現在抱えている不安が大きくなると、場合によっては抑うつ、気分の落ち込みといった深刻な症状が現れる可能性があります。
日々の生活が満足に送れなくなってしまうケースも少なくないため、なるべく早めに「不安の種」となるものを削除・消失させる必要があるといえるでしょう。
【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】
仕事で大失敗…私は何もできないのかな…?
努力しても全然うまくいかない…諦めた方がいいのかな…?
今回は、不安が頭によぎってしまったときに行う考え方と、不安の解消につながる「成長マインドセット」の身につけ方について解説しますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
目次
不安は悪いものじゃない
僕はADHDの診断を受けている発達障害当事者で、さらにこれまで4回の転職をしているジョブホッパーでもあります。
転職の大きな理由はどれもネガティブなものばかりで、キャリアアップやスキルアップといった前向きな思考はさほど多くありません。
どの職場でも多くのミスをやらかし、上司や先輩からは毎日のように「真面目にやってるの?」と叱責され続けていましたが、今では以下のような理由からそれほどへこまないようになりました。
【叱責の影響で不安になってしまった際に意識していること】
・「不安=準備期間」と考える
・「不安=後悔を少なくできる貴重なピース」と考える
・「不安=貴重な経験や学びを得られるチャンス」と考える
「不安=準備期間」と考える
不安になると、人は少なからず「準備」をし始めます。
たとえば営業職の方の場合、「今度の商談、うまくいくかどうか不安だ…」と悩むこともあるでしょう。
この場合、多くの方はさまざまな準備をするものです。
【営業職の方が行う事前準備の例】
・お客様に提示する資料をブラッシュアップさせる
・商談の際に用いるトークスクリプトを見直す
・服や髪型などをチェックし、必要に応じて身だしなみを整える
また、不安になることで普段よりも注意力が上がり、「詐欺」「怪しい投資話」などに引っかかりづらくなります。
ただし、「不安でたまらない、どうしよう…」と思うだけで行動に移さないと不安な気持ちが強くなってしまうので、まずは「小さなことから準備していく」ということを心がけましょう。
「不安=後悔を少なくできる貴重なピース」と考える
先ほど「準備をして不安感を解消させよう」と説明しましたが、入念に準備をしても不安が小さくならないことは多々あります。
【なかなか消えない「不安」の例】
・受験前日に感じる「落ちたらどうしよう」という不安
・1年かけて取り組んできたプロジェクトの結果が出るときに感じる「目標に届かなかったらどうしよう…」という不安
気持ちはわかりますが、このままプレッシャーに押しつぶされてしまうのはちょっともったいないですよね。
たしかに不安なことはありますが、やれるだけのことをしていれば、仮に失敗してしまったとしても後悔は少なくなります。
「不安=貴重な経験や学びを得られるチャンス」と考える
どんなに準備をしたとしても手痛い失敗することは多々ありますが、この場合は貴重な経験や学びを得ることができます。
多くの人は「成功したい!」と思いがちですが、その場合は給料や収入などの「報酬」は得られる一方、失敗から学べる「経験」を得ることができません。
「学び」は自身の財産であり、やがて「大きな力」へと変化するからです。
不安を力に変える「成長マインドセット」とは
失敗や挫折をしたとき、「自分はまだまだ成長できる」と前向きに考えられる方は、「成長マインドセット」を持っている可能性が高いとされています。
成長マインドセットを持つ方は、仮に失敗したとしても「良い経験」として自分の中にインプットし、次の挑戦につなげることができます。
成長マインドセットの概要
成長マインドセットを身につけるには、まず「アイスバーグモデル」を押さえる必要があります。
アイスバーグモデルは、人の成長を「アイスバーグ(氷山)」にたとえて図式化したものです。
【アイスバーグの構造】
①成長
②能力・スキル(営業力・ライティング能力など)
③自身の振る舞い
④意識、人生哲学
「④」の意識・人生哲学が土台となり、「③」の自身の振る舞いと「②」の能力・スキルが合わさって「①」の成長につながるという仕組みです。
つまり、優れた能力・スキルだけ持っていたとしても、自身の成長にはつながらないといえるのです。
成長マインドセットの身につけ方
成長マインドセットを身につけるには、先ほど挙げたアイスバーグをバランスよく伸ばしたうえで、以下4つの取り組みを行う必要があります。
【成長マインドセットを身につけるためにやるべきこと】
・自分の「悩みブレーキ」を外す
・自分の理念(目標)を明確にさせる
・動機に沿って行動する
僕の「悩みブレーキ」は主に「発達障害(ADHD)からくる能力不足」、自分の理念は「自己肯定感を過度に下げずに生活する」、動機は「自分を誇らしく思いながら生きたい」です。
発達障害がネックになって行動できずに終わってしまったことは、決して少なくありません。
しかし、自己肯定感を保ち、幸せに生きていくためには、何らかの行動をしないと何も始まりません。
【自己肯定感を保つために推奨される行動の例】
・転職
・副業
・穏やかな人間関係づくり
転職も副業も、それなりの努力をしないと成功には結びつきません。
また、穏やかな人間関係を作るにはコミュニケーション能力が必要になります。
自分の目標や動機を明確にし、適切な行動を取ることによって成長していけるといえるでしょう。
成長マインドと対をなす「固定マインドセット」に注意
失敗した後に「もうダメだ…」と諦めてしまう方のマインドを「固定マインドセット」と呼びます。
先ほど解説した成長マインドセットとは異なり、「努力しても結果は変わらない」「行動しても無意味」と考えてしまうのが固定マインドセットの方の特徴です。
なお、固定マインドセットは「内発的動機」(自分が心からやりたいと思えるような気持ち)を探したり、「小さな成功体験を積んだりする」ことで回避できるので、気になる方はぜひ実践してみてください。
不安の解消に向けて成長マインドセットを身につけよう
今回は、不安が頭によぎってしまったときに行う考え方と、不安の解消につながる「成長マインドセット」の身につけ方について解説しました。
・「不安は悪いものではない」と考える
・成長マインドセットを身につける
・理想の姿に向かって行動する
不安に思うのは悪いことではなく、むしろ生きるうえで重要なセンサーでもあります。
不安と上手に付き合って、その不安を日々のエネルギーに変えていきましょう。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただき、ありがとうございました。
それではまた!