ACTを実践中の方必見!【コネクト・ウィズ・モーメント】の具体的なやり方

前回、集中力に向上に役立つ「コネクト・ウィズ・モーメント」の概要について解説しました。

 

苦手な仕事も集中して取り組める!ACTの重要項目【コネクト・ウィズ・モーメント】とは?

 

しかし、実際にどうやってトレーニングすればいいかわからないという方も多いですよね。

 

そこで今回は、「コネクト・ウィズ・モーメント」を実践するうえで押さえておくべきポイントや、集中力向上に役立つエクササイズについて解説していきます。

コネクト・ウィズ・モーメントのポイント①つながる意識を持つ

コネクト・ウィズ・モーメント」のポイントは「コネクト(つながる)」で、周りの環境や自分の身体、呼吸・音など一つひとつのことに注意を向けて自分自身の集中力を高めていきます。

 

エクササイズ:仕事や家事の中にある「1つのことに」注意を向ける

たとえば仕事や家事など、やりたくない作業を行っているとき、「仕事・家事全部が面倒」と感じてしまいがちです。

 

このとき、嫌な思考や感情が出てきた場合にはディフュージョン(嫌な思考を切り離す作業のこと)を行って切り離し、「目の間前にある作業」に意識を向けます。

 

僕の場合、普段の仕事が面倒な作業にあたるのですが、仕事が面倒だと感じたときはキーボードの打鍵音に集中しています。

 

仕事そのものに注意を向けるのではなく、あえてキーボードに意識を向けてネガティブな感情を軽くしています。(完全にはなくなりません…)

 

また心理学の勉強をする場合、もし勉強そのものに飽きてしまった場合にはペンのやわらかさやノートの質感などに意識を向けています。

 

いろいろなものに「コネクト」することで、嫌な感情を一時的にやり過ごすことができるようになり、次第に面倒な作業でも集中できるようになっていきます。

 

いきなり実践するのは難しいですが、少しずつ意識して、集中力を上げてみてはいかがでしょうか。

 

コネクト・ウィズ・モーメントのポイント②嫌な物事にもつながる

これまで手をつけずに放置してきたものや、苦手分野の仕事など、やらなければならないものに目を背けてしまうことも少なくありません。

 

僕の場合、転職活動やフリーランスになるための準備などが挙げられます。(日々の忙しさを言い訳にしていてはダメですね…)

 

しかし、いつかはやらないと自身の後悔につながるため、自分にとって逃げていたものに自分の意識をすべて向けていき、余計なことを考えずに没頭するのが重要です。

 

嫌な物事につながる際の注意点

人は苦手なことや面倒なことに対してはやる気が出ず、嫌な感情や思考もたくさん出てくるものですが、そのときは今までやってきた3つの取り組みを行います。

 

①嫌な物事につながる

②嫌な感情や思考が出てきたら脱フュージョンを行って切り離す

③切り離した感情はエキスパンションを行って居場所を作り、しばらくの間放置する

 

上記を繰り返すことで、次第に集中力が上がっていき、面倒な作業も比較的短時間で終わらせることが可能です。

 

これは筋トレと同じようなもので、実践した回数の分だけ集中力も上がっていきますので、無理のない範囲で取り組んでいきましょう。

 

できれば20分ほど、慣れればさらに長い時間取り組めるようになります。

 

避けていた仕事や作業に没頭できる時間が増えれば増えるほど、自分のやるべきことに集中できる時間も増えていきます。

 

集中する時間が増えれば人生の幸福度も上がっていくといわれているので、少しずつ取り組んでいきましょう。

 

コネクト・ウィズ・モーメントのポイント③快感と不快感の双方につながる

集中力を高めるために、快感を得るような行動と自分にとって価値はあるけど不快に感じるようなことにコネクトしましょう。

快感になる行動

・おいしいお酒飲む

・子どもと一緒に遊ぶ

・仲の良い友人と買い物に出かける

・趣味のランニングをする

・のんびりと昼寝をする

 

不快だが価値のある行動

・資格取得の勉強をする

・筋トレをするためにジムに行く

・ダイエットのために好きなお菓子を控える

・休日出勤をする

・雨の日だけど定期検診のために歯医者に行く

 

集中力が欠けてしまう人は、単に集中するのが苦手ということのほか、変化に伴う不快感を受け入れるのが苦手といわれています。

 

正直いって、嫌な仕事や自分が逃げ続けてきたものに意識を向けるのは非常につらい作業といえます。

 

しかし、本当に手に入れたいものは、不快感の先にあるものがほとんどです。

 

筋トレやランニングがこれまで続けられているのも、「疲労」「面倒臭さ」などの不快感よりも「ストレス解消」「健康な身体」といったものが手に入るからだといえます。

 

・逃げ続けてきたものにつながる時間=自分が何かに没頭できる時間

 

上記の言葉を意識しつつ、無理のない範囲で楽しみながら実践していきましょう。

 

ただし、いきなり不快感を向き合うのはなかなか大変なので、まずは快感の方につながり、慣れたら不快感の方といった形で実践してみてくださいね。

 

コネクト・ウィズ・モーメントで集中力の向上を図ろう

今回は、「コネクト・ウィズ・モーメント」を実践するうえで押さえておくべきポイントや、集中力向上に役立つエクササイズについて解説しました。

 

・あらゆることに「つながる」意識を持つ

・いつもやっている家事や仕事の細部につながる

・苦手なこと、逃げ続けてきたことにつながり、不快感の先にある「理想の姿」をイメージして取り組んでいく

 

集中力を維持するには、周囲の環境・身体・呼吸・音につながる意識を持ち、これらに意識的に注意を向けて新たな発見をすることから始める必要があります。

 

なかなか大変なことなので、筋トレをする感覚で無理なく続けていくことが重要です。

 

また、今回の「コネクト・ウィズ・モーメント」は、前回解説したディフュージョン、エキスパンションを用いて実践するものなので、不安な方は以下の記事をチェックしておさらいしてみてください。

 

ACTでメンタルヘルス!ディフュージョンの具体的なやり方とは

 

【ACTの関門のひとつ】エキスパンションがうまくいかないときに役立つ方法2つ

 

また、興味がある方はこちらの本も読んでみてくださいね。


今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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