いつも目の敵にする上司や、急に無茶な仕事を振ってくる先輩などに頭を抱えている方も多いのではないでしょうか。
「好きな仕事だから耐えよう」と割り切って指示に従うのも良いですが、徐々にストレスが溜まっていき、最終的には倒れてしまうことも少なくないため注意が必要です。
【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】
・嫌な上司に付き合うのも疲れるな…
・どうしていつも自分だけ目の敵にされるんだろう…
今回は、職場の人間関係がつらくなってしまう理由や、実際に傷つけられてしまったときに役立つ具体的な方法などについて解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてください。
目次
職場の人間関係で悩むようになる主な理由
職場の人間関係で悩むようになってしまう理由として、主に以下のようなものが挙げられます。
【職場の人間関係で悩むようになってしまう主な理由】
・付き合う人を自由に選べない
・上司からの期待が大きすぎる
・自分自身に過度な期待を持っている
付き合う人を自由に選べない
職場は仕事をする場所で、基本的に付き合う人を自由に選ぶことはできません。
そのため、場合によっては口調が厳しい上司にあたることも多く、以下のような注意を受けてしまうケースも珍しくありません。
【威圧的な上司が好む言葉】
・俺の指示通りに動けよ!
・何度言ったらできるようになるの?
上司から注意されると「自分はダメなやつなんだ…」と落ち込んでしまうほか、萎縮して過度に遠慮がちになることも多いので注意が必要です。
上司からの期待が大きすぎる
上司からの期待が大きすぎる場合、それに応えることは容易ではありません。
【上司からの期待が大きすぎる場合にやりがちなこと】
・無茶なスケジュールでも深夜まで仕事をして間に合わせる
・早朝出勤や休日出勤をしてノルマをクリアする
最初は達成感を覚えるかもしれませんが、徐々に「どうして自分だけこんなつらい思いをしなきゃいけないんだろう」と悩むようになります。
特に、自身の成果がインセンティブや昇進などに反映されないような場合、余計に苦しくなってしまうでしょう。
人によっては上司を恨むようになり、今後の付き合い方が悪い方向に変化することも珍しくないのです。
自分自身に過度な期待を持っている
「自分自身に過度な期待を持っている」ことも、職場の人間関係がつらくなってしまう理由のひとつです。
【自分自身の期待値が高すぎる人が持つ悩みの例】
・上司からの指示は全部守らないといけないのにできなかった…もう終わりだ…
・いつもの私ならできるはずなのに達成できなかった…みんなから嫌われたに違いない…
上記のような考え方を持っている場合、不甲斐ない自分を受け入れることができず、ミスをするたびに萎縮してしまうようになります。
「別に気にすることはないよ」と周囲は思っていても、自分が自分に不合格者のレッテルを貼ってしまうと、「きっとみんな怒っているだろう」という思い込みが強くなります。
自分自身で壁を作ってしまい、最終的にはギクシャクした人間関係になってしまうのです。
職場の人間関係に悩んだときに行うこと
ここからは、「今の職場で働き続けたい」「人間関係のトラブルで悩みたくない」と考えている方に向けて、具体的な解決法を紹介していきます。
順を追って解説していきますので、無理のない範囲で少しずつ実践してみてください。
【職場の人間関係に悩んだときに行うこと】
・自分が不満に思っていることを書き出す
・自分に必要な感情を満たす行動を取る
・優先順位が高いものから実行に移す
・苦手な人と距離を取る
・淡々と続ける
自分が不満に思っていることを書き出す
人間関係でつらくなったときは、まずはそれらの悩みを紙に書き出しましょう。
これは「エクスプレッシブライティング」と呼ばれる認知行動療法のひとつで、頭の中にあるモヤモヤした感情を外に出し、可視化させたうえで整理していきます。
【紙に書き出す主な内容】
・普段頑張っているのに職場の上司に嫌味を言われる…
・お前の話は伝わらない!と一方的にキレられる…
・いつになったら仕事が終わるのかといちいち先輩から嫌味を言われる
・自分のことを認めてもらえない環境にいると悲しくなる
・雑に扱われているようで面白くない
友達からの嫌がらせや義母との関係など、人付き合いの幅が広がるほど、抱える悩みというのは次第に増えていくようになります。
それらも全部紙の上に書き出して、今抱えている悩みを吐き出していきましょう。
なお、エクスプレッシブライティングについては以下の記事でも解説していますので、よければこちらも読んでみてください。
自分に必要な感情を満たす行動を取る
悩みを紙に書き出すだけで受けるストレスは少なくなりますが、「これだけだと何か物足りない…」と悩む方もいるかもしれません。
このような方は、「自分の感情を満たすためにはどのようなことをすればいいのか?」を考えて、同じように紙に書き出していきます。
【落ち込んでいるときに取るべき行動の例】
・大好きな本をまとめ買いしてみる
・自分のことを褒めてくれる人の近くにいく
・ペットを飼ってつらい気持ちをなぐさめる
・自分自身に手紙を書いてみる
・好きな人に感謝する
・仕事とは関係ない人と会ってご飯を食べる
お金がかかるものもあれば、かからないものもあるでしょう。
そのようなことには一度目をつむり、自分の気持ちを満たすことに注力していきます。
嫌な人間関係も、その瞬間は忘れることができるようになるので、思いつくままに書き出していきましょう。
優先順位が高いものから実行に移す
先ほど書いたリストの中からいくつかピックアップし、できそうなものから実践してみてください。
個人的には、「仕事とは関係ない人と会ってご飯を食べる」がおすすめです。
良い気分転換になるほか、何か具体的なアドバイスをもらえることも多く、今後のキャリアアップ・キャリアチェンジなどにつながる可能性があるためです。
苦手な人と距離を取る
人と仲良くなることも大事ですが、真面目で優しい人は良くも悪くもマウントの対象にされがちになります。
そのような際、たとえば「最低限のメッセージでのやり取りだけで済ます」と決めることで、苦手な人との接触回数を減らせます。
しかし、急に素っ気ない態度を取ると、以下のようにかえって過剰に反応する可能性があるので注意が必要です。
【素っ気ない態度を取ったときに言われがちなこと】
・いきなりその態度はないだろ!
・後輩のくせに生意気だぞ!
多くの人は、「この人ならきっと◯◯をする」という思い込み(バイアス)を持っています。
たとえば、自動販売機にお金を入れてスイッチを押せば飲み物が出てきますが、きちんと出てこないとどんな人でも焦ってしまうでしょう。
これと同じように、人も「特定の人にいつもと違う反応をされると、焦って普段はしないような行動を取る」ようになります。
非常につらい暴言を吐かれてしまうことも珍しくないため、嫌な上司に取る態度を変えるときは、可能な限り慎重に行うようにしてください。
淡々と続ける
一定期間はつらい状況が続くかもしれませんが、常に同じような態度を取り続ければ、相手の感情も次第に収まってくるようになります。
先ほどの例でいえば、「自動販売機が故障している」ことがわかれば、お金を入れても飲み物が出ないのは納得がいくからです。
「この人少し危ないな…」思ったときは、深追いせずに上手に距離を取るようにしてみてはいかがでしょうか?
職場の人間関係で悩むのは真面目に取り組んでいる証拠
今回は、職場の人間関係がつらくなってしまう理由や、実際に傷つけられてしまったときに役立つ具体的な方法などについて解説しました。
・人間関係で生まれる苦しみは、「過度な自責思考」と「自分への過度な期待」によって生まれることがある
・不満に思っていることを紙に書き出し、自分に必要な感情を満たす行動を取るとストレスが少なくなる
・苦手な人とは距離を取る
基本的に、顔を合わせるたびにマウントを取ってくるような嫌な人とは距離を置くのがベストです。
しかし、仕事上どうしても接触することもあり、ストレスが溜まるシーンも多くあるでしょう。
そのようなときは、今回ご紹介した方法を実践し、自分の心を守るようにしてください。
また、以下の書籍も参考になりますので、よければ併せてチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!