【大転職時代】今の会社に長くいなくてもいい?発達障害の転職術を紹介

今の仕事がつらいと感じるとき、色々な選択肢が頭をよぎるのではないでしょうか。

 

特にADHDやASDなどの発達障害の方は、不注意やこだわりといった特性のおかげで「要領が悪い」「自分だけどうしてできないの…」と悩みがちです。

 

【このような悩みを持つ方におすすめの記事】

・今の会社に残ればいいのかな?

・それとも転職しようかな?

 

今回は、発達障害の方の働き方や転職術について解説します。

 

実践したい行動・取り入れたい思考について詳しく解説していきますので、お悩みの方は参考にしてみてください。

発達障害の方が今の会社でやるべきこと

もし体調やメンタルの面に支障をきたしている場合、すぐにでも仕事から離れて休むべきです。

 

ただ、身体やメンタルに大きな負担がかかっていない場合、まずは以下に挙げる行動を取ってから今後について考えることをおすすめします。

 

・体力とメンタルの状態を把握する

・今の会社でできていること・できないことを明確にする

 

体力とメンタルの状態を把握する

行動力がある人やフットワークが軽い方は「掲げた目標を達成しやすい」といわれており、世間的にも「何事もすぐ取り掛かる人」になろうという風潮が強いです。

 

たしかにこれは間違ってはいませんが、自分が納得できていない状態で大事な決断をするのは少々危険です。

 

特に、ストレスや疲労で身体やメンタルが弱まっていると正常な判断ができなくなってしまうため、自分の体調面を整えることが先決です。

 

・仕事量を減らすように相談する

・休日は仕事のことを考えずに好きなことをして過ごす

・仕事に対して「ほどほど」のスタンスを取る

・仕事でミスをしてしまっても自分を認めてあげる

 

体調とメンタルを一度整えて、ゆっくりと落ち着いた状態で今後のキャリアについて考えるようにしましょう。

 

今の会社でできていること・できないことを明確にする

転職活動をする場合、履歴書や職務経歴書を書くことになりますが、そのためには「キャリアの棚卸」を行わなければなりません。

 

僕自身も定期的に行っていますが、「特に誇れるものがないな…」「際立った長所もないな…」と凹むことが多いです。

 

しかし、どんな人でも強みとなるものは持っているもので、根気強く探っていく必要があるといえます。

 

・短期の離職が気になるけど、その分さまざまな業界の知識を得ている

・マネジメント経験はないけど、その分現場経験が豊富で、トラブル対応能力に長けている

 

このとき、面接官への心象を良くしようと嘘の経歴を書くのはNGです。

 

「短所を長所に変える工夫をする」「面接官や会社の課題を解決できる能力があることをアピールする」など、できるだけ相手目線で職務経歴書を作っていくことが重要です。

 

発達障害が無理なく働く「転職術」とは

ここでは、発達障害ならではの「転職術」について解説します。

 

大事なポイントは以下の2つなので、ぜひチェックしてみてください。

 

・希望と能力を分けて考える

・強みを活かせる職種に就く

・人間関係・働き方について可能な限り確認する

 

希望と能力を分けて考える

「自分ができること」「自分がやりたいこと」はまったくの別物なので、きちんと分けて分析していくのが大事なポイントです。

 

また、自分の希望と能力を別々に分けて考えることで、今の自分を形作っている「軸」が見えてくるようになります。

 

・収入面は大事だけど、無理なく長期的に働ける職場の方が良い

・尊敬できる人がいる職場で働きたい

・仕事よりも家族との時間を大切にしたい

 

上記3つは僕が持っている軸の一例です。

 

これらは人によって異なってきますし、年齢や家族構成によっても変わります。

 

過重労働で心のゆとりがなくなってくると、これらを無視して「とりあえずどこでもいいから働きたい!」と安易な判断をしてしまうようになるので、ゆっくりと自分自身の軸を明確にしましょう。

 

強みを活かせる職種に就く

発達障害の方は、定型発達の方にはない優れた長所を持っていることが多いです。

 

・ひとつのことに集中できる

・興味を持ったものに対してはとことん没頭できる

・普通では思いつかないアイディアを思いつく

 

会社や学校では、「融通が利かない」「ケアレスミスが多い」などやっかみがられてしまうことも多く、自分の居場所を作れずに悩んでしまう方も少なくありません。

 

しかし、定型発達の方にはなかなか見られない長所を活かすことができれば周囲の評価も一気に変わるようになります。

 

【人と関わることが得意な人(ADHD・積極奇異型)】

→営業職や販売職

【人と話すのが苦手だけど物事に没頭しやすい人(ASD)】

→ライターや事務職

 

もちろん、自分の強み・長所だけが発揮できる職場はほぼありません。

 

また、研究職やミュージシャンなど、人によってはハードルが高すぎてチャレンジできない職種も少なくありません。

 

弱点となる部分が目立たず、なおかつ自分の長所が少しでも活かせるような職場を探すのがベターといえるでしょう。

 

人間関係・働き方について可能な限り確認する

正直なところ、転職は運や縁といった要因にも左右されます。

 

どんなに優れた人でも、長時間労働・マウント上司・休日出勤の3つがコンボになっている「ブラック企業」に入る確率はゼロではありません。

 

場合によってはうつ病や適応障害といったメンタルの病気にかかってしまうおそれがあるので、面接のときにできるだけ詳細な情報を聞き出しておく必要があります。

 

・面接官に対し、社風が自分に合っているかどうか可能な限り聞いてみる

・現場を見学させてもらい、先輩社員に生の声を聞いてみる

 

実際に入社してみないとわからないことも多いのですが、それでもできる限り聞き出す努力は必要です。

 

また、求人情報に記載されている条件面も、本当にそうなのかたしかめておく必要があります。

 

・リモートワークができると書いていますが、実際にはどれくらい経てばリモートでの業務が開始となりますか?

・育児休暇が取れると書いていますが、これまで何人くらいの方が取得されていますか?

 

実際に、求人情報と実態が剥離している会社も少なくありません。

 

転職活動をして、希望の会社が見つからない場合には、今の会社に残るという選択をしてもOKです。

 

転職は「今よりも幸せになるために行う手段のひとつ」なので、焦ることなく取り組むようにしてくださいね。

 

つらい仕事を無理に続ける必要はない

今回は、「今の仕事がつらい…」と感じてるときに実践したい行動や取り入れたい思考について解説しました。

 

・今の会社で体力とメンタルを回復させてから行動に移す

・やりたいこととできることを明確にして、自分の軸をはっきりさせる

・自分にとって働きやすい会社で働く

・長所が活かせる職種に就く

 

一度メンタルを崩してしまうと、焦りや不安にによって極端な行動を取りがちになります。

 

また、他人の転職成功談などを聞いてしまうと余計に焦ってしまい、うまくできていない自分を責めてしまうようになるため、自分にできるところから無理なく取り組んでいきましょう。

 

また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてご覧になってみてください。



今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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