私たちが勤める会社には、常識があって優しい方がいる一方、高圧的でマウントを取ってくる方も少なくありません。
入社直後なら、そのような人も我慢できるかもしれませんが、入社3年目・5年目とキャリアを重ねていくと、徐々にストレスが溜まり身体に何らかの症状が現れることになるかもしれません。
【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】
・入社してもうすぐ3年。とりあえず今の会社で働けているけど、このまま続けていけるのかな…
・体調も悪いし、いっそのこと別の会社で働くのもアリかな…?
今回は、仕事のストレスを抱えやすい繊細な方や、仕事に行き詰まりやすい発達障害の方に向けて、仕事上で発生するストレスを軽くする方法や、仕事におけるキャリアプランの考え方について解説します。
目次
発達障害のストレス解消法
上司に叱られたり嫌味を言われたりしても、それをストレスに感じるかどうかは人によってそれぞれ異なります。
陰口を叩かれても平気な人もいますが、発達障害の方は仕事・人間関係などで不注意によるミスを多くしてしまうことが多く、耐えきれずに大粒の涙をこぼす方も珍しくありません。
このような状況では冷静に考えられなくなるので、自分なりの「ストレス解消リスト100」を用意し、それを参考にして定期的にストレスを解消させる必要があります。
「ストレス解消リスト100」とは?
人生の後悔を少しでも減らすために、「やりたいことリスト」を作って実践しているという方も多いのではないでしょうか。
「ストレス解消リスト100」とは、「やりたいことリスト」の「ストレス解消版」で、自分のストレス解消につながる行動・物・人などを100個ほど書き出し、ストレスが溜まったときにそれらを実践するときに使うリストです。
「ストレス解消リスト100」の作り方
「ストレス解消リスト100」を作る際は、自分の好きなこと・好きなものを思いつくままに書き出していきます。
しかし、「100個なんて思いつかないよ…」と悩む方も多いでしょう。
そのような方は、5~10個くらいでもかまいません。
以下に、僕のストレス解消法の一部を紹介しますので、お困りの方は参考にしてみてください。
【ストレス解消のためのアクティビティ】
・近所をランニングする
・好きな漫画や小説を読む
・悩みごとをノートに書き出す
・泣ける映画やアニメを鑑賞する
・好きな音楽を聴く
・ギターやベースを弾く
・筋トレをする
・高級なコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れる
・大切な人と食事に行く
取り組みやすいものから実践していく
実際に作成した後は、ストレスが溜まったときに実行するだけです。
何か1つでもかまいませんので、自分が没頭できる趣味やアクティビティーに取り組むことが重要です。
このとき、「お金がもったいない…」と考える方もいるかもしれませんが、大事な自分自身を守るために使うお金は、決して無駄遣いではありません。
【無駄に思えるけど大切な行動】
・勉強とは無関係な漫画を買う
・ダイエットには向いていないスイーツを買う
普段だったら好ましくない行動でも、自分がつらい状況ならストレス解消の手段として実行しても問題ないと思います。
「自分自身に対してお金を使うのは間違いじゃない」「自分にはそれだけの価値がある」と心に刻み、無理のない範囲で楽しんでみてください。
発達障害の方がうまく働き続ける方法
「どうしてミスをするんだ!もっとしっかりしろ!」と、上司や先輩から責められたという経験を持つ方も多いのではないでしょうか。
人間である以上、どんなに優秀な方であってもミスは起こります。
しかし発達障害の方の場合、それがより顕著に現れてしまうため「仕事ができない認定」をされてしまうことも少なくありません。
しかし、「いつも」ミスをしているという方も少ないため、一度自分のミスについて冷静に考えることが重要です。
【発達障害の方がうまく働いていくために押さえておくべきこと】
・ミスを普遍化させない
・言葉に具体性を持たせる
・常に「理想の働き方なのか?」を考える
ミスを普遍化させない
上司や先輩が目下の方に注意する際、少し大げさに叱ることが多いです。
・「いつも」そんなことして恥ずかしくないの?
・「また」同じようなミスをして…
・「何度」教えたら覚えるの?
「いつも」「また」「何度も」などの言葉は、言われた人の心を必要以上に追い詰めます。
人を叱る際、基本的に過去のミスを引き合いに出す必要はありません。
つまり、上司側の「叱り方」に問題があるということになります。
【上司側に落ち度があってミスをしてしまうケース】
・体調が悪いのに無理やり仕事をさせる
・仕事量の分配が下手で、過剰な量の仕事を任せてしまう
・発達障害の特性を理解せず、部下にとって苦手な仕事を割り振る
上記のような理由でミスをしていた場合、上司の責任問題といえるでしょう。
言葉に具体性を持たせる
上司が部下のミスを注意する場合、「いつも」「ずっと」などの言葉を使って叱責するのではなく、具体的な数字や言葉を用いてアナウンスすることが重要です。
・資料の1ページ目に誤字があったから、次回は気をつけてね
・以前渡した◯◯という資料の中に書いてあるから、そこを確認してね
もし僕が上司の立場なら、このような形で優しく具体的に指摘してあげたいです。
また、上司に「いつも」「また」などの言葉を言われた場合、自分の中でその部分を修正する必要があります。
・たしかにミスは多いけど、きちんとできている箇所もあるよね
・ミスをした自分も悪いけど、この1ヶ月は注意されなかったから「いつも」ではないはず…!
事実を正しく認識できるようになることで、ストレスが減っていくようになるのでぜひ試してみてください。
常に「理想の働き方なのか?」を考える
生きていれば、仕事だけでなくさまざまなことをしなければなりません。
「地域のボランティアに参加する」「子どもの学校に行ってPTAの活動に従事する」など、自分の状況やライフスタイルによってさまざまです。
また、日本語での「仕事」は主に会社や店舗、自宅でする作業のことを指しますが、英語では以下のように分けられています。
・JOB→会社での仕事
・WORK→会社での仕事を含めたさまざまな仕事
特に女性の場合、出産・育児など男性に比べてはるかに大変なWORKを持っていることが多いです。
そのため自分の「ライフキャリア」を意識し、人生の中で訪れるライフイベントを考慮しながら今の仕事・会社と向き合っていくことが重要といえます。
なお、ライフキャリアを考えるうえで重要なキーワードは主に以下の2つです。
・節目の契機
・長期プラン
節目の契機を知る
人によって異なりますが、節目に気づかせてくれる契機となるものがいくつかあります。
・危機感
・メンターの声
・喜びの感情
・年齢
会社が倒産したときや、リストラの対象になったときなど、人生のピンチに陥ったときに、人は大きなストレスを感じます。
今後の生活を安定させるため、さまざまな手段で収入源を確保しなければなりません。
また、信頼できるメンターから「一緒に起業しないか?」「転職しないの?」などとアドバイスを受けたときも、現状を変えるかどうか悩んでしまうことになるでしょう。
一方、結婚や出産など自分にとって喜ばしい出来事であっても同じくらいの不安が出てくるもので、「結婚式はどうするのか」「子どもは何人欲しいか」など、その都度考えて判断する必要が出てきます。
長期プランで考える
人生の節目が訪れた際は、自分が納得できるような選択肢を探し、試行錯誤を繰り返しながら「これが私の選んだ道だ」と思えるような行動を取る必要があります。
【自分の行動指針になり得る考え方の例】
・転職するのは自分だから、アドバイスを鵜呑みにする必要はないはず
・お金の不安はあるけど、自分のやりたいことに集中しよう
・キャリアに傷がつくかもしれないけど、子どもを育てる時間を作りたい
良い選択・判断は人によって異なりますし、そこに決まった正解はありません。
大変な作業にはなりますが、自分自身としっかり向き合い、自分が決めた道に進んでいきましょう。
なお、キャリアについては以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
発達障害の方は「ストレスの解消法」と「キャリアプラン」の2点を考えておこう
今回は、ストレスを抱えやすい繊細な方や、仕事に行き詰まりやすい発達障害の方に向けて、仕事上で発生するストレスを軽くする方法や、仕事におけるキャリアプランの考え方について解説しました。
・ストレス解消リスト100を作って実践していく
・上司が好んで使う「いつも」「また」などの言葉はスルーする
・人生の節目を意識して、自分が納得できる選択をする
人によって抱えているストレスの大きさや種類は異なりますので、自分が抱えているストレスの原因を探り、適切に対処していきましょう。
また、今後のキャリアについて悩んだときは、自分の納得できる選択ができるまで考えることが重要です。
正解はひとつだけではありませんので、世間の常識や枠などに捉われることなく自分の進む道を歩んでいきましょう。
なお、以下の本も参考になりますので、よければこちらもチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!