メンタルが落ち込んでいると、「将来やってみたいことなんか考えられないよ…」とふさぎこんでしまうでしょう。
自分の死について考えると後悔が少なくなるといわれており、実際に死ぬ前にやりたいことを書いたメモのことを「バケットリスト」と呼びますが、具体的にどんな風に書けば良いのでしょうか?
・そもそもバケットリストって何?
・別にバケットリストがなくても問題でしょ?
今回は、バケットリストの作り方や、作った後に意識するべきことのほか、僕自身が後悔している内容など赤裸々に解説していきますので、興味をお持ちの方は参考にしてみてください。
目次
バケットリストとは
バケットリストとは、死ぬ前にやりたいことをリスト化したものを指し、紙やデバイスなど人によって使う媒体はそれぞれ異なります。
「やりたいことリスト」ともいわれていますが、これはやや短期的なもので、バケットリストは長期的な視点を持って「やりたいこと」を書いていきます。
バケットリストを書くうえで押さえておくべきポイント
バケットリストを作る際、以下2つのポイントを押さえておくことが重要です。
・シンプルに書いていく
・難しいことでも書く
シンプルに書いていく
バケットリストは比較的シンプルなもので、基本的に自分がやりたいことを書き、その隣に実践する年齢を書いていく形で作っていきます。
仕事・プライベート問わず、ざっくばらんに書き出していきましょう。
・30歳→転職する
・35歳→会社に所属せずに生きていけるようなスキルを身に付ける
・40歳→フリーランスとして生きていく
・45歳→国内・国外問わず旅行する
・50歳→仕事を切り上げて地元に帰る
・55歳→畑を作って自給自足の生活をする
・60歳→地域の人たちと一緒に農業する
上記はあくまでも例で、人によってやりたいことは変わっていきます。
・富士山に登る
・三つ星レストランで食事を取る
・両親と温泉に行く
・バンドを組んでライブをする
・疎遠だった子どもと一緒にお酒を飲む
どんなことでもかまいませんので、自分の好きなように書いてみてください。
難しいことでも書く
バケッドリストを作るときのポイントは、お金や仕事、時間や家族といった「自分にとってしがらみになること」を考えずに書くことです。
たとえば「家族と一緒に旅行に行く」場合、実際には家族のこと(学校や体調など)を考慮して決めることになります。
しかし、バケットリストを書く段階では、基本的には何も制限がない状態を仮定して書き出していき、そこから「実際にどうやって実現していくか」を考えていきます。
・クルージングの旅に出る
・南極に行く
・古民家に住む
上記はいずれも簡単に行えるようなことではなく、綿密な事前準備が必要になりますが、すべて無視して書き出していきます。
「36歳になったらフランスに行き、有名なレストランで食事を取る」など、より具体的なプランを書いていくとバケッドリストの作成が楽しめるようになるでしょう。
バケットリストを作る意味
バケットリストを作ってみると、「人生は思っているよりも短い」という現実に気づかされます。
人生100年時代と言われていますが、100歳まで今の健康状態を保てるはずがなく、どんな方でもこれから少しずつ体力が落ちていくことが予想されます。
そのため、「危機意識が強まる」という意味でもバケットリストは重要な意味を持つといえるでしょう。
先延ばしを避けることができる
使える時間は限られているので、基本的に、自分がやりたいことは今この瞬間にでもやるべきと言えるでしょう。
・今は忙しいから
・お金がないから
・別に今やらなくても困らない
きっと、僕も含めた多くの人が上記のような考えを持っており、やりたいことを先延ばしにしているのではないでしょうか?
このような意識を取り払うためにも、バケットリストを作ってこれからやるべきことを明確にし、実際に行動に移していかなければなりませんね。
承認欲求が明確になる
バケットリストは、主に自分の願いや欲求などをはっきりさせるために作成しますが、一方で不要なものも明確にさせることも可能です。
・収入を増やしたいと思っていたけど、何のため?
・人から認められたいと思っていたけど、認められて何がしたい?
人は誰でも「他者に認められたい」という欲求(承認欲求)を持っているものであり、これは完全に排除できるものではありません。
そのため、承認欲求を満たすための行動を取る方も多いのですが、人生の残りの時間を考えると、これに振り回されてしまうのはもったいないと言わざるを得ません。
・周りから良く思われようとしてブランド品を集める
・収入が高いパートナーと付き合う
・肩書きや地位を求めて学校や会社を選ぶ
上記のような行動も別に悪くありませんが、少しモヤモヤしている方は以下のような考えに変えてみると良いでしょう。
・自分が満足できる収入っていくら?
・自分にとって心地良く思えるパートナーってどんな人?
・自分に合った仕事ってどんなもの?
自分にとって後悔のないよう、地道に行動していくのが人生を豊かにするコツです。
自分の気持ちを一度整理し、「具体的に何を求めているのか?」を考えてみてください。
人生の方向性がわかる
少々個人的なことですが、20代中盤のころに、僕の祖母が亡くなりました。
お盆やお正月などに帰省するなどたびたび顔を見せていましたが、それでも後悔の念は消えていません。
・もっと祖母と一緒に過ごす時間を作っておけばよかったな…
・もっと恩返ししたかったな…
・学生時代に作ってくれたお弁当、残したりケチをつけたり色々ひどいことしてしまったな…
祖母自身がどう思っていたのかはわかりませんが、僕はもっと一緒にいたかったと実感しています。
人の寿命はわからないものであり、「今この瞬間を後悔しないように生きていく」ことが大事とこのときから強く思うようになりました。
今この瞬間を後悔しないようにするためにも、バケットリストの作成は有効です。
行動力がアップする
正直なところ、バケットリストを作ったからといって、現実がいきなり大きく好転するようなことはありません。
実際に行動することによって変わっていくものなので、やはり作った後に「何をするかが」重要です。
・パートナーと旅行に行く
・父や母にプレゼントを送ってみる
上記のような行動は、どこか気恥ずかしい気持ちから避けている方も多いでしょう。
しかし、バケットリストを作ることによって、「やらないとな…」という想いが強くなり、実際に行動できるようになります。
なお、自分を振り返る方法については以下の記事で解説していますので、気になる方は併せて読んでみてください。
後悔のない人生とバケッドリストはセットと考えよう
今回は、バケットリストの作り方や、作った後に意識するべきことなどについて解説しました。
・バケッドリストは、一冊のノートを用意し、左に年齢、右にやりたいことを書き出していく形で作成する
・バケッドリストを作ると人生の短さに気づく
・バケッドリストを作ることで、自分の軸で行動できるようになり、周りに振り回されなくなる
現実にはお金や時間などの制限があり、自分が本当にやりたいことを抑え込んでいる方や、あえて気づかないフリをしている方も少なくありません。
しかし、人が死ぬ前に思うことは、以下の4つといわれています。
・仕事に取り組みすぎてしまった
・家族を大事にすればよかった
・健康に気を遣えばよかった
・新しいことにチャレンジすればよかった
一方で、「会社のために身を粉にして働けばよかった」「上司の機嫌を取っておけばよかった」など、会社がらみのことを思う人はほとんどいなかったとされています。
最後の瞬間に後悔しないよう、自分の気持ちと真摯に向き合って作ってみてください。
なお、以下の書籍に詳しい内容が書かれているので、気になる方はチェックしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!