めまいがしたり、目の前にある作業に集中できなくなったりするなど、適応障害になるとさまざまな症状が現れます。
人によってその頻度や程度も異なるとは思いますが、いずれにせよ以前と同じように働くことは難しくなります。
職場には迷惑をかけたくないけど、無理をしてまで仕事をすることもしたくはないと思うのが心情です。
今回はそんな適応障害の症状と、その対策について自分の実体験をもとに書いてみます。
【適応障害のつらさ①】文章が理解できない
今の仕事はリモートワークが中心で、会社での仕事は主に文章の編集・校閲作業を行っています。
主語と述語が合っていない文章や、過度な長文などをテンポよく読みやすい文章に修正していくのですが、この文章が頭の中に入ってきません…
適応障害のよくある症状として「文字が読めない」というものがありますが、自分の場合はこれが当てはまっており、作業もなかなか捗りません。
・この言い回しって正しいのかな…
・そもそも文字を読むだけでつらい…
この判断は難しく、いつも悩みながら作業にあたっています。
文章を一つひとつチェックし、時間内に修正していくのは地味に大変な作業なのです。
【適応障害のつらさ②】疲労が抜けない
リモートワークが中心になり、通勤しなくてもよくなったので、以前よりは時間にゆとりを持って働けるようになりました。
しかし、四六時中パソコンに向かって作業することには変わらないので、仕事の状況によっては疲れが取れない日もあります。
以前なら少し休めば回復していましたが、今はその2倍から3倍くらいの時間をかけて休憩しないとすぐに吐き気や倦怠感などに襲われてしまいます。
当然ながら作業終了までの時間も増えてしまうので、目標としているところまでたどり着けないことも多くあります。
・休憩している時間がもったいない…
・ほかの人はもっと働いているのに情けない…
いつもこのような葛藤と戦いながらパソコンに向かっています。
【適応障害のつらさ③】罪悪感に襲われる
幸いなことに、今は業務量を多少調整してもらいながら働かせていただいています。
ほかの人よりも作業ができない状況であり、この先リストラされてしまう可能性もあるかとは思いますが、やはり以前に比べて作業量が多少減ったことには感謝しなけれなればなりません。
しかし、その分「会社に対して申し訳ないな…」と罪悪感を覚えてしまうようになりました。
先生から「休職してください」と言われている状況で、診断書もいただいているのですが、それでも変に真面目な性格が災いして自分を責めてしまうんです。
自己肯定感も下がり、モチベーションも上がらない状況というのはけっこうしんどいものです。
【適応障害の辛さ④】完璧主義の程度が高まる
僕が適応障害になったことの原因のひとつに、「完璧主義」が挙げられます。
・物事を完璧な状況じゃないと始められない
・ささいなミスも許されない
・どんなときでも「正しい自分」でいないと気が済まない
完璧主義の特徴は上記のとおりですが、これは心理学の中でも有名な概念で、専門書ではもっと難しい言葉で定義されています。
完璧主義がひどくなる原因
仕事中にミスをしてしまうと上司から怒られてしまうほか、オフィス内であればそのことが周囲に伝ることも少なくありません。
人の目が気になるとますます完璧主義の度合いが強まり、自分自身を責めてしまうようになります。
そのため、一度「ダメな自分を受け入れる」と考えを変えていき、自分をケアしなければなりません。
完璧主義から脱出するためには?
完璧主義から脱出する具体的な方法として、エクスプレッシブライティング(筆記開示)やマインドフルネス瞑想などが挙げられます。
いずれにしても、1日だけで完璧主義から脱出できるものではありませんし、長い時間をかけて行っていくものなので、焦らず取り組んでいくのが重要です。
もちろん身体と心を休めることも重要なので、同じように悩んでいる方は一緒に取り組んでいきましょう。
適応障害のつらさは自分にしかわからない
今回は、適応障害になってつらかったことを3つに絞って書いてみました。
・文章の理解が進まない
・疲労が抜けない
・罪悪感がつのる
・完璧主義の度合いが強まった
メンタル疾患は人によって症状の程度・範囲が異なるため、治療に時間がかかります。
適応障害に限らず、完璧主義になって悩んでいる方も一緒に無理なく生きていきましょう。
また、こちらの本も参考になりますので、よければチェックしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた!