【適応障害体験記】僕が苦しんだ適応障害の症状について

体調不良が続いたとき、多くの方は近所の病院に行ったり、市販の薬を買って治すかと思います。

 

僕もその中のひとりですが、実際には市販薬だけではさほど良くならず、微熱や倦怠感がまったく取れないことも少なくありません。

 

そのような場合、メンタル疾患のおそれがありますので、「心療内科」「メンタルクリニック」などに通ってみてはいかがでしょうか。

 

【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】

・内科の先生に「単なる風邪」と言われて薬を飲んでいるけど全然治らない…

・会社に行かないといけないのに、ベッドから起きられない…

 

今回は、僕自身が診断された「適応障害」の概要や症状、治療法などについて解説しますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

適応障害とは

適応障害とはメンタル疾患のひとつで、特定の環境・要因により、ひどく落ち込んだり何も手がつかなくなってしまう病気のことを指します。

 

【適応障害になると現れる代表的な症状】

・倦怠感

・発熱

・頭痛

・やる気の低下

・集中力の欠如

 

うつ病と同じような症状が現れますが、大きな違いは「症状が出る原因がはっきりとしていること」だとされています。

 

うつ病との違い

うつ病は、日常生活のあらゆるシーンで微熱・倦怠感・やる気の低下などの症状が現れます。

 

うつ病の場合、さまざまな要因が重なり合ってやっかいな症状が現れるため、寛解するまで長い時間がかかるケースが珍しくありません。

 

一方、適応障害になる原因はおおよそ把握することができ、主なストレス源から離れることが症状の緩和に効果的とされています。

 

【適応障害になる代表的な原因】

・長時間労働

・パワハラ、セクハラ、モラハラなどのハラスメント

・入学、入社、引越しなどによる環境の変化

 

たとえば長時間労働の場合、「時短勤務に変える」「残業が少ない会社に転職する」などの方法を実施することで、適応障害の症状が和らぐことがあります。

 

ただし、現在表れている症状が重い場合、いったん休職して体調を回復させることが重要になります。

 

実際に見られた症状

僕の場合、仕事をしようとすると以下のような症状が現れました。

 

【実際に現れた主な症状】

・倦怠感

・集中力の欠如

・気分の悪化

・扁桃腺肥大

・じんましん

 

上記の中で顕著に現れたのが「倦怠感」「気分の悪化」の2つです。

 

パワハラ上司のことを考えると胸がギュッと締め付けられ、しばらくの間何もできなくなってしまうのです。

 

ほかには、扁桃腺が腫れて発熱するのも我慢しがたい経験でした。

 

休職の判断

 

「まずは体調を回復させてください」と医師から言われましたが、実際には休職せずに働いていました。

 

【休職せずに働いた主な理由】

・干されるのが怖かったから

・腫れ物のように扱われたくなかったから

「病気になるような弱いやつ」という烙印を押されたくなかったから

 

今後のキャリア・評価を考えたうえでの判断です。

 

働きながら症状を緩和させるのが非常に大変でしたが、認知行動療法などのセルケアを長期にわたって続けた結果、最悪の状態からは脱け出すことができました。

 

適応障害になってつらかったこと

先述したように、僕は吐き気や倦怠感、集中力・注意力の低下といった症状に苦しみました。

 

また、「心ない言葉」「被害妄想」「理解されにくい」の3つの点にも悩まされました。

 

これまで通り仕事ができないことは、自身のメンタルを悪化させる大きな要因になると捉えています。

 

周りのペースについていけない

少し仕事するだけで集中力が切れてしまうほか、ひどい疲労感に襲われてしまうので、必然的にアウトプット量が減ります。

 

【周りから見た僕の姿】

・すぐに疲れて休憩する「ポンコツ」

・求められる成果を出せない「使えないやつ」

 

直接言われたことはないものの、先輩・上司に陰口を叩かれていたことは何度かありました。

 

そのため、「同僚や後輩も僕の悪口を言っているのか?」「リストラされるのか?」といった「ネガティブ妄想」が頭から離れることはありませんでした。

 

ひどいときには突然泣き出しそうになることもあり、それをこらえて再び作業に戻ることも多かったです。

 

理解されにくい

適応障害と聞き、「なるほど。それは大変だね…」とすぐにピンとくる方は決して多くありません。

 

実際には、「適応障害ってどんな病気?」とイメージをつかめず混乱してしまう方がほとんどです。

 

そのため、病気のことを相談できる相手はほぼいませんでした。

 

【相談できないことによる主なデメリット】

・ストレスが溜まる

・孤独感が強まる

・寛解への期間が長引く

 

当時は常に「居づらさ」「いたたまれなさ」を感じながら働いていました。

 

また、「こんな自分は嫌だ…消えてしまいたい」と思い詰めながら作業することも少なくありませんでした。

 

適応障害の治療法

効果的な治療法は、主に「ストレスの原因から離れる」「身体と心を休ませる」の2つです。

 

【具体的な対処法】

・仕事が原因なら休職する

・家族が原因なら一人暮らしを始める

・パートナーが原因なら実家に帰る

 

それぞれ違った対処が必要になり、回復に必要な期間もわかりません。

 

おおよそ3ヶ月〜1年ほどで改善が見られるとされていますが、人によって異なるため断言できません。

 

晴れて寛解となった場合、職場復帰するのか、それとも退職して新しい仕事を探すのかの判断を求められるので、事前にある程度考えておく必要があります。

 

薬物治療も有効

担当の医師の判断により、抗うつ薬の服用が必要になるケースも少なくありません。

 

僕は薬を服用することなく寛解できましたが、単に症状が軽かったせいなのか、それとも認知行動療法の効果が強く現れた結果なのかははっきりしません。

 

なお、薬の服用について不安を感じる場合、カウンセリングなどを受けながら調整していくことをおすすめします。

 

困ったときは専門家に相談しよう

今現在、「身体の調子がおかしい」「風邪薬を飲んでも改善しない」といった方は、一度心療内科に通ってみてはいかがでしょうか。

 

自分にはわからないことでも、プロの医師であれば診断できます。

 

適応障害に限らず、うつ病やパニック障害などの可能性もありますので、少しでも違和感がある方は相談してみましょう。

 

敷居が高いようなイメージもありますが、行ってみれば普通の病院と大差ありませんので、まずは一度連絡をしてみることをおすすめします。

 

適応障害はふとした瞬間に訪れる

今回は、僕自身がなった適応障害について解説しました。

 

・適応障害は仕事や育児などストレスの原因がわかっているときに生じるうつ症状のこと

・長時間残業やパワハラなどで発生することが多い

・休職が基本だが、できないときは無理をせずに業務量を調整してもらう

 

メンタル疾患は誰にでも起こる症状で、僕も「まさか自分が?」と思ってしまいました。

 

身体の症状が出る前に、休養を取って体調管理するのが重要です。

 

「最近少し変だな?」と思う方は、あまり自分を思い詰めず、苦労が美徳だなんて思わずに休んでくださいね。

 

 

 


 

上記の書籍も参考になりますので、もしよければチェックしてしてみてください。

 

それではまた!

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