仕事の日だけではなく、貴重な休日もやる気が出ずにダラダラと過ごしてしまうことってよくありますよね…
ただ、「日々の仕事で疲れていて身体も心も限界」という場合、それは必ずしもダメな行為とはいえません。
特に発達障害の方はまじめで責任感が強く、人よりも頑張りすぎてしまう傾向にあるので、大事な身体と心を守るためにもきちんとケアしましょう。
【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】
・これから仕事なのに、なぜかやる気が起きない…
・せっかくの休日なのに寝過ごした…もう夕方なんて…
今回は、自分自身のメンタルの整え方や、集中できないときに役立つ方法などを紹介していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
やる気が出ないときに疑うもの
好きな趣味ならともかく、嫌な仕事や勉強であれば、やる気が起きないのは当たり前ですよね。
「やらなきゃいけない…!」と思えば思うほどますます動けなくなり、「結局何もできなかった…」と1日が終わってしまうことも少なくありません。
僕自身も「やる気が出ない」状態になりがちで、自己嫌悪することも多いのですが、やる気が出ないことを単なる「甘え」の一言で片づけるのは少々危険だといえます。
【やる気が出ないときに疑うべき2つのこと】
・うつ病や適応障害などの精神疾患
・ワーカホリック
うつ病や適応障害などの精神疾患
雑誌やネットニュースなどで、芸能人やアーティストの体調不良の記事がたびたび取り上げられていますが、やる気が出ないのはその前兆といわれています。
【精神疾患の予兆として出る主なサイン】
・仕事に行かなきゃいけないのにベッドから起き上がれない
・出勤前に玄関の扉を開けられない
・動悸や息切れ、涙が出るなどの症状が現れる
やる気が出ないといっても、上記のようにその範囲は多岐にわたり、なかには日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。
身体に何らかのサインが出ている場合、「甘え」などの精神論で片づけず、専門の先生に診てもらうほか、心理カウンセラーによるカウンセリングを受けることも検討する必要があるといえます。
ワーカホリック
貴重な休日なのに、頭の中が仕事のことで頭がいっぱいになることもあるでしょう。
繁忙期などなら仕方ありませんが、常に考えてしまうなら「ワーカホリック」になっているかもしれません。
ワーカホリックとは、自身の強迫観念に追われるかのように長時間労働をする「仕事中毒」の状態を指す言葉です。
【ワーカホリックの主な特徴】
・毎日長時間の残業をしている
・休日も仕事のことばかり考えている
・仕事が「趣味」と断言できる
・仕事をしていないと落ち着かない
仕事に熱中できるのは非常に良いことですが、そのままでは身体を壊してしまうおそれがあります。
休日は休日らしく、自分のやりたいことや、大事な家族と過ごすことに時間を使い、心身共にリラックスさせることも重要といえるでしょう。
仕事のやる気が出ないときにおすすめの行動
ここからは、仕事のやる気がでないときにやることを紹介していきます。
【やる気が出ないときにやってほしいこと】
・脳の仕組みを理解する
・趣味に没頭する
・スマホを使わない時間を設ける
自分の身体を労わることも大事な仕事のひとつなので、自分に合ったものがあればぜひ実践してみてください。
脳の仕組みを理解する
人は暇なときに不安なことを考えやすいといわれており、実際に仕事が忙しいときは、それ以外のことを考える余裕はほとんどありません。
これは、脳のデフォルトネットワークが関係しているとされています。
このデフォルトネットワークは、主に暇になったときやボンヤリしているときに働く脳の回路で、あまり考えたくもないネガティブな情報を想起させるといわれています。
そのため、休日に仕事のことを思い出さないようにするためには、集中できる環境の中で何か好きなことに打ち込むことが重要です。
趣味に没頭する
・外に出てランニングをする
・HIITなどの激しい運動をする
・スマホの電源を切り、Kindleを使って好きな本を読む
・好きな料理を作る
自分が集中できる趣味に没頭するのもおすすめの方法です。
特に運動はぴったりで、走ったり飛んだりしているときに仕事のことなんて頭に浮かんできません。
スマホを使わない時間を設ける
スマホは便利である一方、マルチタスクを生むやっかいなツールでもあります。
マルチタスクは僕たちの集中力を奪うほか、頭の中に余計な「判断」を生み出すため、心身共にリラックスすることができません。
動画を見ながらLINEを見るなど、僕らの手元にあるスマホは簡単にマルチタスクができてしまうツールなので、可能な限り電源を切ってリラックスする時間を作ることが重要といえます。
【スマホの電源を切って取り組みたいこと】
・自然の中を散歩する
・星空を眺める
・焚き火をする
上記のアクティビティは、いずれもストレス解消効果が高いうえに、「新しいアイディアが浮かびやすい」「未来の自分についてじっくりと考えられる」など魅力的なメリットが多くあるので、気になるものがあればぜひ実践してみることをおすすめします。
なお、効果的なリフレッシュ方法については以下の記事でも紹介していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
やる気が出ないときでも仕事を進めるにはどうしたらいい?
うまく仕事から離れられる時間を作り、心と身体を休ませてリフレッシュできたら、今度は仕事に集中できる仕組みづくりに目を向けていきましょう。
特に、僕はADHD(注意欠陥・多動症)のこともあり、集中して仕事に取り組めず悩んでしまうことが多いので、以下のような工夫をして日々の仕事を進めています。
【集中できないときに実践してほしいこと】
・ブロッキングして仕事を進める
・無理な目標があれば下方修正する
小さな成功体験を思い出し、今後も積み上げていく
ブロッキングして仕事を進める
集中しないと目の前にある仕事が進まないため、やる気が出ないときは「ブロッキング」と呼ばれる方法を使って乗り切っています。
ブロッキングは、時間ごとにやるべきタスクを割り振り、それに沿ってこなしていくという仕事術のひとつです。
小・中・高などの学校で使う時間割のようなものですが、そこまで細かく作る必要はなく、たとえば以下のように時間を区切って進めていきます。
【ブロッキングの例】
①10時までにAの仕事を終わらせる
②お昼までにBの仕事を終わらせる
③14時くらいからお客さんのところに出す資料を作り、夕方までには終わらせる
このとき、できるだけマルチタスクにならないないよう、Aの仕事が終わるまでは、可能な限りBの仕事には取りかからないようにするのがコツです。
もし急なトラブルが発生した場合、その都度作った時間割を修正し、意識がほかの業務にいかないようにさせます。
それでも集中力が切れてしまった場合には、無理せずに休憩を挟んで身体と心を休ませましょう。
無理な目標があれば下方修正する
ブロッキングでも同じことがいえますが、プライベートの場面でも、無理な目標を立てることはおすすめできません。
無茶なスケジュールになってしまいがちなうえに、どんどん時間がずれ込んでしまうので、修正するのが大変になってしまうからです。
「どうして自分はできないんだ…」などと自己肯定感を下げてしまう原因にもなるので気をつけましょう。
小さな成功体験を思い出し、今後も積み上げていく
真面目な方ほど高い目標を立ててしまい、それを達成させようと無理をしてしまいがちです。
挫折の原因になるほか、「学習性無力感」になるリスクが高まり、以下のような状態になってしまうおそれがあります。
【学習性無力感に陥っている人がよく言う口癖】
・どうせダメだからやっても意味ないよ…
・失敗するくらいなら何もしない方がいいよね…
学習性無力感は、「自分は何をやってもダメだから、このまま寝てしまおう」などと無気力になる症状を表す心理学用語です。
これに対し、小さな目標をいくつか設定すれば、「自分はやればできるんだ!」と思えるような成功体験をたくさん積むことができ、学習性無力感の状態からの脱出が可能になります。
途中で挫折してしまわないよう、無理なく達成できるような小さな目標を立て、自分のペースで取り組んでいくようにしましょう。
仕事のやる気が出ないときは身体を休めてリフレッシュしよう
今回は「最近なんだか疲れが取れなくて仕事に集中できないな…」と悩んでいる方に向けて、メンタルの整え方や、集中できないときに役立つ方法などについて解説しました。
・やる気が出ないのは甘えや怠けではなく、心の不調のサインかもしれない
・休日にリフレッシュできるように、没頭できるような趣味に打ち込む
・集中できないときは、無理のない範囲でこなせる時間割を作る
やる気が出ないのは、単なる甘えではなく、心が弱っているサインである場合が多いです。
世の中は「やる気がある人が評価され、やる気がない人はお荷物扱い」的な風潮が強く、やる気がないことを激しく叱責されてうつ症状が出てしまっている方も少なくありません。
身体に何らかの症状が出ている場合には、なるべく早めに病院に行って診てもらうようにしましょう。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!