見ると、ますます焦ってしまい、余計なミスも増えてしまいます。

 

【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】

・いつも「要領が悪い!」と叱られている…

・どうして自分だけトロトロしているんだろう…

 

今回は、要領が悪いことで悩んでいる方に向けて、落ち込んでしまったときの考え方や、具体的な対処法などについて解説します。

要領が悪いことを責めてはいけない理由

人に対し、「どうしてそんなに要領が悪いの?」と責める方は一定数存在します。

 

しかし、このような「人を下げる」言い方しかできない方は、僕自身非常に苦手で基本的に関わりたくありません…

 

ほかにも、僕は以下のような理由から「要領が悪い」といった言い方は可能な限り控えています。

 

【要領の悪さを直接指摘してはいけない理由】

・脳の特性から「要領が悪い」可能性があるため

・本人も「要領の悪さ」を改善させようと努力しているため

 

脳の特性から「要領が悪い」可能性があるため

一概にはいえませんが、「発達障害」の特性によって要領が悪いといわれているケースは決して少なくありません。

 

たとえばASD(自閉症スペクトラム障害)の場合、以下のような特徴を持っていますが、これは脳の特性からきているものなので、変えるのは非常に難しいとされています。

 

【ASDの主な特徴】

・自分なりの「こだわり」を持っている

・同じ行動を繰り返すことで精神的な安定を得ている

 

僕はASDの特徴を併せ持つADHDなので、上記2つの特性の威力について、ポジティブ面・ネガティブ面の双方で強く実感しています。

 

たとえば、「人によってはつらいと感じることが、自分にとっては苦にならない」という長所があり、そのため10年以上もの間、ランニングや筋トレなどの健康的な趣味を続けられています。

 

しかし仕事の際、「いつも同じやり方をしないと気が済まない」というネガティブな側面が目立ってしまい、「融通が効かない」「いつもと違う仕事だと新人以下」など悪口をいわれることも少なくないため苦労することも多いのです。

 

本人も「要領の悪さ」を改善させようと努力しているため

仕事で何か失敗をしてしまった際、「できなかった自分をつい責めてしまう」という方も多いでしょう。

 

特に発達障害の方はまじめで誠実な性格であることが多く、寝る前に「一人反省会」を開き、その日にあった「失敗してしまったこと」を思い出す方も少なくありません。

 

そのような方に対し、「お前は本当に要領が悪いよな!」と一方的に叱りつけるのは、パワハラ以外の何者でもありません。

 

【一方的に叱られたときに思うことの例】

・自分でも何とかしようと努力しているのに、上司は全然理解してくれない…

・やっぱり俺は会社にとっての負担でしかないんだな…

 

自己肯定感が下がるほか、場合によっては早期離職などにつながるケースも多く、上司の管理責任を問われることも多くあります。

 

叱られた本人・叱った上司ともにメリットがないため、一方的に責めるのは控えるのがベストといえます。

 

要領が悪いことを責められたときに有効な対策

上司や先輩から「要領が悪い!」と責められて悩んでいる方は、以下に挙げる対策のうち、自分にとってやりやすいものを選んで実践してみてください。

 

【要領の悪さで悩んでいるときに講じるべき対策の例】

・自分にとって大切な人をイメージし、励ましてもらう

・工夫でカバーする

・現時点で自分が持っているものを書き出す

・自分ができている行動・習慣を振り返る

 

自分にとって大切な人をイメージし、励ましてもらう

もし上司から要領の悪さを指摘されてしまった際は、「頭の中で自分が尊敬している人や大切に感じている人を思い浮かべ、その人から励ましてもらう」というシーンをイメージしてましょう。

 

これは認知行動療法のひとつである「セルフコンパッション」のワークのひとつで、メンタル改善に一定の効果があることがわかっています。

 

【頭の中にイメージする人の例】

・父や母などの大事な家族

・大切な恋人

・好きな小説や漫画のキャラクター

 

自分がピンチになったとき、「次はきっとうまくいくよ」などと声をかけてもらうシーンを想像してみてください。

 

なお、僕は大ヒット漫画の「スラムダンク」の安西先生、「鋼の錬金術師」の「イズミ・カーティス」を思い浮かべています。

 

漫画の中には魅力的なキャラが多数いますので、ぜひ自分にとってぴったりの方をイメージしてみてください。

 

工夫でカバーする

これからの未来に向けて、すでにやらかしてしまった失敗を資産に変えることは可能です。

 

僕はADHDなので、クライアントへの納品物を作る際、誤字や脱字をそのまま見逃し上司に怒られてしまうことが多々あります。

 

「次は頑張ります!」と言っては同じミスを繰り返してしまう自分が情けなく、誤字や脱字をしないための仕組みづくりについて考えるようになりました。

 

【失敗を回避するための工夫の例】

・エクセルなどで誤字脱字シートを作り、自動的にハイライトしてくれるようにする

・Googleドキュメントの校正機能を活用する

・体調不良にならないようにする

 

上記のように改善点を書き出し、それらをひとつずつ実行に移していきます。

 

ミスをミスで終わらせるのではなく、それを次に活かす材料にできれば、それは「貴重な財産」として自分の中に残り続けることになるでしょう。

 

現時点で自分が持っているものを書き出す

少し視野を広げて「自分が現在持っているもの」を書き出すのも有効です。

 

【現時点で持っているものの具体例】

・最低限暮らしていけるだけの収入

・リモートワークができる仕事環境

・ある程度自由に動ける身体

・元気な家族

・気を許して話せる友人(ごく少数)

 

上記は今の僕自身に当てはまるもので、ほかにも【都内で月10万円前後で暮らしていける生活術】みたいな節約スキルも持っていることに気づきました。

 

たとえ仕事で「要領が悪い」と責められたしても、そのほかの部分で優れているものがひとつでもあれば、無駄に自己卑下せず生きていくことは可能なので、ぜひ一度「自分の持っているもの」を書き出しみてください。

 

「私ってそこまで悪くはないのかも…」と、今より少し前を向けるようになるかもしれません。

 

 

自分ができている行動・習慣を振り返る

「自分が持っているもの」を書き出した後は、「自分ができている行動・良い習慣」について考えましょう。

 

自分から見たら大したことのないようなことも、「それってすごいね!」と驚かれることは決して少なくありません。

 

【良い習慣の例】

・仕事関係の勉強

・読書

・ランニングやHIITなどの運動

・リーンゲインズ(プチ断食のこと)

・お酒、タバコ、ギャンブルとは無縁の生活

 

運動が苦手な人や、「ギャンブルがやめられなくて困っている」といった方から見れば、僕はおそらく「憧れの対象」のひとりになり得ます。

 

このように「◯◯さんよりも私の方がまだマシ」という心理効果を「下方比較」と呼び、これは緊急時のメンタルケアとして有効とされています。

 

ただし、過度に意識すると「傲慢になる」「成長できなくなる」といったデメリットが生じるため、自己肯定感が下がったときだけ考えるようにしてみてくださいね。

 

要領の悪さだけを責める人には注意

僕は「メンタルが弱い・人付き合いが苦手・ケアレスミスが多い」といった欠点を数多く持っていますが、それが理解されないことも少なくありません。

 

・誰が見てもわかるような誤字にどうして気づけないの?

・意見を言うだけなのになんでそんな悩んでいるの?

 

このように、僕の悩みを一蹴してしまう人が多くいるのも事実です。

 

しかし大事なのは、自分を詰めてくる人と一定の距離を置き、「自分の欠点と真摯に向き合い、積極的に変化や成長をしていく」ことです。

 

以下の記事では、「自己成長」「メンタルケア」に役立つ情報を載せていますので、これらも併せてチェックしてください。

 

【仕事・人間関係改善】過度に自分を責めないようになるセルフコンパッションとは?

 

 

【認知行動療法】失敗から立ち直る際に使う「ACT」とは?

 

要領が悪い自分を受け入れよう

今回は、要領の悪さに悩んでいる方に向けて、要領の悪さの主な理由、要領の悪さを指摘されたときの対処法などについて解説しました。

 

・要領の悪さは「脳の特性」からきていることも多く、その場合改善は難しい

・失敗を失敗で終わらせないことが大切

・詰められたときは、自分が持っているものや置かれている環境について紙に書き出して確認する

 

周囲の人と比べて落ち込んでしまうのは、今の社会で生きていく以上、避けれられないことかもしれません。

 

しかし、そんな自分でもできることはありますし、なかには人には真似できないようなすごい特技や才能があることも少なくありません。

 

過度なポジティブ思考は逆効果ですし、誤った自信は失敗につながりますので、悩んだときは自分のことを認め、そこからできることを探しましょう。

 

また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。


 


今回もご覧いただきありがとうございました!

 

それではまた!

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