「やりたいことをしよう!」と決意し準備を始めている際、「でも、私の年齢じゃ無理だよね…」と思いとどまってしまったことはないでしょうか。
僕自身、余計なことが頭の中に浮かび始められなかったことが多々あり、いずれも深い後悔につながってしまっているため、今では「とりあえずやってみよう」の精神を大切にするようにしています。
【本記事はこのような方におすすめ】
・やりたいたいことがあるけど年齢が邪魔をして始められない
・後悔するような人生を送りたくない
今回は、自身の年齢を気にせず目標に向かって着実に取り組めるようになる方法について解説していきますので、気になる方は参考にしてみてください。
目次
自身の年齢が目標達成の妨げになる主な理由
よほどのこと(周りの人に迷惑をかけてしまうなど)がない限り、いつ何を始めようが本人の自由であり、他人があれこれ口を出すものではありません。
しかし、以下のような理由によって、「やっぱりやめよう」と自らの手で実行を取りやめてしまうことが多くあります。
【自身の年齢が目標達成の妨げになる主な理由】
・固定観念と社会的プレッシャー
・自己判断による制限
・体力や学習能力の低下への不安
固定観念と社会的プレッシャー
社会には「◯◯歳までに△△すべき」といった固定観念が存在し、これが個人に無意識のプレッシャーをかけてくることが少なくありません。
【やりたいことにブレーキをかける固定観念の例】
・大学や専門学校を卒業する(20~24歳)になったら就職する(独立・海外留学などができなくなる)
・30歳前後になったら結婚し、出産する(キャリアをいったん止めないといけなくなる)
・就職した会社で定年まで働く(転職・独立ができなくなる)
・両親が病気になったら自分が世話(介護)をしないといけない(転職・退職を余儀なくされる)
上記はいずれも昭和の価値観からくる固定観念で、あまり固執する必要はないものの、「どうしても気にしてしまう」「周りの人が許してくれない」などと悩んでいる方は一定数存在します。
自己判断による制限
人は自身の年齢を理由に「まだ早い」「もう遅い」と自己判断し、大きなチャレンジの機会を逃してしまうことが多くあります。
これは「自分に対するエイジズム」と呼ばれる現象で、たとえば以下のようなものが挙げられます。
【自分に対するエイジズムの例(若手編)】
”20代前半の方が起業を考えているケース”
・起業したい→お金も知識もない→もう少し今の会社で働こう
【自分に対するエイジズムの例(ご年配編)】
”60代の方が最新のITスキルを身につけようと考えているケース”
・生成AIを活用してみたい→調べてもわからないし、誰かに聞くのも恥ずかしい→もうやめよう
いずれにしても、最終的に「現状維持」となることに変わりありません。
体力や学習能力の低下への不安
特にご年配の方は、加齢に伴う体力や認知機能の変化を意識し、新しいスキルの習得や挑戦的な目標設定を避けてしまうことが少なくありません。
【加齢に伴う体力や認知機能の変化によって諦めてしまうものの例】
・海外旅行
・登山
・マラソン
・資格取得
まだ経験したことがない新しい取り組みは想像以上の体力・思考力が必要になるほか、金銭的・時間的な面でも大きな負荷がかかるため、最初・途中の段階で諦めてしまうことが少なくありません。
病気やケガ、資産状況などによって「どうしてもできない…」という方は仕方ありませんが、そうでなければ一度くらいチャレンジしてみるのもアリかもしれません。
目標達成に必要な心構え
自身の目標を達成させようと、日々テレビや雑誌、インターネットなどで情報収集を行っている方も多いでしょう。
目標達成において情報収集は大切な作業のひとつですが、以下3つのポイントを押さえておかないと、気づかぬうちに自身の行動力が下がってしまうおそれがあるため注意が必要です。
【目標達成に必要な心構え】
・ネガティブな情報は見ない・読まない・聞かない
・信頼に足る書籍を繰り返し読む
ネガティブな情報は見ない・読まない・聞かない
情報を得ることは大事ですが、きちんと取捨選択をしないと余計なものまで取り入れてしまうおそれがあるため注意しなければなりません。
【余計な情報の代表例】
・芸能人の不倫
・政治家の汚職事件
・SNSでの誹謗中傷
上記3つに反応してしまう気持ちはわかりますが、いずれも自分の目標には関係ありません。
自分にとってプラスのことはないうえに変な安心感も覚えてしまうので、ネガティブニュースに目を向けるのは禁物といえます。
信頼に足る書籍を繰り返し読む
僕たちの身近にあるインターネットには、特に知る必要もない雑多な情報が多々存在します。
どこの誰が書いたのかわからないホームページ、エビデンスに欠ける内容、不安を煽る広告などが散見されるため、「情報を見極める力」がないと余計なトラブルに巻き込まれてしまうおそれがあります。
その点、世の中に出ている多くの書籍には、筆者が時間をかけて書いた内容が多分に盛り込まれており、「あらかさまな誤情報」だと思える文章は原則記載されていません。
【参考になり得る書籍の例】
・流行のビジネス書
・ベストセラーと呼ばれている専門書
・不屈の名作といわれている小説
もちろん、情報は絶えずアップデートされており、なかには古いデータのほか、今は間違いとされている内容が書かれている書籍も少なくありません。
情報収集を目的に読書をする場合には、自分が気になるジャンルの書籍を複数冊購入し、それぞれ比較しながら読み進めていくと良いでしょう。
年齢を気にすることなく新しいことを始めるコツ
新しいチャレンジをする際、事前に確認すべきポイントがいくつかあります。
【チャレンジするときにの大事なポイント】
・本当に大切なことを把握する
・方向転換のしすぎに注意にする
・サンクコストバイアスにとらわれすぎない
いずれも大事なポイントなので、ぜひ押さえておくようにしてください。
本当に大切なことを把握する
今の自分をより高めようとする目標・行動は数多くあります。
【目標に設定しやすいもの・今後の行動指針になり得るものの例】
・国家試験の受験
・筋トレ
・転職
・婚活
・自炊
できれば1つでも多くのことに取り組みたいものですが、時間やお金は有限であり、多くの方は1〜3個くらいに絞って勉強・トレーニングなど励むことになります。
そのようなとき、人の心を煽ってくる情報や、心無い方の発言に意識が向いてしまうことが多々あります。
【人の心を煽るような言葉の例】
・転職するなんてもったいないよ!今の会社で出世した方がいいんじゃない?
・お前が筋肉質な体型になるなんて無理だよ!ジムに行くなんて無駄じゃない?
上記は実際に僕が人から言われた言葉で、当時は「どうしてそんなことを…」とひどく落ち込んでしまったことを今でも覚えています。
せっかく選んだものに自信が持てなくなってしまう可能性があるため、心無い発言をする方には極力関わらない方が無難といえるでしょう。
方向転換のしすぎに注意する
世間の雑多な情報に踊らされ、そのたびに自分の取り組むべきことを変えてしまうのはコスパが悪いです。
【目標に向かって取り組んでいるときに抱きやすい悩みの例】
・TOEICの勉強をしているけど、何か別の資格にチャレンジした方が良いのかな?
・ダイエットのために野菜中心の生活を送っているけど、お肉を食べても太らない方法があるって本当?
注意力・集中力などもその情報によって削がれ、普段の仕事や作業にも支障をきたすようになってしまいます。
「いろいろとがんばったけどもう限界…」と思うなら方向転換するのもアリですが、1日〜1週間くらいで投げ出してしまうのはやはりもったいないことなので、「具体的な期限・勉強量」などを決めてから目標に向かって取り組むことをおすすめします。
サンクコストバイアスにとらわれすぎない
「サンクコストバイアス」は、サンクコスト(埋没費用)に引きずられて、自身の行動がゆがめられることを指す心理学用語です。
【サンクコストバイアスの例】
・新しい書籍を買って読んでいるけどつまらない…てもせっかく買った本だし最後まで読もう
・流行っている映画を観ているけどつまらない…帰りたいけどチケット代がもったいないから最後までいよう
サンクコストバイアスにかかると、過去に払った費用の元を取るべく、自分の望まない行動を取ってしまうので注意が必要です。
チャレンジしている自分をバカにされたときに意識すべきこと
先ほども軽く触れましたが、新しいチャレンジをしている際、たびたび「そんなことをしても意味ないでしょ?」とバカにしてくる人に遭遇するものです。
場合によっては心が折れてしまう可能性もあるので、以下の2つを意識しながら取り組むようにしてください。
【年齢を理由にバカにされたときに意識すべきこと】
・チャレンジしていること自体を尊いと考える
・「学習性無力感に陥っている人」だと割り切って軽くあしらう
チャレンジしていること自体を尊いと考える
ニュースを見ていると、たびたび「成功者」と呼ばれる方の記事が目に留まりますよね。
【世間で「成功者」と呼ばれている人の特徴】
・◯億円の資産を持っている
・海外に別荘がある
・フォロワー数◯万人を突破している
「自分には縁のない世界だな」と思いながら見ている方がいる一方、「世の中にはすごい人がたくさんいるな…自分なんて全然ダメだよ…」と悩んでしまう方も少なくありません。
このようなときは、「チャレンジ中=尊い」と思うようにしてみましょう。
【チャレンジ中=尊いと思うに至る主な理由】
・世の中にはチャレンジできずに終わってしまう人が大勢いるから
・チャレンジすることでしか得られない知識・スキルが身につくから
先ほども軽く触れましたが、雑多な情報やサンクコストバイアスの影響により、チャレンジングな挑戦ができずに終わってしまう方が多いのが現状です。
そのような中、一歩踏み出してスタートした人というのはその時点で貴重であり、「すごいね!」「かっこいいね!」と思われる存在となり得ます。
そのほかにも、チャレンジすることでしか得られないこと(自分の得手不得手や最低限の知識など)も多々あるので、何事も「まずはやってみる」精神でチャレンジするようにしてください。
学習性無力感に陥っている人だと割り切って軽くあしらう
「学習性無力感」は、努力しても思ったような結果が得られない状況に長期間置かれることで、次第に行動することを諦めてしまう状態のことを指す言葉です。
【「学習性無力感」に陥っている方の考え方の例】
・いくら努力しても、憧れの起業家みたいにはなれない…
・どんなに頑張っても、あの人みたいなスリムな体型にならない…
強いストレスがかかると、どんなに強い心の持ち主でも行動できなくなってしまうほか、他人の挑戦を止めるような行動を取ることも珍しくありません。
学習性無力感から脱出するには、「成長マインドセット」を備える必要があります。
【成長マインドセットを持っている人の特徴】
・何事も「やればできる」という精神で取り組んでいる
・失敗しても「私はまだ成長途中だから」と簡単に諦めることがない
上記のような人は成長マインドセットの持ち主である可能性が高いです。
しかし、「自分には無理だよ…」と自分を卑下してしまう方も多いでしょう。
成長マインドセットを身につけるには、以下のような行動を取ることが重要です。
【成長マインドセットを身につける具体的な方法】
・自分にとって「負担が大きいこと(資格試験の勉強や高負荷なトレーニング)」に取り組んだ回数を数える
・基本的に「自責思考」で物事を捉えるクセを持つ
何かに挑戦していると、「失敗を感じてしまう瞬間」というのが必ず訪れます。
そのようなときは、「たしかに自分は失敗した。だけど、今まで◯回も再チャレンジしてきたじゃないか」などと、自分がこれまでやってきた努力の過程に目を向けてみましょう。
「前に進んでいる感覚を持てている人=成長マインドセットの持ち主」ともいわれているので、挫折してしまうそうな方はぜひ実践してみてください。
また、失敗を他人のせいにせず「自分事」として捉えることも自身の成長には欠かせない要素のひとつなので、この点も意識しながら自分にできることに注力していきましょう。
年齢に関係なくチャレンジすることが大事!
今回は、自分の立てた目標に向かって着実に取り組んでいけるようになる方法について解説しました。
・雑多な情報に目を向けず、本当に大切なことだけを意識して行動する
・新しいことにチャレンジすること自体が尊いので、世間から注目されている「成功者」の情報はなるべく得ない
・サンクコストバイアスにとらわれず、なおかつ成長マインドセットを持って行動することが大事
他人の心ない発言や古い価値観、自分自身の心のブレーキにより、「本当にやりたいこと」を諦めてしまう方は決して少なくありません。
僕もさまざまな理由によってやりたいことを始められていない状況なので、一度自分自身を見つめ直し、今後の方向性を考えてみようと思っています。
「後悔のない人生を送りたい」と思っていらっしゃる方は、僕と一緒にできることから始めていきましょう。
上記の書籍も参考になりますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!