ASDの特徴のひとつに「偏食」が挙げられます。
僕はADHD・ASDの特徴の双方を持っており、この偏食の特徴も強く出ていることから、自分にとって嫌いなもの・苦手なものでなければ長期間同じようなメニューでも苦になりません。
しかし、これまで長く「身体にとって好ましくない食生活」を続けてきてしまったため、今では激しく後悔しています。
【本記事は以下のような悩みを抱いている方におすすめ】
・毎日同じものを食べ続けているけど、本当にこれでいいのかな?
・栄養バランスの良い食事を取るにはどうすればいい?
今回は、僕が過去にしていた「偏食(悪い食生活)」の記録と、現在行っている偏食の比較について解説していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
目次
【真似厳禁】昔の「偏食メニュー」一覧
僕は過去に以下のようなものを食べ続けてきた経験があります。
【真似厳禁の偏食メニュー】
・脂肪分がたっぷりと含まれている菓子パン
・学食で人気の醤油ラーメン
・コンビニの廃棄商品
それぞれどんなものなのか、どのような食生活を送っていたのか詳しく紹介していきます。
脂肪分がたっぷりと含まれている菓子パン
ダイエットの天敵といわれている「菓子パン」が好きな方も多いでしょう。
僕も菓子パンが好きで、特に中学生〜高校生のときはほぼ毎日食べていました。
【学生のころに好んで食べていた菓子パンの例】
・メロンパン
・あんパン
・クリームパン
・デニッシュパン
上記はいずれも甘くておいしい菓子パンですが、非常に豊富な「糖分」「脂肪分」が含まれているのが大きな欠点です。
僕は中学は野球部、高校はテニス部に所属し毎日ハードな練習をしていたため体重の増加はあまり気になりませんでしたが、糖分・脂肪分の過剰摂取によって発生するニキビに悩まされることになり、「お前は肌さえきれいになればモテるのに」と友人からいわれるくらいひどい有様でした。
「ASDの特性が悪い方向に出てしまっていたんだな…」と今では納得していますが、当時はまったく気づきませんでした。
学食で人気の醤油ラーメン
高校1年生のとき、友人の影響を受け学食で昼食を取るようになりました。
そこでほぼ毎日のように食べていたのが醤油ラーメンで、主な理由は「一番安いから」「おいしいから」の2点になります。
醤油ラーメンと聞くと比較的ヘルシーなイメージを持つ方も多いですが、油物の代表格であるラーメンには変わりなく、食べ続けることでよりニキビに悩むようになりました。
当時の僕にひとつ助言ができるとしたら、「どうせ同じものを食べ続けるならラーメンではなくそばやおにぎりにしておけ」とアドバイスしてあげたいと思っています。
コンビニの廃棄商品
コンビニオーナーとして働いていたとき(20代後半)は、基本的に「お店の廃棄商品」しか食べていませんでした。
水は賞味期限が長くほぼ廃棄にならないため購入して飲んでいましたが、弁当・惣菜・日配品(卵や納豆といった冷蔵して保管するもののこと)に関しては廃棄されることが大半なので、現金を使って買ったことはほぼありません。
コンビニオーナーの収入事情
当時の収入は、約4万円の家賃と国民年金を支払ったら消えてなくなるくらいわびしい金額で、食費にお金をかけていられない状況でした。
娯楽費や被服費はもちろん、健康を維持するのに欠かせない食費も削らざるを得なくなります。
ただし、なかには平均的なサラリーマンの月収をはるかに上回るほどのお金を得る方もいるので、一概に「コンビニオーナーは儲からない」とはいえません。
持ち帰る廃棄商品の基準
自身の健康を意識し、なるべく添加物が少ないもの、なおかつ栄養が豊富にあるものを選んで自宅に持ち帰っていました。
主に以下のような廃棄商品を持ち帰り、「売れ残ってしまったこと」を悔やみながら食べていました。
【コンビニオーナーのときによく食べていた廃棄商品】
・手作りおにぎり
・手作り弁当
・袋サラダ(カットキャベツをはじめとする簡易的な野菜)
・卵
・納豆
・酢の物(もずくなど)
上記は比較的健康的な食べ物です。
「油分が多く含まれているチキン」「工場で作られた弁当・菓子パン」を食べ続ける生活よりはマシなものの、それでもやはり栄養の偏りは避けられません。
慢性的な「便秘」「肌荒れ」のほか、「気分の低下」「過度な落ち込み」といった症状にも悩まされながら日々の仕事に取り組んでいたことを今でも覚えています。
コンビニ商品の添加物事情
コンビニに置いてある商品の多くには、僕らの健康をゆるがす危険な添加物がたくさん含まれています。
特に下記の添加物は、便秘・下痢といったつらい慢性的な症状のほか、誰もが避けたいと思う「がん」のリスクも高まる可能性があるので注意が必要です。
【避けるべき添加物の一例】
・アスパルテーム
・アセスルファムK
・安息香酸ナトリウム
・ソルビン酸カリウム
また、コンビニ商品に限らず、スーパーやディスカウントストアで販売されているものにも含まれているケースもあるため油断は禁物といえるでしょう。
現在の偏食スタイル
幸いなことに、今は当時のような「身体に悪いもの」は原則食べない生活を送れています。
キャベツやトマトなどの「野菜類」、鮭や納豆といった「質の良いタンパク質・脂質が含まれているもの」、白米などの「炭水化物」の3つを主軸にしたメニューを作り食べ続けています。
「飽きないの?」と聞かれることも多いですが、僕の性格とASDの特徴をうまく活かすような工夫をしているため、苦に感じることはほとんどありません。
【実際に行っている工夫】
・身体に良い食べ物、食べ方の知識を身につけ、それによって得られる効果を体感する
・「手間をかけない」調理法を実践する
それぞれ具体的に解説していきますので、気になる方は参考にしてみてください。
身体に良い食べ物・食べ方の知識を身につけ、それによって得られる効果を体感する
「身体に良いものを食べよう!」と決意し実践したものの、「ついインスタント食品に手が伸びてしまう…」と途中で挫折してしまう方は、決して少なくありません。
挫折の理由は多岐にわたりますが、僕は「なぜ身体に良い食品を食べる必要があるのか腹落ちしていない」「どんな効果があるのかイマイチ理解していない」の2つが重要だと考えています。
僕をはじめ、多くの人は「納得感がないと思うように動けない」という性質を持っているので、「腹落ちするまで知識を身につける」ことが重要といえるのです。
【納得感を得るために大事なこと】
・サンプル事例を「自分事」として捉える
・自分にとって本当に必要な知識だと思えるまで深掘りする
たとえば、会社や部署の課題を「自分事」として捉える人とそうでない人では、その後に行う仕事の質が明確に異なります。
危機感が高まるほか、「自分にとって本当に必要なこと」だと認識しているため行動に迷いがありません。
食生活についても、「これは本当に自分にとって必要な取り組みなんだ」と思えるまで考え抜くことが重要といえるでしょう。
「手間をかけない」調理法を実践する
私は面倒なことが苦手なので、ほとんどのタスクを時短できるように工夫しています。
【時短のためにしている主な工夫】
・洋服選び→数パターンの服を着回し「制服化」する
・運動→寝るときはトレーニングウェアを着て就寝し、起床後にするランニング・HIITへの手間を削減する
・買い物→基本的にAmazonとネットスーパーで済ます
食事については「レンジ調理」がメインで、作業工程をなるべくかけないよう努めています。
「レンジだけだと不便じゃない?」と思う方も多いですが、今はレンジ調理ツールが充実しており、炊飯や鍋などあらゆる調理をレンジだけで行うことが可能なため、特に不自由に感じたことはありません。
洗い物の数も少なくなるので、レンジ調理は自炊の習慣をつけるのに有効な方法のひとつといえるでしょう。
「身体に悪影響を及ぼす偏食」には注意
偏食には、以下のようなメリット・デメリットがあります。
【偏食のメリット】
・身体にかかるストレスが少ない
・メニューを考えずに済み、頭のリソースが空く
【偏食のデメリット】
・身体に悪影響を及ぼすものだけを食べている場合、将来的に健康を害する可能性がある
・たとえ身体に良いものだといっても、そればかり食べ続けると栄養が偏り何らかの症状が現れる可能性がある
僕自身、おおよそ決まったメニュー(鍋料理と魚、白米)を繰り返し食べていますが、鍋に使う野菜や肉の種類は変えるようにしています。
また、魚も「さけ」「かれい」など白身魚を中心にローテーションし、もし食べない場合は「DHA・EPA」などのサプリメントを活用するなどして、なるべく栄養が偏らないよう最大限工夫しています。
ASDの方で偏食の特性が強く現れている方は、極力身体に良い「偏食」を心がけるほか、足りていない栄養素はサプリメントで補うなどの工夫をすることをおすすめします。
偏食のメリット・デメリットを知って健康的な食生活を送ろう
今回は、僕が過去にしていた偏食(悪い食生活)の記録と、現在行っている偏食の比較について解説しました。
・偏食はASDの特徴のひとつで、場合によっては健康を害する可能性があるため注意が必要
・偏食するなら「身体に良いメニュー」にし、なおかつ具材や調理法を変え健康を維持することが大事
僕は昔ひどい偏食をしており、それによって健康な身体を失いかけてしまったことがありました。
当時の行動は本当に好ましくないもので、自分自身ひどく反省した過去があります。
しかしそのおかげで、鍋やサラダといった身体に良いメニューを食べ続ける習慣を身につけることができたのは大きな収穫だと考えています。
僕と同じ偏食の特徴を持っていらっしゃる方は、下記の書籍も参考にしながら日々の健康管理に努めていただけますとうれしいです。
今回もご覧いただきありがとうございました!
それではまた。