「年齢に関係なく活躍できる社風」「得意なことを仕事にできる環境」など、今は魅力的なチャンスがめぐってきやすい環境が整っている状況だといわれています。
自身の努力と運によって望む未来を手にしている人を見て、「あの人はいいよな…自分にはないものたくさん持っているし…」などと嫉妬してしまう気持ちは痛いほどわかります。
しかし、過度に自分のことを「悲劇のヒーロー・ヒロイン」だと吹聴すると、周りの人から距離を置かれてしまうので控えるべきといえるでしょう。
【本記事は以下のような悩みを持っている方におすすめ】
・「お前は有名企業に勤めていていいよな〜」とか言われるけど、全然そんなことないんだよな…何でわからないんだろう…
・「あなたは幸せよね。結婚して子どもいるし。それに比べて私は〜」とか言われると、ちょっとしんどい…私にだって悩みはあるのに…
今回は、なるべくなら付き合いたくはない「他人への嫉妬心が強い人」への対処法について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
目次
嫉妬の感情が発生する主な要因
嫉妬の感情は、以下のような人を見たときに生じるとされています。
【嫉妬の感情を覚えやすい人の特徴】
・自分が望んでいるものを持っている
・自分の好きな人から好意を持たれている
・「幸せの強要」が大好き
自分が望んでいるものを持っている
世の中には「持っている人」と呼ばれる方が一定数存在します。
【「持っている人」の特徴】
・多くの人が羨むであろう「豊富な資産・社会的な地位」などがある
・最終的に「良い結果」を手に入れることが多い
1つ目の「豊富な資産・社会的な地位」は、持っている人の代表的な特徴といえます。
あからさまな「金持ちマウント」を取る人は嫉妬の対象になりやすいほか、周囲にいる多くの人から反感を買ってしまうため孤立しがちです。
また、最終的に「良い結果」を手に入れることが多い方は、以下のような嫉妬をされることが多くあります。
【嫉妬する人の頭の中】
「あいつが努力していたことは知っているよ。でも、だからといって全国一位の成績を納めるなんて…やっぱり『持っている人』には勝てないのか…」
「あの娘は昔からかわいいし誰にでも平等に接している。陰キャの私にも優しくしてくれる良い人。だからこそ、一緒にいるのがつらくなるんだよね…」
どちらも決して「悪い人」ではありません。
それにもかかわらず嫉妬の対象になってしまうのは、個人的には少々悲しいことだと実感しています。
自分の好きな人から好意を持たれている
「自分の好きな人から好意を持たれている」方も嫉妬されやすい傾向にあります。
これは僕も経験があり、「やっぱりかっこいいあいつには敵わないのか…」と涙を拭ったことは一度や二度ではありません。
このとき、自分にベクトルを向けて「もっと好かれる人になろう！」と前向きになれれば問題ありませんが、「嫌がらせをしてやろう」などと世間的にマイナスな行動を取るのはNGです。
【「嫉妬感情」の正しい使い方】
・嫉妬のエネルギーを努力の源にし、自分にできる努力をする
・「自分の本当に欲しいもの」を明確にするための指針にする
嫉妬の感情が湧くのは、主に「自分にも可能性がある」「少しがんばれば手に入る」といった状況・環境にいるときだとされています。
そのため、誰かに嫉妬したときは、その人が持つ「何か」が自分にとって価値のあるものだということです。
「あいつに嫉妬している暇なんてない。自分を磨いて好きなあの娘に振り向いてもらえるように努力しよう！」と決意し何らかのアクションを起こすことが重要だといえるでしょう。
「幸せの強要」が大好き
「幸せの強要」とは、以下のような言葉を使いジリジリと相手の精神を削っていく発言をすることです。
【具体的な例】
・あなたはすてきな旦那さんがいていいよね。それに比べて私は寂しい独身貴族…
・お前は一応会社に勤められていてまだ幸せな方だよ。おれはほぼ無収入のフリーランスだぞ？
仮にすてきな旦那さんがいたとしても、時にはわがままを言って困らせてしまうことも多々あり、それが大きなストレスになっていれば、決して「幸せな状態」とはいえないでしょう。
また、勤めている会社が「ブラック企業」で上司によるパワハラが横行している場合、たとえ不安定な生活であってもフリーランスの「自由さ」の方が魅力的に思えるはずです。
物事の一面だけを見て「あなたは幸せものだから」と勝手に決めつけ、そこからネガティブイメージを膨らませて「悲劇のヒーロー・ヒロイン」を演じる人は、「嫉妬心が強い」「相手を無意識に追い詰める」の2つの特徴を兼ね備えた存在だといえるでしょう。
嫉妬心が強い人への対処法
他者への嫉妬心が強い人にはなるべく近寄らないのがベストです。
しかし、「仕事や学校での付き合いがあってどうしても会ってしまう」という方も多いでしょう。
そのような場合、以下のような対処法を試してみてください。
【嫉妬心が強い人への対処法】
・陰で努力していること・人知れず悩んでいることを伝える
・「ありがとう」「そうなんです」などと感謝や肯定の言葉を述べて会話を終わらせる
陰で努力していること・人知れず悩んでいることを伝える
嫉妬の主な要因は、お金やルックス、社会的地位などといった「一部分」であることが多いです。
豊富な資産を得るまでのプロセス、誰もが羨むような美貌を手にするまでにした努力などはあまり表に出ることはなく、これが嫉妬感情を増幅させる大きな要素となるケースも少なくありません。
【嫉妬されたときの対応例】
①お金による嫉妬
・たしかに私は大金を手にしているけど、数年前までは月5万円の家賃を支払うのもやっとの生活だったし、今も毎日さまざまな苦労をしながら働いているんだよ。楽してここまでこれたわけじゃない。
②ルックスによる嫉妬
・たしかに私は世の中的には「美人」なのかもしれない。でもそれは日々の節制の成果だと思っているし、それに人一倍美容やファッションにも気を遣っているのよ。しんどいけど努力しないとね。
上記のように、「自分の背景部分（ストーリー）」を語ることで、相手の納得感が高まります。
それでも嫉妬してくる人には、以下の対処法が有効です。
「ありがとう」「そうなんです」などと一言だけ述べて会話を終わらせる
先述した「あなたはいいよね。それ比べて私は…」が口癖になっている人は、誰かに自分のことを「肯定してもらいたい」と思っていることが多くあります。
これに応じて「全然そんなことないよ。あなたの方がすてきだし魅力的だよ」と伝えるのも悪くはありませんが、これは対処療法的なもので、その場しのぎにしかならないことがほとんどです。
そのため、「相手を傷つけずに会話を終わらせる」または「その場を去る」ことが重要になります。
【無難な会話の終わらせ方・切り上げ方の例】
①自分のルックスを引き合いに出された場合
・ありがとう。実は一年前からダイエットしてたんだよね。私はこれまでヨガをしていたんだけど、最近新たにボルダリングを始めたんだ。◯◯さんは何かやってる？
②自分のパートナーを引き合いに出された場合
・そうなんだよね。昔から優しくて私にはもったいないくらいの人だよ。ごめん、電話かかってきたからちょっと席を外すね。
1つ目については、「自己卑下による不毛な会話」を避けるためにルックスの話題から運動の話題に切り変えています。
そのままルックスの話題を続けてしまうと、高い確率で「どうせ私は顔もスタイルも悪いし…」といった自己卑下を繰り返してしまうためです。
2つ目については、「席を立って強制的に会話を終わらせる」という方法で、ほかにも以下のようなやり方があります。
【僕が実施している「強制的に会話を終わらせる」ための方法】
・トイレに行く
・目薬を指して話題を「眼精疲労・ドライアイ」などに変える
・レストランにいる場合、飲み物を注文する（ドリンクバーに行くために席を立つ）
いずれも自然な流れで会話を終わらせることが可能なので、お困りの方は一度試してしてみはいかがでしょうか。
「隣の芝生は青い」と感じている人にはなるべく関わらない
今回は、なるべくなら付き合いたくはない「他人への嫉妬心が強い人」への対処法について解説しました。
・嫉妬されるのは主に自分に足りないものを持っているため
・嫉妬の感情は「努力」のエネルギーにするのがベスト
・「幸せの強要」をされたら話題を変えるか席を立つ
リアルでの人付き合いに加え、今は「X」「Instagram」といったSNSの影響もあり、現在は嫉妬によるストレスで悩む方が非常に多くなってきているとされています。
「知らない間に嫉妬されていた」または「気づいたら嫉妬していた」といったケースは多々あり、そのため自分が加害者になることもあれば被害者にもなり得ます。
「嫉妬の感情はうまく使う」「過度に嫉妬してくる人とはなるべく関わらない」の2つを守れば余計なトラブルは避けられるはずなので、やっかいごとを増やしたくない方はぜひ頭に入れておいてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた！
