社会人になって徐々に増えてくるのが、飲み会や会食といった「お酒の席」です。
今はコロナの影響によってだいぶ少なくなりましたが、徐々に緩和されてきて、「頻繁に外でお酒を飲んでいる」という方も増えてきました。
しかし、「騒がしい飲み会は苦手…」と思う方も多く、特に発達障害の方はミスをしがちなため注意が必要です。
今回は、飲み会や会食などで必要になる話し方や、相手に不快感を与えない断り方について解説していきますので、お困りの方は参考にしてみてくださいね。
目次
飲み会に行かない方が良いシーン2選
僕はお酒を飲むと顔がすぐに赤くなり、徐々にフラフラしてきて座っているのもつらい状態になるほどお酒に弱いです。
普段もほとんどお酒を飲むことがなく、飲み会でもウーロン茶やカルピスなどのソフトドリンクで乗り切ることがほとんどですが、飲み会は色々な人の話が聞けるので、誘われれば行くようにはしています。
しかし、以下のような人から誘いを受けた場合、基本的には断ります。
・お酒を無理に勧める人
・マウントを取る人
お酒を無理に勧める人
少し前なら許されていた「一気飲み」「お酒の強要」は、今では立派なアルハラに認定されます。
・若いんだから飲めるでしょ?
・社会人になったら酒くらい飲めきゃダメでしょ
・酒飲めない人なんてウチの会社にいないよ?
いずれも僕が実際に言われてきた言葉ですが、冷静に考えてみると、どれも納得のいく理由にはなりません。
ADHDの方は、これまでのミスやトラブルにより、他人に多くの迷惑をかけていることが多く、その結果「断ったらますます嫌われる」と思い込みがちです。
そのため、本当は飲めないにもかかわらず、半ば強引にお酒を飲んでしまうのです。
アルコールが苦手な方は、飲酒によって以下のような症状が現れます。
・めまい
・嘔吐
・呼吸困難
最悪の場合、その場で倒れて救急車を呼ぶことにもなりかねないため、お酒を無理に勧める方がいる飲み会には注意が必要です。
マウントを取る人
飲み会の場には、少なくても1人くらいは「マウントを取る人」がいるものです。
先述したように、ADHDの方は自信が持ちづらいがゆえに他人の発言に影響を受けがちで、マウントを取る人のターゲットにされやすいです。
・いつになったら私みたいにテキパキと仕事ができるようになるの?
・あなたの服装、なんかちょっとダサくない?
マウントを取る人は、自己主張しない物静かな人が大好きで、自分の言いたいことをマシンガンのように言い放ち続けます。
ADHDの方に限らず、「自分の意見がなかなか言えない」「笑ってやり過ごすことが多い」という方は、飲み会への参加は控えるべきでしょう。
飲み会に誘われにくい人の特徴
お酒を強要したり、マウントを取ったりする人からの誘いは断るのが賢明ですが、自分の好きな人がいる飲み会にはやはり参加したいものですよね。
このとき、以下3つに心当たりがある人は、やがて誰からも声をかけられなくなってしまうようになるため注意が必要です。
誠実性に欠ける人
別段容姿が優れてるわけではないものの、「そこにいると安心する人」といった誠実な人は比較的誘われやすいといえます。
この誠実性は、1日だけで身につくものではなく、日々の行動や考え方で習得していく一種の技術とも言われています。
・自分のやるべきことに集中して取り組む
・人に親切にする
・定期的に運動をする
・自分との約束事を守る
ほかにもいろいろな方法がありますが、上記に挙げたことを意識して日々の生活を送っていくことで、徐々に誠実性が高まっていくようになります。
たとえば、仮に周りの人がサボっていても、それに影響されることなく自分の仕事に取り組め人は魅力的で、「仲良くなりたい」と思ってしまうのが心情です。
コミニュケーションで悩んでいたり、周囲とうまく馴染めなかったりして「誰からも誘われない…」と悩んでいる方は、まずは目の前の仕事に没頭してみると良いかもしれません。
自己開示が下手な人
自分のことをうまく伝えられる人も、比較的仲良くなりやすいものですよね。
一方、いつも自慢ばかりで、他人の揚げ足取りのようなことをしている人は、周りから浮いてしまい、最終的には孤立してしまうでしょう。
そのような人は、話のほとんどが自分中心になっていることが多くあります。
・最近は残業続きで、定時に帰れる人がうらやましいよ
・私ってけっこうサバサバしているから、はっきりしない人を見るとイライラしちゃうんだよね
・こんなことも知らないなんて何年働いているの?
僕自身、実際に言われたことも多く、大きなストレスになります…
このような発言は人に嫌悪感を与えてしまうので、もし自分が言っているようなら控えるべきといえるでしょう。
ADHDが飲み会で意識すべきこと
ADHDの方が飲み会に参加した場合、普段以上にスイッチを入れて行動しなければなりません。
以下のポイントを頭に入れて、大きな失敗を避けつつ楽しみましょう。
・シングルタスクで行動する
・聞き役に徹する
シングルタスクで行動する
ADHDの方は基本的にマルチタスクが苦手で、一度に複数のタスクをこなすことができません。
これは職場に限らず飲み会のときも同様であり、気をつけないとミスをしてしまう可能性が高まります。
・話すことに夢中でグラスを落としてしまう
・食べることに集中して会話がおろそかになる
「食べること」と「話すこと」を一緒に行うのはADHDにとってなかなか難しい仕事です。
また、入店後誰かと話しながら席につくとき、話に夢中でテーブルにぶつかってしまうことも少なくありません。
会話と動作は別々にして行うことを心がけると、飲み会での失敗を防げるようになるでしょう。
聞き役に徹する
飲み会では、「自慢話をしない」「マウント取らない」など、相手を不快にさせるような行動を避けつつ、相手に質問をして会話を進めていく必要があります。
たとえば、以下のような形で会話を進めていくと良いでしょう。
・○○さんは普段ジムに行っているって聞いたんですが、何かおすすめのトレーニングメニューがあれば教えてもらえませんか?実は私も筋トレにハマっているんですよね。
なお、上記はアドバイスシーキングと呼ばれる会話方法で、人から教えを請う形で話をしていくと、相手も気持ちよく話してくれるようになります。
嫌味にならないお世辞としても有効ですので、もしよければ試してみてださいね。
忘年会を断るときの会話術
好きな人に誘ってもらえると純粋にうれしいし、お礼もしたくなります。
一方、あまり好きな人じゃない人から誘われてしまうと、どうしても断りたくなってしまうのが心情なので、もし断るときは以下の方法を実践してみてください。
理由を述べずに端的に断る
誘いを断るときは、あれこれ理由をつけるのではなく、単に「行けません」と一言だけ伝えましょう。
人は理由をつけて断られるよりも、単に「行きたくない」と言われた方が納得する生き物であり、それを裏付ける研究データも出ています。
体調不良を理由に断る
理由を述べずに「参加できません」と断るのは、どこかぶっきらぼうな印象を与えてしまうおそれがある点がデメリットです。
「あまり波風を立たせずに断りたい」と考えている方は、自分の体調を理由にして伝えてみると良いでしょう。
①すいません、体調が悪いので欠席させていただきます。
②病み上がりなもので、次回また誘ってください
なかには「怒られたらどうしよう…」と悩む方もいるかもしれませんが、誘いを断っただけで怒ってくるような人と飲んでも楽しくはありませんよね。
たとえ上司・先輩といっても同じ人間なので、お互いの都合や気持ちは尊重しないといけません。
好きな人と過ごす時間や自分の時間を大切にするためにも、乗り気ではない飲み会に誘れた際には勇気を持って断るようにしてみてはいかがでしょうか。
気乗りしない飲み会には注意が必要
今回は、飲み会や会食などで必要になる話し方や断り方、誘われやすい人の特徴などについて解説しました。
・飲み会に行く前に「参加する飲み会の条件」について考えておく
・自慢話をせず、相手に教えを請う形で質問する
・行きたくない飲み会には参加せず、行きたい飲み会に参加する
飲み会に行く・行かないの判断は人によって異なりますが、いずれにせよ、自分自身が納得してから参加・不参加を決めたいものですね。
僕自身人見知りで大勢の人との飲み会が苦手なのですが、少しずつ顔を出していきたいなと思っています。
また、こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
それではまた!