自分にとって心地良い状況を「コンフォートゾーン」と呼びます。
人は「変わることを嫌う」という性質があり、特にADHDの方は決断を先延ばしにしがちなため、行動できずに考え込んでしまうケースも少なくありません。
【このような人におすすめの記事】
・やりたいことがあるのに行動できない…
・会社を辞めて新しいことにチャレンジしたいのに勇気が出ない…
今回はコンフォートゾーンから抜け出し、理想の自分に近づいて行く方法について解説していきますので、「新しい一歩を踏み出したい」と考えている方は参考にしてみてくださいね。
コンフォートゾーンとは
コンフォートゾーンとは、自分にとって居心地が良い場所、環境を指す言葉です。
人によって異なるものの、以下のような環境・状況である場合、「コンフォートゾーンに入っている」可能性が高いとされています。
・同じ仕事を長く続けていて、特に緊張感なく取り組める
・仕事が順調で、出世や昇給を果たしている
・地元から離れたことがない
ストレスがほとんどない暮らしに憧れる方も多いでしょう。
しかし、長くコンフォートゾーンに居続けていると、「行動力」「チャレンジ精神」といったものが失われてしまうおそれがあるため注意が必要です。
目次
コンフォートゾーンから脱出する方法
コンフォートゾーンから脱出するためには「現在のコンフォートゾーンを確認し、恐怖感に打ち勝つ」必要があります。
ただし、いきなり成長するのは難しいので、以下のような段階を経て、少しずつ進めていくイメージを持って取り組んでいくことが必要です。
・恐怖ゾーン(自分が怖いと感じている段階)
・学習ゾーン(新しいことを学ぶ段階)
・成長ゾーン(自分が成長しているを感じている段階)
まだ何も始めていないなら「恐怖ゾーン」、着手し始めたなら「学習ゾーン」、ある程度成果が出てきたなら「成長ゾーン」にいるといえます。
まずは今の自分がどのゾーンに入っているのかを把握し、コンフォートゾーンを抜け出す一歩を踏み出しましょう。
恐怖感を覚えるものを5つ書き出す
自分が今までやってこなこなかったことにチャレンジするとき、ほとんどの人が恐怖感を覚えます。
・転職したいけど新しい組織に馴染めるかどうかわからないから不安だな…
・副業を始めたいけど時間もお金もないしやるだけ無駄かな…
誰もが当たり前のように持つ感情ですが、このように恐怖感を覚えるものこそが、自分が本当にやりたいことともいえます。
価値あるものにチャレンジしているときに出る恐怖感は、自分にとって必要な羅針盤のようなものです。
それに従って行動することによって、コンフォートゾーンから徐々に抜け出していくことができます。
・転職
・副業
・結婚
・フリーランスへの方向転換
・新しいコミュニティーへの参加
僕も含め、多くの方が上記の5つについて「恐怖を覚えるもの」かと思いますので、これからチャレンジしてみたいことを5つ書き出してみましょう。
恐怖を避けるデメリットを書き出す
実際に恐怖感を覚えるものを書き出したあとは、それらを実行しないことで発生するデメリットを挙げていきます。
仮に転職や独立せず、今の仕事を続けた場合、以下のようなデメリットが発生します。
・リストラのプレッシャーに怯えながら働くことになる
・新しい仕事にチャレンジする機会が失われる
・嫌いな上司のもとで働き続けることになる
・理不尽な指示に従いながら働くことになる
・残業続きの毎日がなくならない
上記のようなデメリットがあることをあらためて認識することで、恐怖感に負けることなく行動できるようになります。
「行動することで得られるものはたくさんある」と考える
恐怖を乗り越えて学習や行動を続けていくことで、報酬や能力のほか、新たな社会的地位などが得られます。
辛抱強く行動を続け、この段階で初めて自分の理想とする「目に見えた変化」を感じる方も少なくありません。
そのため、すぐに成果を求めるのではなく、学習や行動をしないことに対する「損」も意識して行動し続けていくことが重要といえます。
しかし、焦って結果や成果などを求めてしまうとモチベーションが下がってしまうので、挫折しないように地道に続けていきましょう。
コンフォートゾーンを抜け出す際に有効な「WOOPの法則」
「WOOPの法則」とは、自身の目標達成に有効な方法のひとつで、これに沿って行動すると自分の掲げている目標をより達成しやすくなるといわれています。
また、WOOPとは以下の単語の頭文字を取って作った造語になります。
・「wish」=夢
・「outcome」=結果
・「obstacle」=障害
・「plan」=計画
では、具体的なやり方について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目標を叶えることで得られるメリットを想像する
たとえば、「会社員を辞めてフリーランスで生きていく」という目標がある場合、これを叶えることで得られるメリットを想像します。
・嫌な上司と合わなくて済む
・場所と時間に縛られないで働ける
・「自分の力で生きている」という実感を得やすい
生じてしまう障害を考える
次に、フリーランスとして生きていくまでの困難や、発生し得る障害について考えます。
・自分のスキルや市場価値が乏しいとクライアントから声がかからない
・案件を受注できても、クライアントから信頼を得るにはそれなりの時間がかかる
・途中で契約を切られてしまう可能性がある
・支払いの期日までタイムラグがある
・途中で金欠になる可能性がある
綿密なプランを考える
目標を叶えることで得られるメリットと、目標を達成するまでの間に発生し得る障害を踏まえ、綿密なプランを作りましょう。
1.会社勤めしながら自分のスキルを高めていく(同時に収入がなくなっても半年〜1年は生きていける額が貯まるまで貯金する)
2.ブログを書いたり音声配信をしたりして自分のことを認知してもらう
3.ポートフォリオを作り、クライアントに打診する
4.ある程度収入を得られるようになった後、フリーランスとして活動する
このように、叶えたい夢(wish)、手に入れたい(outcome)、生じてしまう障害(obstacle)を書き出し、そして計画(plan)を明確にして行動することが重要です。
恐怖と向き合うのはつらいもの
目標を立ててみたものの、「成功するかどうか心配…」とほとんどの人が思うはずです。
しかし、実際に起こりうる障害も具体的に書くことで、仮にそれらが起こったとしても落ち着いて対処できるようになります。
リスクを把握せずに行動するのは好ましくないので、ぜひ「WOOPの法則に則った目標」を作り、自分の夢に向かって行動してみてください。
夢や目標を叶えたいならコンフォートゾーンから抜け出そう
今回は、コンフォートゾーンから抜け出して理想の自分に近づいて行く方法について解説しました。
・恐怖感を覚えるものを5つ書き出し、コンフォートゾーンから抜け出す準備を始める
・恐怖を感じるものから逃げるデメリットを書き出し、行動しないことで生じる機会損失について考える
・WOOPの法則を使い、目標を叶えるために必要な具体的な行動を書き出す
僕自身、何か新しいことを始めるとき、「今さらこんなことをやっても無駄じゃないかな」と思うことが多くあります。
しかし、人生を振り返ったとき「どうしてチャレンジしなかったのだろう…」と後悔するのは嫌なので、重い腰を上げて行動していこうと考えています。
「理想の人生を歩みたい」と考えている方は、僕と一緒にコンフォートゾーンから抜け出す一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみくださいね。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!