【適応障害体験記②】適応障害になったきっかけと経緯について

「毎日残業が続いている」「休みたくても人手が足りないから出勤せざるを得ない」という状況は非常につらく、どんなに強い身体を持っている方でもいつか限界を迎え倒れてしまうことになるでしょう。

 

また、パワハラ上司からの暴言などが重なり、気づかぬうちに「適応傷害」の症状が現れてしまうことも珍しくありません。

 

【本記事はこのような悩みを抱いている方におすすめ】

・どんな状況になると適応障害と診断されるの?

・会社に行こうとしても身体が動かない…もしかしたら適応傷害?これって私だけ?

 

今回は、僕自身が適応障害になってしまった理由や経緯について解説していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

適応障害になったきっかけ

まずは、僕が適応傷害になった理由・経緯について解説します。

 

【適応障害になった理由・経緯】

・最初に担当していたプロジェクトが途中でストップする

・別のプロジェクトに参加したものの、そこの責任者との相性が合わず苦労する

・自分のダメさを受け入れらず、さまざまな症状が現れるようになる

・内科の医師に相談しても改善されない

・メンタルクリニックの医師に診てもらった結果、「適応傷害」と診断される

 

僕は以前、とあるWeb系の会社に勤めていました。

 

未経験での転職だったため、最初はひどく苦労しながら目の前にある仕事に取り組んでいたことを今でも覚えています。

 

当時僕が携わっていたプロジェクトはそれほどうまくいってはおらず、僕や責任者の方が連日夜遅くまで残業し、どうにか回していたという状況でした。(当時は2人しかいませんでした)

 

・いつまでこの状況が続くんだろう…

・どうして僕だけこんなつらい思いをしなくてはならないんだろう…

 

頭の中は「ネガティブな思考」でいっぱいでしたが、責任を持って自分のやるべきことをしようと思いながら取り組んでいました。

 

途中、社長やヘルプメンバーなどが加わり助け舟を出してくれたこともありましたが、健闘むなしく中止になってしまい、僕は別のプロジェクトを担当させてもらうようになったのです。

 

別のプロジェクトに参加したものの、そこの責任者との相性が合わず苦労する

今までとは違うプロジェクトに携わるようになったことで、日ごろやり取りをする方が変わりました。

 

責任者の方も作業内容も異なる、自分にとって大きな環境の変化です。

 

僕はもともと要領が悪い「ADHD」で、ワーキングメモリの少なさにより短期記憶がほとんどできず、たびたび責任者の方から注意を受けていました。

 

【実際に受けた注意の例】

・さっき言ったばかりなのに、どうして忘れてしまうの?

・昨日も言っのに、いつになったらできるようになるの?

・何度も同じミスをして、もしかして私への嫌がらせ?

 

失敗するたびに対策を考え実践しましたが、それでもミスを繰り返してしまう状況だったので、常に責任者の視線や言動、態度などを気にしながら仕事に取り組んでいました。

 

自分のダメさを受け入れらず、さまざまな症状が現れるようになる

ミスをする自分が情けなく、自分のことを責めてしまうことが少なくありませんでした。

 

暴力やいじめなど極端な嫌がらせはありませんでしたが、怒りの感情のまま長時間詰められるほか、気分次第でコロコロと態度や言動が変わるので、僕のメンタルは常に不安定でした。

 

【僕にとって大きなストレスになっていたこと】

・対面での強い批判

・チャットワーク上で行われる公開叱責(グループチャットなので、メンバー全員に知られる)

・冷たい態度(ほかの人とは違い、そっけなく接するなど)

 

また、業務量も決して少ないものではなく、以前と同じように夜遅くまで残業しないと回せないものでした。

 

当時は発達障害の診断はありませんでしたが、元々の集中力の低さも相まり、「ほかの人ならできるのにどうしてお前はできないの?」と、さも「残業になるのは僕のせい」ということを強調する形で詰められていました。

 

そんな働き方を半年ほど続けた結果、自分の体にいくつかの症状が出てくるようになったのです。

 

内科の医師に相談しても改善されない

いつもと同じように仕事をしているとき、倦怠感や筋肉の痛み、微熱やじんましんなどの症状が出るようになりました。

 

最初は単なる風邪かと思い、内科の医師から処方された薬を飲んで治そうとしていましたが、一向に回復する兆しが見えてきません。

 

当時はメンタルヘルスの知識もなかったので、近所の内科に行って薬を処方してもらいましたが、特に改善されたようには思えず、再び症状が現れます。

 

また、上司から詰められると呼吸が苦しくなり、うまく立っていられないような状態になり、「これは単なる風邪ではないのでは?」と思うようになりました。

 

メンタルクリニックの医師に診てもらった結果、「適応傷害」と診断される

「これはさすがにまずい…」と思い、ほかの病院に通おうとしたとき、「メンタルクリニック」のサイトを見つけます。

 

最初はスルーしましたが、「もしかしたら精神系の病気かな?」と思い、一度メンタルクリニックに行くことを決めます。

 

僕の母も昔「うつ病」と診断されたことがあり、メンタル面の病気のつらさはある程度わかっていました。

 

正直なところ、僕自身がその可能性があるとは思えませんでしたが、担当の医師に話を聞いてもらった結果、「適応障害」と診断されることになったのです。

 

適応障害にならないために心がけること

僕が感じている「適応障害にならないために心がけている」は、主に以下の2つです。

 

【適応障害にならないために心がけている】

・自分のことを責めすぎない

・元気なフリをして働き続けない

 

自分のことを責めすぎない

業務量の多さや上司のパワハラ発言に加え、「自分のことを責めすぎてしまった」ことも適応傷害になってしまった要因のひとつと考えています。

 

自分を責めず、適度にストレスを解消していれば、きっと違った結果になっていたのかなと思います。

 

【理想的な「仕事のスタンス」の例】

・過去のことを悔やまず今できることを淡々とこなす

・ミスをしても「これが自分」だといったん受け入れ、そこから改善点を模索していく

 

メンタルの病気は風邪やねんざなどとは違い、短期間で完治できるものではありません。

 

ストレスケアや日々の工夫なども行い、長期にわたって回復させていくものなので、あまり気負わずに取り組み続けることが重要といえるでしょう。

 

元気なフリをして働き続けない

最近は、適応傷害やうつ病に関するニュースがたびたび報道されるようになってきました。

 

世間的な認知度は徐々に高まってきたとはいえるものの、実際にはあまり見かけないことから、自身の症状について理解されないことも珍しくありません。

 

【職場の人は適応障害になったと聞いたときの一般的な反応】

・▲▲さん、どうやら適応障害らしいよ?

・どんな病気かよくわからないけど、うつ病みたいなやつかな?

・たしかに、▲▲さんは気弱で物静かな感じだもんね…

・でも大げさじゃない?つい最近まで元気に働いていたのに…単にサボりたいだけかもよ?

 

一般的には休職してから気づくケースがほとんどで、さらに本人も休むまでの間は元気なフリをして働くことが多いため、周囲も気づけないのです。

 

「身体の調子がいつもと違う」「仕事がつらくてどうしようもない」という方は、一度心療内科を受診してみることをおすすめします。

 

適応障害になる前に勇気を持って休む決断をしよう

今回は、僕自身が適応障害になってしまった理由や経緯について解説しました。

 

・長時間残業や厳しい叱責などが重なり、キャパオーバーになることで適応障害が発症した

・自分を責めすぎてしまったことも要因のひとつと考えられる

・直属の上司との相性も関係している

 

適応障害になるきっかけや理由は人によって異なるので、「◯◯だと適応障害になる」などと言い切ってことはできません。

 

自分の身体は自分で守る必要があります。

 

少しでも気になる症状が出ている方は、なるべく早めに専門の医師に診てもらうようにしてくださいね。

 


 


 


 

上記の書籍も参考になりますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

 

以下は関連記事です。

 

【適応障害体験記】僕が苦しんだ適応障害の症状について

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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