【適応障害体験記②】適応障害になってしまった理由とは?

毎日上司に怒られてばかり…体調も悪いしもう休みたい…

上司のパワハラもなくならないし、会社に行くのが怖い…

 

毎日残業が続く状況は非常につらく、たとえメンタルや身体が強い方であってもいつか限界がきます。

 

残業時間の増加やパワハラ上司からの暴言などが重なり、気づかぬうちにメンタル疾患になるケースも少なくありません。

 

今回は、僕自身が適応障害になってしまった理由や経緯について解説していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。

適応障害になったきっかけ

今の会社に勤めて約2年ほどたったころ、そのとき僕が携わっていたプロジェクトはうまくいっていませんでした。

 

クライアントの要望もなかなか無茶のものが多く、僕が毎日夜遅くまで残業し、どうにか回していたという状況でした。

 

社長や上長が助け舟を出してくれましたが、結局中止になってしまい、そのまま別のプロジェクトを担当するようになったのです。

 

直属の上司との相性

今までとは違うプロジェクトに携わるようになったことで、直属の上司が変わりました。

 

作業内容も異なる、自分にとっては大きな環境の変化といえるものでした。

 

もともと要領が悪く、ワーキングメモリの少なさにより短期記憶がほとんどできないので、ミスなく仕事を完了させられた日というのはほとんどありませんでした。

 

自分のダメさを受け入れられない

上司や先輩に怒られる日々が続、毎日自分のことを責め続けていました。

 

暴力やいじめなど極端な嫌がらせはありませんでしたが、怒りの感情のまま長時間詰められるほか、気分次第でコロコロと態度や言動が変わるので、いつも怯えながら仕事をしていました。

 

・対面で強く非難される

・長文のテキストで罵倒される

・ほかの人と違う態度(冷たい・そっけないなど)で接してくる

 

業務量も決して少ないものではなく、以前と同じように夜遅くまで残業しないと回せないものでした。

 

当時は発達障害の診断はありませんでしたが、元々の集中力の低さも相まり、「ほかの人ならできるのにどうしてお前はできないの?」と、さも「残業になるのは僕のせい」ということを強調する形で詰められていました。

 

そんな働き方を半年ほど続けた結果、自分の体にいくつかの症状が出てくるようになったのです。

 

適応障害と診断される

いつもと同じように仕事をしているとき、ひどい倦怠感や筋肉の痛みなどの症状が出るようになりました。

 

最初は単なる風邪かと思い、市販の風邪薬を飲んで治そうとしていましたが、一向に回復する兆しが見えてきません。

 

内科を受診する

当時はメンタルヘルスの知識もなかったので、近所の内科に行って薬を処方してもらいました。

 

しかし、特に改善されたようには思えず、再び症状が現れます。

 

また、上司から詰められると呼吸が苦しくなり、うまく立っていられないような状態になり、「これは普通の風邪ではないのでは?」と思うようになりました。

 

メンタルクリニックに通う

「これはさすがにまずい…」と思い、ほかの病院に通おうとしたおき、「メンタルクリニック」のサイトを見つけます。

 

最初はスルーしましたが、「もしかしたら?」と思い一度メンタルクリニックに行くことを決めます。

 

僕の母も昔「うつ病」と診断されたことがあり、メンタル面の病気のつらさはある程度わかっていました。

 

正直なところ、僕自身がその可能性があるとは思えませんでしたが、担当の先生に話を聞いてもらった結果、「適応障害」と診断されることになったのです。

 

適応障害の治療で大事なこと

業務量の多さや上司のパワハラ発言など、さまざまな原因が重なって適応障害になってしまいましたが、「自分のことを責めすぎてしまった」ことも要因のひとつと考えています。

 

自分を責めず、適度にストレスを解消していればきっと違った結果になっていたのかなと思います。

 

・過去のことを悔やんでも仕方がない

・今できることを淡々とこなす

・メンタルに負担をかけずに働く

 

メンタルの病気は、風邪や切り傷などとは違い短期間で改善されるものではありません。

 

世間的には認知度が高まってきたものの、実際に周囲にはほとんど見かけないことから、他人にもなかなか理解されません。

 

・▲▲さん、休職したって聞いたけど、どうやら適応障害らしいよ?

・どんな病気かわからないけど、全然元気そうだったのに…

 

休職してから気づくケースがほとんどで、さらに本人も休むまでの間は元気なフリをして働くことが多いため、周囲も気づけないのです。

 

身体の調子がいつもと違う、仕事がつらくてどうしようもないという方は、一度心療内科を受診してみることをおすすめします。

 

適応障害になる前に勇気を持って休む決断をしよう

今回は、僕自身が適応障害になってしまった理由や経緯について解説しました。

 

・長時間残業や厳しい叱責などが重なり、キャパオーバーになることで適応障害が発症した

・自分を責めすぎてしまったことも要因のひとつと考えられる

・直属の上司との相性も関係している

 

適応障害になるきっかけや理由は人によって異なり、また耐えられるキャパも違うので、具体的に「◯◯だと適応障害になる」とはいえません。

 

また、現れる症状も通常の風邪と似ていることが多く、内科に通う方も多いのですが、改善が見られない場合はほかの選択肢を探すことも重要です。

 

大事な自分の身体は、会社にいる上司や先輩は守ってはくれないので、少しでも気になる症状が出ている場合、早めに専門の医師に診てもらうようにしてくださいね。

 

また、以下の書籍や記事なども併せてチェックしてみてください。

 



【適応障害体験記】適応障害の症状やつらさとは?

 

今回もご覧いただきありがとうございました。

 

それではまた!

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