上司からパワハラを受けたり、嫌いな人から嫌味を言われたりすると、「仕事を辞めよう」という気持ちが強くなりますよね…
特に「ADHD・ASD」の方の場合、忘れ物や失言、コミニュケーションでのミスなどさまざまなトラブルを起こしてしまうことも少なくないため、具体的な対策法を考える必要があります。
【本記事は、このような悩みを持つ方におすすめ】
・今の仕事がつらくて転職しようと思っているけど、具体的に何をすればいいかわからない…
・今の仕事をこの先長く続けるのは精神的に厳しいな…
今回は、今の仕事を続けるかどうか悩んでいる方に向けて、やりたいことの見つけ方、見つけた後にやるべきことについて解説します。
「まじめに働いているのに毎日怒られてばかり…」など、転職するかどうか悩んでいる方は参考にしてみてください。
目次
仕事を辞めたら何をするのか
「仕事を辞めたい」と考えていても、「仕事を辞めた後に何をしていいのかわからない」と悩む方は、決して少なくありません。
フルタイムで勤務する場合、1日の半分以上を仕事に費やすことになりますが、仕事を辞めるとそれがなくなるためです。
そのため、仕事を辞める前に「自分のやりたいこと」を決めておく必要があるといえます。
やりたいことの見つけ方
「自分のやりたいこと」というのは想像以上に見つからないもので、探すのに苦労する方も少なくありません。
自分のやりたいことを見つけるためには、以下の手順で自分のことを見つめ直していく必要があります。
①自分の価値観を把握する
②やりたくないことを挙げていく
③その都度実践していく
少々ややこしいところもあるので、次項で詳しく見ていきましょう。
自分の価値観を把握する
自分の価値観を把握することで、自分の興味の対象を知ることができます。
「価値観なんてわからないよ!」と悩む方もいるかもしれませんが、自分が好きなこと、大切にしていること、特にいらないものを書き出すことで少しずつわかってきます。
・一人で過ごすことが好き
・自分の目標に向かって努力するのが好き
・本を読むことが好き
・健康な体で生きていきたい
・好きな人と生活したい
・お金よりも時間を大切にしたい
・大金持ちには興味ない
・自分の弱点が目立たない職場で働きたい
・むしろ組織に属しないで働きたい
・お互いを理解し合える友達がほしい
少し恥ずかしいかもしれませんが、このように、自分の素直な気持ちを書いていきます。
また書いている途中「これって矛盾してない?」と思うことも少なくありませんが、その場合は優先順位をつけていくとスムーズに進みます。
・一人の時間は好きだけど、ずっと一人でいるのもつらいから月に一回程度は友達と合う
・仕事ばかりの人生は嫌だけど、まったく仕事をしないのもつまらないから仕事の量を調整できる会社に入りたい
現実的にもはっきりわけるのは難しいので、自分の気持ちに沿って整理していくと良いでしょう。
やりたくないことを挙げていく
自分の理想の生活がわかった後は、それを叶えられるような仕事を探していきます。
もちろん、自分にぴったりの仕事を見つけるのは容易ではありません。
スムーズに見つけるには、『「やりたくないこと」を挙げ、それに当てはまっていない仕事を選ぶ』という方法が有効です。
・電話応対の仕事
・人前で話すような仕事
・マルチタスクを求められる仕事
コールセンターや飲食店、一般事務の仕事は、ADHDの方にとってはハードルが非常に高い仕事といえます…
やりたくない仕事を避けることができれば、少なくても早期離職などの大きなトラブルは起こらないといえるでしょう。
その都度実行していく
仕事以外に関しても、少しでも興味が持てるものがあれば、それを片っ端から試していくことも重要です。
お金や時間の問題で難しいこともあるかもしれませんが、人は「やらない後悔」をひどく嫌う傾向にあるので、ひとつでも多くの事柄を実行に移すようにしてください。
・将来に向けて新しい資格を取ってみる
・楽器を弾く時間を作る
・親孝行する
・健康診断を受ける
・温泉に行く
・おいしいスイーツを食べる
・新しいガジェットを買う
書くことで行動に移す意欲が湧いてくるので、片っ端から書き出していき、優先順位が高いものから実践していきましょう。
時間がかかるものから実践していく
たとえば「周りからモテるようになりたい」と考えたとき、「髪型を変える」「新しい服」を買うなどの行動はわりと簡単にできます。
たしかに、ヘアスタイルやファッションに気を配るのも「モテ要素」のひとつですが、それよりも重要なのは「体型」「性格」の方です。
ダイエットや筋トレ、脱毛といったボディメイクの場合、一般的に半年〜1年以上の時間がかかるといわれています。
多少面倒かとは思えますが、自分の理想を叶えるためにも、手っ取り早くできるものではないものから着手してみてはいかがでしょうか。
仕事を辞めた後も自分と向き合い続ける
やりたいことを見つけて希望の仕事に就いたとしても、それがずっと続くとは限りません。
入社当時は希望に満ち溢れていたとしても、数年経てば当時の意欲はほとんどなくなってしまうのが現実です…
そのため、「いつも自分と向き合い続ける」ことが重要であり、このためには以下のことを実践していく必要があるといえます。
やりたくないことを書く習慣をつける
前述の「価値観を把握する」という作業は、人が生きている限りずっと続けていく必要があるといわれています。
そのときに大事なのが、先ほども解説した「やりたくないことを書く」作業です。
・上司に怯えながら仕事をする生活はしたくない
・時間に追われたくない
・パワハラが根付いている会社には行きたくない
仕事に関しては上記のようなものがメインになりますが、普段の生活の中でも「やりたくないこと」は比較的たくさんあると思います。
・時間がかかるような家事をしたくない
・苦手な友達と付き合いたくない
・時間に追われるような生活はしたくない
書いたからといって解決できるものではありませんが、「私はこういうことが嫌なんだ!」と気づくことで具体的な行動に落とし込めるようになります。
やりたくないこと・やりたくないものを避ける行動を取る
普段何となく過ごしていると、嫌なことを我慢することが習慣になってしまいます。
心の中では「嫌だな…」と思いつつも同じような行動を取ってしまい、現状が変えることができず、いつのまにか「茹でガエルの状態」になることも少なくありません。
気づかぬうちに心と身体が病んでしまうようになるかもしれませんので、嫌なことを減らす第一歩として、自分にとってストレスに感じることを書き出し、それらを避ける行動を取るようにしてみましょう。
【上司との相性が悪い場合】
必要最低限の連絡で済ますようにする
ビジネスライクの付き合い方に変える
【今の仕事が合っていないと感じる場合】
・部署異動できないか打診する
・副業で自分の興味がある仕事をしてみる
・転職して好きなことを本業にする
なお、ストレスの解消法については以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも併せてチェックしてみください。
仕事を辞めるのは逃げじゃない
今回は、今の仕事を続けるかどうか悩んでいる方に向けて、やりたいことの見つけ方、見つけた後に行うことについて解説みました。
・あらかじめ仕事を辞めたあとのことを具体的に考えておく
・やりたいことを見つけるために自分の価値観を把握し、やりたいくないことを書き出し、それ以外の仕事の中から自分が就く仕事を探す
・興味のあることを書き出し、できることから実践していく
今の仕事を続けるかどうかは、おおよそすべて自分の判断で決まります。
自分に自信を持つのは難しいことですが、自分にとって負担が少ない仕事に就き、ストレスが少ない生活を送ればちょっとずつ改善されていくはずです。
やりたいことが何なのかよくわかっていない方も多いですが、後悔のない人生を送れるよう、自分にできることから始めていきましょう。
また、こちらの本も参考になりますので、困ってしまったときは参考にしてみてください。
今回もご覧いただきありがとうございました。
それではまた!