【居場所がない】今の会社で長く働けないと思ったときが方向転換のチャンス

会社にはそれぞれのカラーや風土があります。

 

最初は自分に合った会社と思って入ったものの、途中から「馴染めないな…」と悩んでしまう方は、決して少なくありません。

 

【このような悩みを持つ方におすすめ】

・残業をたくさんした人が評価されるなんて…もう転職しようかな?

・この会社で働き続けたいけど、上司と相性が悪くてつらい…

 

今回は会社に馴染めないと悩んでいる方に向けて、組織の中でうまくやり過ごす方法と、方向転換をするときに役立つ考え方について解説します。

会社内で自分の居場所を確保するためにやるべきこと

会社は仕事をする場であり、そこには一定の成果を出すことが求められます。

 

しかし、発達障害の方は「ケアレスミスが多い」などの理由により結果を出すのが難しい傾向にあります。

 

そのような方が会社で自分の居場所を確保するには、主に以下のような対策を講じる必要があるといえるでしょう。

 

【会社内で自分の居場所を確保するためにやるべきこと】

・まじめに取り組む

・可愛がられる存在になる

 

まじめに取り組む

会社に入った場合、まずは上司から与えられた仕事をこなす必要があります。

 

しかし、仕事をうまく覚えることができず、何度も怒られてしまう方も少なくありません。

 

怒られてしまう原因として、主に以下3つが挙げられます。

 

【上司から怒られてしまう主な原因】

・納期などの確認漏れ

・契約数の未達、売上未達などの「目標不達成」

・指示をしていない範囲の仕事をしていた

 

特に、「いつもサボっている風に見える」方が仕事でミスをした場合、叱責の程度は想像以上のものといえます。

 

一方、以下のような方は、仮に失敗をしてもそこまで詰められない傾向にあります。

 

・一生懸命やったけどミスをしてしまった

・報連相を欠かさずに行ったけどトラブルが発生してしまった

 

上司や先輩といえども「人」なので、これまでの過程がきちんとしている場合には、「お前にはガッカリした」など自分の居場所をなくすような発言をすることはないといえるでしょう。

 

可愛がられる存在になる

人は『能力がある人よりも自身に好意を持っている人』を評価するという習性があり、他人に可愛がられるスキルは現代社会において大きな価値を持つとされています。

 

少なくとも、「物覚えは悪いけど一生懸命仕事に取り組むヤツ」みたいなポジションは獲得できるはずです。

 

怒られてしまうことはつらいものですが、自分のやるべきことに注力していけば、自分のポジションを確保することができるはずです。

 

組織内での居場所づくりに重要な「ソーシャライゼーション」

一般的な組織で働く場合、以下の2点が従業員に求められます。

 

職務適応→組織の中で仕事を覚えて、与えられた役割を果たすこと

職場適応→組織内での自分の役割を認識し、周りの人と良好な関係を構築すること

 

上記は「ソーシャライゼーション(社会化)」と呼ばれているもので、組織に勤める従業員がやるべき職務・責任のひとつとされています。

 

もちろん限界以上のノルマを与える上司の場合なら話は別ですが、許容範囲内の業務量や人間関係である場合、相応の期間、会社へのコミットメントが必要です。

 

また、ソーシャライゼーションを満たすためには、以下の2点を押さえておく必要があります。

 

・キャリアミスト

・ライフコンボイ

 

キャリアミスト

上司に怒られながらも必死に仕事を覚えつつ、職場の人間関係にも慣れ始めたころ、「ずっとこの会社で働き続けるのかな…」といった漠然とした不安感に襲われてしまう方も多いでしょう。

 

この症状は「キャリアミスト」と呼ばれており、主に30代の方に多く見られますが、発達心理学者のダニエル・レビンソンは40~50代の方でも起こることがあると提唱しています。

 

キャリアミストの症状が出てしまうと、多くの方は以下のような状態になるとされています。

 

・漠然とした不安を抱えながら仕事をこなす

・本当の自分の気持ちに気づかないフリをしたまま生きていく

 

自分の気持ちと向き合わずにいると大きな後悔につながってしまうため、気になる方は、自分の働き方について定期的に見直していく必要があるといえます。

 

ライフコンボイ

人生の節目で相談に乗ってくる人のことを「ライフコンボイ」といいます。

 

ライフコンボイは、以下のように人によって少々異なります。

 

【ライフコンボイになり得る人の例】

・会社の先輩

・友人

・恋人

・両親

・病院の先生

・心理カウンセラー

 

なかにはちっぽけなプライドが邪魔をして、自身の悩みを打ち明けられない方も少なくありません。

 

特に30代の方であれば、組織ではもう若手ではありませんし、むしろ自分が相談される立場であることも多いです。

 

相談せずにいるとモヤモヤした気持ちを抱えながら生きていくことになってしまうかもしれませんので、なるべく早い段階でライフコンボイを見つける必要があるといえます。

 

組織内で自分の居場所がない場合は人生の正午を考える

人生の正午」とは、心理学者であるユングが提唱した概念です。

 

人生を1日にたとえると、40歳ごろがちょうどお昼にあたることから「人生の正午」と呼ばれており、これのポイントは以下の2つです。

 

・人生の正午=「置き去りにしてきた自分と向き合うとき」

・人生の正午=「人生半ばの過渡期(個性化の時期)」

 

人生の正午=「置き去りにしてきた自分と向き合うとき」

スイスの精神科医・心理学者のユングは、この時期を「置き去りにしてきた自分と向き合うとき」と定義しています。

 

もちろん、20代や30代の方でも「置き去りにしてきた自分」は多々あります。

 

悩んでいるときが「現在」であればまさに今が人生の正午で、自分の過去を見直し、未来に向けて再調整する必要があるといえます。

 

また、先述したダニエル・レビンソンは、このような「人生半ばの過渡期」を「個性化」の時期と呼んでいます。

 

人生の正午=「人生半ばの過渡期(個性化の時期)」

「人生半ばの過渡期(個性化の時期)」にあたると、さまざまな葛藤を克服しようとします。

 

主に悩んでしまう点は以下の3つです。

 

年齢→若くはないけどやりたいことは多く、それなりの経験はある

チャレンジ→隠居生活にはまだ早く、さまざまなことにチャレンジできる

愛着→男女問わず、異なる特徴を持つ人を認められなかったのが徐々に許せるようになる

 

若いころにはわからなかった自分の「やりたいこと」が、年齢を重ねていくうちにつれ徐々に見えてくることも少なくありません。

 

そのため、チャレンジしようと決意するものの、以下のような葛藤が生まれてしまうことが多くあります。

 

・今の仕事を辞めると家族に迷惑をかけてしまうことになるかも…

・チャレンジしても失敗してしまったら立ち直れない…

 

このような悩みは、どんな人でも1個くらいはあるものではないでしょうか。

 

会社員であれば、労基法によって相応の待遇が保証されていますが、経営者やフリーランスならそれらをゼロの状態にして働く必要があります。

 

もちろん、フリーランス・経営者で生きていくことのメリットもたくさんあり、どちらを選ぶかは自分次第なので、十分に検討したうえで決めてみてはいかがでしょうか。

 

会社に馴染めないのは自分だけじゃない

今回は、「会社にうまく馴染めない…」と悩んでいる方に向けて、組織の中でうまくやり過ごす方法と、方向転換をするときに役立つ考え方について書いてみました。

 

・組織内での居場所を確保するために、自分のポジションを確立させる

・自分を振り返るときに差しかかったときは、自分の気持ちを確かめて行動する

・馴染めないことを責めず、方向転換を視野に入れて働き方を考える

 

人は変化を嫌うもので、ずっと同じ職場に居続けるとそこから動き出すことが難しくなってしまいます。

 

色々な理由で動けないという方も多いかもしれませんが、年を取ったときに自分が後悔してしまうような判断はなるべくしたくないものです。

 

僕自身、迷うことも多くありますが、後悔を1つでも少なくできるように決断していこうと思いますので、一緒に前に進んでいきましょう。

 

なお、以下の書籍も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。

 



 

今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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