疲れていると頭の中で考えていたことがまとまらず、それがたたって仕事の効率が下がり、その結果残業となってしまうことも少なくありません。
特に月曜日は週の初めのため、いきなりラストスパートのようなエンジンをかけると、木〜金曜日あたりでガス欠を起こし体調を崩す可能性があります。
【本記事はこのような悩みを持つ方におすすめ】
・毎度のことながら、週初めの月曜日はいつも憂鬱なんだよね…
・残業続きで疲れているけど休めない…何か良い方法はないのか…
今回は、日々の仕事に疲れたときに実践したい「ストレスケアのコツ」について解説していきますので、お困りの方はぜひチェックしてみてください。
目次
「月曜日がつらい」と思ったときにやってほしいこと
仕事で疲れたときは、まずは以下の方法を実践していくことが重要になります。
【「月曜日がつらい」と思ったときにやってほしいこと】
・自分の中で大切にしているものを書き出す
・仕事の優先順位から自分の価値観を把握する
・人生の中で大切なことに取り組む
・万が一失敗してしまったときのことを想像する
自分の中で大切にしているものを書き出す
どんな人でも「自分の中で大切にしているもの」というのはいくつかあると思います。
日々の仕事で疲弊し、日曜日の夜などに「明日会社行きたくない…」と思ったときは、まずはそれらを紙に書き出していきます。
【自分の中で大切にしているもの】
・健康
・家族
・仕事
・恋愛や結婚
・お金
どれも大切ですが、あえて順位をつけるとしたら、仕事は何番目になるかを考えてみてください。
「思い詰めるほど悩むことのじゃないな」と思えれば、今まで感じていた「月曜日のしんどさ」も少なくなるでしょう。
仕事の優先順位から自分の価値観を把握する
経営者の方やフリーランスの方は、「仕事が何よりも大事だよ!」と答えるかもしれません。
しかし一般的なサラリーマンの場合、おおよそ3〜4番目くらいになるのではないでしょうか?
仕事は嫌いではないし、やる気がゼロというわけではないものの、「一番大事か?」と聞かれたら躊躇してしまう方が大半でしょう。
【優先順位の例】
1.健康
2.家族や恋人など自分を大事にしてくれる人との交流
3 .仕事
4 .趣味
僕の場合、体が一番の資本と思っているので「健康」が一番目となります。
そのほかにも、パートナーとの関係・友人と遊ぶ時間・お金なども大事であり、仕事はこれらを叶えるため、あるいは支えるための単なる手段といえます。
「仕事=人生をより良くするための手段」だと思えれば、今まで抱えていたストレスも減ることになるでしょう。
人生の中で大切なことに取り組む
つらい仕事のことで悩むより、「自分にとって大事なアクティビティ」について悩んだ方が有益といえます。
仮に周りから「仕事ができないやつ」と嫌味をいわれたしても、自分がさほど仕事のことを重要視していなければ、心に受ける傷も少なくなります。
過度なプレッシャーも感じなくなるので、逆に生産性が上がっていくことも珍しくありません。
万が一失敗してしまったときのことを想像する
「大事な試験で不合格になってしまった」「得意先の商談で失敗してしまった」など、自分が大事な場面失敗してしまったときのことを想像することも重要です。
多くの人はネガティブな感情になり、落ち込んだり悲しい気持ちになったりするかもしれませんが、これは人間ならば当たり前なことです。
逆に、普段から失敗したときのことをイメージしておけば、実際に失敗してしまったときの精神的なダメージが少なくなるほか、今後の対策も立てやすくなります。
【失敗について考えておくことで得られるメリット】
・商談に失敗したのは事前準備が足りなかったせいだな…
・面接に落ちたのは自己分析や志望動機が浅かったからだろうな…
具体的にイメージすることで原因と結果の関係が浮き彫りになり、「全部自分が悪いんだ…」といった「全か無か思考」による苦しみも避けられるようになります。
なお、「全か無か思考」については以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は参考にしてみてください。
仕事に疲れたときにやってはいけないこと
ここまで「仕事に疲れたときにやった方が良いこと」について説明してきましたが、逆に「やってはいけないこと」もあります。
【仕事に疲れたときにやってはいけないこと】
・他人より劣っている部分を挙げる
・他人と比較して自己卑下する
他人より劣っている部分を挙げる
仕事だけでなく、ルックスや年収、人間関係の幅などを見て、「あの人には勝てないな…」と劣等感を覚えてしまうことは決して少なくありません。
【比較によるネガティブな思い込みの例】
・どうしてあの人はこんなに仕事が早いんだろう…
・自分なんて全然ダメじゃないか…
上記のような悩みは、主に「他人軸」からくるものといわれています。
他人を軸にして物事を考えてしまうのは、終わりのないレースに参加するようなものです。
いつまでたっても「他人の良いところ」が頭を離れず、「自分は何をやってもダメだ…」と落ち込むことになってしまうため注意が必要です。
他人と比較して自己卑下する
先述したように、他人軸で物事を捉えてしまうのは、自己肯定感の低下を招くため意識して避けなければなりません。
また、他人軸になると他者との比較もしやすくなり、これによっても自己肯定感が下がってしまうためなお注意が必要といえます。
セルフコンパッションが効果的
あえて劣っている部分に目を向けていき、そこから自分を許す言葉をかけていくことで、自尊心の低下は防げます。
「劣っている部分に目を向けたらかえって落ち込んでしまうんじゃない?」と思う方も多いですが、自分の欠点を認めることは、メンタルヘルスにおいて非常に重要なポイントになります。
【僕が感じている「他人と比べて劣っている部分」の例】
・ルックスに自信がない
・年収も低い
・短期離職を繰り返している
上記はすべて僕のコンプレックスですが、これらをすべて認めたうえで、「それでも大丈夫」と自分に言い聞かせることでメンタルが改善されていくようになります。
【自分に投げかける言葉の例】
・この世に完璧な人なんていないから大丈夫だよ
・完璧そうに見えている人も、裏ではきっと何かの悩みを持っているものだよ
自分自身に優しい言葉をかけるのは「セルフコンパッション」と呼ばれており、これはうつ病などの病気の改善にために行われる認知行動療法のひとつとされています。
僕も劣等感によって自尊心が下がりがちですが、そんなときはいつもセルフコンパッションを実践しています。
なお、セルフコンパッションについては以下の記事で解説していますので、こちらも併せて読んでみてください。
仕事に疲れたらセルフコンパッションで自分を労ろう
今回は、仕事に疲れてしまったときに実践すべき方法・考え方について書いてみました。
・人生で大切にしているものを紙に書き出し、仕事が何番目にくるか考える
・他人より劣っている面にあえて目を向けて、「それでも大丈夫」と自分に言い聞かせる
・大切に考えていることに失敗したときのことを想像して、セルフコンパッションを行う
僕らは別に、完璧な仕事をするために生きているわけではありません。
仕事で成果を出すことは大事なことですが、それにとらわれすぎてしまうと肥大化した自尊心にボロボロにされてしまうかもしれません。
仕事も人生の中のひとつのスパイスくらいに思えれば、過度なプレッシャーもかかることなく取り組めるようになるので、自分を責め過ぎず、気軽な気持ちで仕事と向き合ってみてはいかがでしょうか?
上記の書籍は非常に参考になりますので、よければぜひご覧になってみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!