仕事や人間関係がうまくいかず、「私の人生、これでいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
このようなときは、自分が抱えている「モヤモヤ」の正体を可視化し、具体的な対策を講じることが重要です。
【本記事はこのような悩みを持っている方におすすめ】
・周りの人はみんなやりたいことをやって輝いて見える…
・どうして自分だけこんなみじめな思いをしているんだろう…
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに実践すべき方法などについて解説していきますので、興味をお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
目次
自分のことを深く知るための方法2選
仕事や人間関係がうまくいかず、「今すぐ全部投げ出してしまいたい!」と思っている方は、まず以下の方法を実践して自分の悩みの根っことなる部分を探してみましょう。
【自分のことを深く知るための方法2選】
・メリット・デメリット・アウフヘーベンを書く
・質問に短時間で答える
メリット・デメリット・アウフヘーベンを書く
自分の悩みの種となっている物事の「メリット・デメリット・アウフヘーベン」の3つを書き出して整理すると、新たなアイディアが出るようになります。
アウフヘーベンとはメリットとデメリットの中間という意味で、これはさまざまなものに存在します。
デスクワークの方の仕事を例に挙げた場合、主なメリットは以下のようなものになります。
【デスクワークの主なメリット】
・テレワークができる
・一人で黙々と作業ができる
一方、考えられるデメリットは以下のようなものになります。
【デスクワークの主なデメリット】
・腰痛や眼精疲労に悩まされる
・同じような作業が続く
そして、これらのメリット・デメリットの中間になる「アウフヘーベン」を書いていきます。
・身体の一部分がつらくなる可能性はあるものの、基本的にはPCを使った作業が多いので、人付き合いによるストレスは少ない
・単調な作業が多く「つまらない」と感じることがあるものの、効率化して時間短縮を図れば定時に帰れる可能性が高い
上記にのように、「たしかに◯◯というデメリットはあるけど、△△というメリットはある」といった考え方が習慣になれば、よほどひどい仕事でなければ続けることができるでしょう。
難しい質問に短時間で答える
「たくさん悩んだのに答えが出てこない…」「自分は頭が悪いのでは?」と悩んだことがある方も多いでしょう。
しかし、上記のようなことは誰にでも起こります。
「時間をかけて考えれば考えるほど良い答えから遠のく」という、人が持つ性質からきている現象なので、ある意味仕方のないことともいえます。
自分を責めてしまうほど大きな悩みを抱えている方は、おおよそ1〜2分ほどの時間で以下の質問に答えてみてください。
【悩みグセがある方におすすめの質問】
①今の自分を責めてしまう原因は何ですか?
②自分の中で腑に落ちないところはどこですか?
③全体的に見て、今の自分が一番解決したいことはどんなものですか?
難しいように感じるかもしれませんが、これらの質問を短時間で答えていきます。
【解答例】
①→自責の念にかられてしまう原因は、自分の偏った思考にある
②→腑に落ちないところは、いつも上から目線で話してくる上司の存在
③→いつも「できない」自分を責めてしまうので、まずは自己肯定感を高めたい
時間をかけず、自分の「直観」で答えていきましょう。
叶えたい夢・達成したい目標が見つかったときに行う計画づくりのコツ
自己理解が深まり自分の夢や目標が見つかった後は、実際に行動して現実にすることが望ましいです。
このとき、途中で挫折せず最後まで取り組めるような「計画」が必要になりますが、「具体的にどうやって作ればいいの…?」と悩んでしまう方が少なくありません。
計画作りの際、「WOOPの法則」を知っているかどうかで目標達成率が大きく異なってくるので、以下の内容をきちんと頭に入れたうえで無理のないプランを立てるようにしてくださいね。
WOOPの法則とは?
WOOPの法則とは、自分自身の目標達成のために使われる考え方のひとつです。
このWOOPの法則を活用する場合、単に目標を掲げるのではなく、目標達成の過程で生じる障害のことまで事前の計画の中に組み込むため、よりスムーズに自身の目標を達成することが可能になります。
WOOPの法則に則って作られた計画の特徴
WOOPの法則を使って自身の計画を立てる際は、一般的に以下4つの質問に答える形で自分の目標達成までの道のりについて考えていきます。
【WOOPの法則を使って計画を作るときに考えること】
・Wish(夢)→達成したい目標はどんなものですか?
・Outcome(結果)→手に入れたい結果はどんなものですか?
・Obstacle(障害)→待ち構えている障害はありますか?
・Plan(計画)→結果を得るための計画はどのように立てますか?
すでにお気づきかもしれませんが、「WOOPの法則」は上記4つの言葉の頭文字から作られている言葉です。
夢と計画、結果に加え、「Obstacle(障害)」についても考えるのがWOOPの法則の大きな特徴です。
WOOPの法則を使って作成した「計画」の例
例えば、「自分を認められる人間になりたい」という目標があるときは、以下のように記載します。
【サンプル例】
・達成したい目標→自分を認められる人間になりたい
・手に入れたい結果→ミスをしても落ち込まない、人の目が気にならない自分になれる
・考えられる障害→上司からの叱責や、周囲からの陰口
・具体的な計画→周りとのコミュニケーションは最低限にして、目の前にある作業に集中する
上記のように可視化することで、目標達成までの道のりが明確になるほか、自己理解も深まります。
【自己理解によって明らかになる「気付き」の例】
・自分は職場に「友達」を求めるタイプじゃなかったんだな
・もしかしたらうまくいくかもしれないけど、最悪転職してもいいかもしれない
目標達成から逆算することで、今の自分の素直な気持ちもあらためて見えてくるようになります。
また、自己理解を深める方法は決してひとつだけではありませんので、複数の方法を実践しながら理想の自分に近づいていきましょう。
つらいときは自分の気持ちを紙に書き出そう
目標に向かって取り組んではいるものの、なかなか結果が出ず落ち込んでしまうことも少なくありません。
このままではモチベーションが下がって諦めてしまうことになるので、ノートやメモ帳などに自分の気持ちを書き出してすっきりさせましょう。
【僕が実際に書いたことの例】
・まだ始めたばかりだから、うまくいかなくても当然だよね
・行動しているだけでもたいしたものだから、落ち込む必要はないよ
紙に自分の気持ちを書き出すことで、徐々にネガティブな感情がやわらぐようになります。
なお、メンタルの整え方については以下の記事でも詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
自己理解と夢の実現には時間・手間・「WOOPの法則」の3つが必要
今回は、自分のことがわからなくなってしまったときに行う思考法や考え方について解説しました。
・物事のアウフヘーベン(中間)を意識する
・難しい問題を短時間で答えて本当の自分の気持ちを知る
・自己理解を深めた後はWOOPの法則を活用して目標を達成させる
落ち込んだりつらくなったりするなど、気持ちというのはいつも不安定で、そのバランスも崩れやすいものです。
そのような気持ちを抑えることは難しいのですが、距離を置いて受け流すことはできるので、一流のサーファーのように上手に乗りこなしていきましょう。
また、以下の本も参考になりますので、こちらも併せてチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!