【発達障害あるある】本当にサラリーマンは向いていないのか?

「ちょっとした仕事でもミスをしてしまう」「同僚と雑談してもまったく仲良くなれない」など、今の職場環境について悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

 

僕も日々仕事のミスや効率の悪さを上司に指摘され、このまま仕事を失うのかと悩むことも少なくありません…

 

【本記事はこのような悩みを持っている方におすすめ】

・私ってサラリーマンに向いていないのかな…?

・今のままじゃ同僚はおろか後輩にもバカにされる…

 

今回は、なぜ発達障害の方はサラリーマンに向いていないのかという具体的な理由と、発達障害の方が抱きがちな悩みの解消方法について解説します。

発達障害がサラリーマンに向いていないといわれている理由

発達障害の方が「サラリーマンに向いていない」といわれている理由として、主に以下のようなものが挙げられます。

 

【具体的な理由】

・プレッシャーに弱いため

・自責の念が強いため

・精神的な負担が多いため

 

プレッシャーに弱いため

組織で働く場合、年齢や役職などによる上下関係が発生します。

 

後輩は先輩の指示に従って仕事を進め、もしそれが間違った行動なら注意されるのが一般的です。

 

しかし、発達障害の方はミスの頻度も人一倍で、上司や先輩から怒られる回数も多く、その結果プレッシャーに弱くなってしまいます。

 

【発達障害の方がやりがちなミス】

・メールの誤送信

・資料の記載漏れ

・ダブルブッキング

 

誰よりも真剣に取り組みますが、「もう失敗できない」といったプレッシャーに負けてしまい思うような結果を残せないことも多々あるのです。

 

自責の念が強いため

発達障害の場合、能力の凸凹が極端で、努力では補えないほどの短所が際立ってしまうケースも少なくありません。

 

ADHD・ASDの方の多くは真面目で努力家なので、周りの人も親身になってくれることも多いのですが、それがかえって大きなプレッシャーになることも珍しくありません。

 

周りからサポートしてもらっても思うような結果が残せなかった場合、非常に大きな自責の念にかられてしまうことになるでしょう。

 

精神的な負担が多いため

上司や周りの人に対し強い罪悪感を覚えてしまうと、何気ない業務上のやり取りにも強いストレスを感じてしまうようになります。

 

【上司から言われる真っ当な指示の例】

・A社にアポを取ってください

・時間があるときでいいから、部署にあるゴミをまとめて捨てて置いてね

 

上記のような指示に大きな不満を持つ人はほぼいないでしょう。

 

しかし、メンタル面に不調を抱えている人の場合、ネガティブな感情が強まり「責められている」「理不尽な要求だ」などと捉え、余計なストレスを抱えてしまうケースも少なくないため注意が必要です。

 

ポジティブな励ましもストレスの原因になる

過度に責められてしまうのは避けたいところですが、ポジティブな励ましにも注意が必要になります。

【ポジティブな励ましの例】

・◯◯さんなら絶対大丈夫だよ!

・困ったことがあればいつでも相談してね

 

良い人を装ってこちらを手玉に取るような人ではない限り、上記のような声をかけてくれるのは非常にありがたいことです。

 

しかし、不自然に思えるくらい励ましてきたり、顔を合わせるたびに「困ったことはある?」と聞かれたりすると、それらがプレッシャーとなりかえってつらい思いをしてしまう可能性があります。

 

【プレッシャーを感じたときの心情】

・みんな良い人なのに、また心配をかけてしまった…

・せっかくフォローしてもらっているのに結果が出せない…自分は本当にダメなやつだ…

 

僕の場合、新卒で入った会社では、直属の上司には嫌われていましたが、数人ほど優しく声をかけてくれる先輩がいました。

 

自分なりに努力しましたが、発達障害の特性によってうまく期待に応えらず、同じようなミスを繰り返してひどく落ち込んでしまったことを今でも覚えています。

 

どうしても改善できない場合、同じ組織で働くことは難しいのかもしれません…

 

サラリーマンに向いてないと思ったときにやるべきこと

「サラリーマンに向いていない…」「我慢できないほど仕事がつらい」と思ったときは、以下3つのことに取り組みましょう。

 

【サラリーマンに向いていないと感じたときにやるべきこと】

・承認欲求を満たす

・しなやかな心を持つ

・失敗を恐れずにチャレンジしていく

 

いずれも大事なものなので、以下に挙げる解説を参考にしながら取り組んでいきましょう。

 

承認欲求を満たす

「承認欲求」とは、「自分を認めてもらいたい」「周りから評価されたい」と思う気持ちを指す言葉で、自分自身を成長させるうえで非常に重要なものとされています。

 

【承認欲求が高まる言葉の例】

・◯◯さんのおかげで助かったよ

・◯◯がいるからこの会社は回っていると思うよ

 

上記のような褒め言葉をもらうのは、基本的に仕事の能力に秀でた一部の人のみで、発達障害の方が賞賛されることはそれほど多くありません。

 

むしろ「ダメなやつ」というレッテルを貼られ、自分がまるで全否定されたように感じることも少なくないため、自分の承認欲求を満たせる環境に身を移すことが必要になります。

 

【具体的な行動の例】

・自分が得意な仕事を任せてもらうよう、上司や先輩に相談する

・部署移動や転職をして、自分が行う仕事内容を変える

・フリーランスになって自分の得意分野の仕事だけをする

 

上司の言動に一喜一憂することほどメンタルに悪いものはありません。

 

まずは、自分の苦手分野・欠点が目立たないよう工夫することが必要になります。

 

たとえば電話応対が苦手な方は、「電話が苦手なので、その分資料作りの仕事を任せてもらえないでしょうか?」などと提案してみると良いでしょう。

 

しなやかな心を持つ

どんな状況でも自分のことを認められる「しなやかな心」を持つことも重要です。

 

「しなやかな心」を持っていない方は、それを手に入れるための練習をしていく必要があるといえます。

 

【しなやかな心を持つために必要なセルフトークの例】

・元々出世には興味がないし、ミスをして評価が下がってもそこまで気にする必要はないよね

・元々自分の能力は高くないし、失敗するのはしょうがないよ

・たしかに仕事はできないけど、仲の良い家族や友達がいるから大丈夫だよ

 

「セルフトーク」とは、自分の頭の中で繰り返す独り言・おまじないのようなもので、周りにいる誰かに話すことはほぼありません。

 

上記に挙げた3つのセルフトークは僕自身が特に気に入っているもので、ミスをしたときや凹んだときに思い出しています。

 

失敗を恐れずにチャレンジしていく

基本的に人は何らかのミスをするものですが、場合によってはひどく落ち込んでしまうことも少なくありません。

 

しかし、会社の経営に直結するようなミスでもない限り、基本的に1~2週間もすればほとんどの人は忘れてしまいます。

 

【同僚がミスをしたケース】

・◯◯さんってミスしたんだっけ?言われてみればそんな気もするけど全然覚えてないよ…

・私も全然覚えてない!だから大丈夫じゃない?

 

自分のミスについては長く頭の中に残ってしまうものですが、他人のミスをいつまでも覚えているような余裕のある人はほとんどいません。

 

仮にネチネチ蒸し返すような人がいたら、そのときは距離を取れば良いだけの話です。

 

成長マインドセットを持つことも重要

「努力すれば自分は変われるんだ!」と思える心を「成長マインドセット」といいます。

 

「成長マインドセット」を持つ方は、ミスをしてもへこたれず、何度もチャレンジして経験を積んでいけるため、サラリーマンでもフリーランスでも成功しやすいといわれています。

 

「成長マインドセット」は以下の記事でも解説していますので、興味があればぜひチェックしてみてください。

 

【成長マインドセット】不安を力に変える方法とは?

サラリーマンの働き方が合うかは人それぞれ

今回はなぜ発達障害の方はサラリーマンに向いていないのかという具体的な理由と、発達障害の方が抱きがちな悩みの解消方法について解説しました。

 

・サラリーマンで働いているとプレッシャーに押しつぶされる

・指示・命令・声かけといった何気ないやり取りも精神的な負担になる

・自分に合った働き方を探し続ける

 

パワハラをしてくる上司や先輩、陰口が好きな同僚の影響により、サラリーマンとしての働き方を諦めてしまう方も少なくありません。

 

今の環境に満足していない方は「自分に合った職場はどのようなものなのか」「サラリーマン以外の働き方なら問題ないのか」といったことをよく検討し、自分にとって後悔のない決断をするようにしてください。

 

また、以下の本も参考になりますので、もしよければチェックしてみてくださいね。


 


今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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