入社してしばらくの間はやる気に満ちあふれていたとしても、上司に怒られる日々が続くとせっかくのモチベーションも下がってしまいますよね…
しかし、そのような出来事がなかったとしても、言葉にできないような不安に押し潰されてしまうようなこともあるかもしれません。
今回は、入社2〜3年ほどの若手の方や、転職したばかりの方などに向けて、不安に押し潰されてしまいそうになる考え方と、その対処法について書いてみます。
目次
不安に押し潰されてしまう理由
目の前にある仕事だけでなく、数ヶ月後のスケジュールや、10年後のキャリアビジョンなどを考える際に、不安になる方は決して少なくありません。
人によって不安に感じる原因は異なるものの、主に以下の3つと言われていています。
他人と比較して落ち込む
自分の能力が劣っていると感じているとき、周りの人と比較して劣等感に悩んでしまうことも少なくありません。
・自分だけ目標を達成できない
・周りの人に比べて作業が遅い
・上司からの指示をすぐに忘れる
僕自身、上記のようなことが原因で能力不足だと感じるケースも多く、どうしようもなくなってトイレで泣いてしまうことが何度もありました…
また、優秀な同僚や後輩が同じ職場にいる場合、自分に対する風当たりが強くなるほか、最終的には干されます。
過度に期待されるのもつらいことですが、まったく期待されないのも同じくらいメンタルに悪影響を与えるのです。
体調不良が長引いている
風邪や腰痛、頭痛といった体調不良が長引いていると、仕事どころではありませんよね…
僕自身、過去何度も無茶な働き方を続けた結果、身体のいたるところにさまざまな症状が現れるようになりました。
・倦怠感
・かかとの疲労骨折
・慢性的な肩こり
・眼精疲労による結膜炎
・一過性黒内障(目の片側がいきなり真っ暗になる症状)
・むち打ち
・手の腱鞘炎
・へバーデン結節(指の関節部分が赤く腫れる症状)
人によっては、手術や入院をするほどの症状になってしまうことも珍しくありません。
メンタル疾患に要注意
無茶な働き方や、上司からのパワハラによって、うつ病・適応障害・社会性不安障害などのメンタル疾患になってしまう方も少なくありません。
本来なら病院に行って診断を受ける必要がありますが、真面目で責任感が強い方の場合、比較的軽症であれば無理をして職場に行ってしまいます。
・ホントは休みたいけどみんなの迷惑になるから休めない…
・頭もフラフラするし、少し危ない状態かもしれないけど頑張らなきゃ!
このような真面目な方は、たとえ好きな仕事であっても、普段のようなモチベーションで仕事をこなすことができなくなるでしょう。
また、僕自身過去に「適応障害」と診断されたことがあります。
これについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
完璧主義になっている
完璧主義とは、物事を完璧にやり遂げようとする人のことを指す言葉で、心理学の世界では、完璧主義の方はメンタルの調子を崩しやすいといわれています。
・これくらいできて当然!
・絶対にミスをしたくない!
・誰かに仕事を任せるなんてできない!
完璧主義の方は上記のような考え方を持っていることが多く、特にADHDの方は顕著に見られます。
これによってミスのことを気になり、その結果作業のペースが遅くなってしまうことも少なくありません。
周りの人に迷惑がかかってしまうため、うまく調整しながら進めていかないといけませんが、なかなかうまくいかないのが現状です。
葛藤によって苦しむ
・ミスをしてはいけない。だけど作業も早く終わらせなきゃいけない…
・完璧主義はダメだから完璧主義の自分を変えたい。変えられない自分には価値がない…
完璧主義の方はこのような葛藤状態になってしまうことも多くあります。
緊張感もピークに達し、いずれメンタルを病んでしまうでしょう…
また、完璧主義になってしまうとちょっとしたミスやトラブルで落ち込んでしまうようになります。
・何度も見直したのにお客さんの名前を間違えてしまった…
・こまかくチェックしたのに提出する書類に誤字があった…
少しでも良い結果を出すために、高い意識を持って仕事に臨むことは悪いことではありません。
しかし、それが過剰になりすぎて悪いことが続いてしまうと、仕事がつらくなってくるのです。
なお、完璧主義については以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は一度読んでみてください。
漠然とした不安に押し潰されてしまいそうなときに意識すること
仕事がつらくなってしまう原因は人それぞれですが、体調を壊してしまう前に、できるだけ早めに改善させる必要があります。
特に大事なのは以下の3点です。
・心身のリフレッシュを優先させる
・他人の評価に振り回されない
・環境調整を行う
休日に身体に溜まったストレスを取り除く
とび職の方や料理人の方など、普段身体を使った仕事をされている方は、休日にしっかりと身体を休める必要があります。
一方、デスクワークが中心の方の場合、身体ではなく頭を休ませる必要があります。
しかし、頭を休ませる必要があるのにもかかわらず、休日に勉強したり難しい本を読んだりすると休息になりません。
・軽い運動をする
・外の景色を眺めながらボーッとする
・温泉に入る
ストレスを解消させる手段をあらかじめ考えておき、それらを実行することでモチベーションが回復します。
僕の場合、1日中パソコンと向き合っているので、休みの日は近所にあるランニングコースを走るようにしています。
なお、ストレスの解消についてはこちらの本が参考になりますので、よければチェックしてみてください。
他者の評価に振り回されない
ケアレスミスをはじめとする発達障害の各種症状は、コンサータやストラテラなどの薬を使ってある程度抑えることはできても完璧に治すことはできません。
僕自身、アトモキセチン(ジェネリックのストラテラ)を服用しておりますが、なかなかこれといった改善効果は得られておらず、「昔に比べれば良くなったかな?」と感じる程度です。
空いた時間を使って頭のトレーニングを行う、ミスの発生を防止するツールなどを使うなどの対策を講じても、定型発達の方と同じように働くことはなかなかできません。
・あいつはミスも多いし、ぱっとしないんだよね…
・いっそのこと辞めてほしいよ…
・あの人を辞めさせて新しい人を入れてくださいよ!
上記のセリフは僕が実際に上司や先輩から言われた内容で、おそらく陰ではもっとひどい言葉でののしっていることでしょう…
しかし、他者の評価を気にして仕事をするのも少し違いますよね。
自分の中で、もう限界だと感じたら、その時点で方向転換すれば良いだけのことです。
他人の評価や陰口には目を向けず、目の前にある仕事に取り組めばいつかきっと結果が出るはずです。
自分は完璧じゃないし、何者にもなれないけど、それでもできることはある…!
このように思いながら仕事に取り組み、モチベーションを維持させてみてはいかがしょうか。
少しでも良い仕事ができる環境を選ぶ
人が成長するためには、一定の時間と労力がかかります。
短時間で成長する人もいれば、5~10年ほどかけて成長する人もいるでしょう。
ただ、成長できるかできないかは、その人がいる環境にもよって変わるので、悩んでいる方は一度自分の適した場所について考えてみると良いでしょう。
転職や部署異動が有効
罵倒したり、部下の手柄を横取りしたりする上司のもとで働いていると、ほかの方と比べて自身の成長は遅くなります。
一方、部下のことをきちんと見て、適切にマネジメントを行っている上司のもとで働ければ、スムーズに成長していけるようになります。
上司との関係性に悩んでいる方は、さらにその上の立場にいる役職者に相談し、自身の環境調整に努めてみてはいかがでしょうか。
誰にだって不安に押し潰されてしまうようなことはある
今回は入社2〜3年ほどの若手・転職社員の方に向けて、不安に押し潰されてしまいそうになる考え方と、その対処法について解説しました。
・期待されていないと感じたときは、他者からの評価をあまり気にせずに目の前にある仕事に取り組む
・体調とメンタルを優先し、身体と頭を休ませる
・完璧主義に陥らないよう、自分の中にある期待値を下げる
「長時間の残業」「自責の念」「過剰な期待」の3つは、いずれもメンタルを壊す要因の代表格といわれています。
また、転職も決して珍しいことではなく、1つの職場で働き続ける人も徐々に少なくなってきています。
僕も完璧主義者なのですが、これを改善できるように取り組んでいる最中なので、同じ悩みを抱えている方は一緒に取り組んでいきましょう。
また、こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!